前回まででご紹介したようにわが家には古くから8mmフィルムのカメラがあってこれで旅行や妹の運動会の様子などをたくさん撮影していました。
8mmフィルムというのは直径7cmのリール(3号)が15m、50ftで、この中に16コマ/秒で5分、24コマ/秒だと2.5分撮影出来ました。
ただ見る時にはいちいちリールを掛け替えるのは面倒ですし、また撮影に失敗したカットなどもあります。
さらにあとで見た時に、いつどこで撮ったものかわかるようにタイトルを追加したくなります。
そんな時のために8mmフィルムの編集作業が必要になってきます。
今でもデジタル動画の編集は普通におこなわれていますし、その内容もただのカット・追加編集だけでなく、色補正、音声追加など高機能になっています。
私も1996年頃のWindows95の時代からAVIフォーマットの動画編集をやってきました。
しかし当時の8mmフィルム編集で出来るのは、いらない部分をカットし、連続する映像をつなげ、後から撮影したタイトルを切り貼りするというものでした。
当時のこういった作業を行うために必要な編集機材もわがやに残っています。
まずは「ビューワー」です。
8mm編集機材で有名なマイネッテ製のS-4というモデルです。
これは手回し式の簡易映写機で、スクリーンに投影するのではなく中央の画面に映像が現れます。
フィルムリールをハンドルで回しながら編集したい場所を探します。
手回しですから早回しや逆回転、一コマ送りなども簡単に出来ます。
そして「ここでカットしたい」という場所が見つかったら、スクリーン下のレバーを押し下げるとフィルムの角に小さな半丸のカット部分が出来、ここを目印にフィルムをカットします。
そうしてカットした部分の作業を行うのが、「TAPE SPLICER(テープ スプライサー)」です。
私が持っているのはLPL製のものです。
卓上用ホッチキス(正確にはステープラー)のような形をしていますが、中央の刃でフィルムをカットしたり、編集接続用のテープ(パッチテープやロールテープ)でフィルムをつないだ後で不要部分をカットします。
8mmカメラや映写機はあっても、編集機材まで持ってやっている方はそう多くは無かったと思います。
当時から、撮影して撮りためたフィルムを編集して、またあとからタイトルやクレジットロール、さらには撮影場所を表す地図などをコマ撮りしてアニメーション化したものなどを追加編集していました。
そんな意味では私の動画編集の経歴もずいぶん長いことになりますね。
コメント
DON さんへ、
そうですか、DONさんも編集やった事があるのですね。
今でこそパソコンで動画編集する人は多いですが、
当時8mmフィルムの編集までやるのはかなり「マニア」でした。
私は高校生の頃にこれにハマってました。
それが今の動画づくりに役だって。。。いるのかな?笑;
懐かしい作業です。
中学の頃、この作業したくて編集の手伝いをしたことがあります。
自分の家にはフィルムと言えばカメラしかありませんでしたし、高価で手が出ない代物でしたねー(^_^;)