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8ミリ映写機のベルトとランプを交換して自分で修理する

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 ※ 注意事項

 この記事を書いて以来コメントやメールで、自分がお持ちの8mm映写機の修理依頼や、ランプ・ベルト等のパーツ在庫の問い合わせなどが多数寄せられてきます。
 しかし、私はあくまでもまったくの個人が趣味で自分の機械を修理した記事を書いただけで、そのような修理、点検、補修パーツ斡旋などの業務は一切行っていません。
 そのようなお問い合わせのコメント、メールをいただいても対応出来ませんし回答いたしかねますので、あらかじめご了承ください。

先日紹介した8ミリ映写機ですが、以前DVD化した映像を観るとかなり暗くてボケてしまっています。
これをデジタル化したのはもう十数年前で今ほど情報がなかったので綺麗に複写する方法がわからなかったのだと思います。
8ミリフィルムを映写した画像をデジカメやデジタルビデオで撮影する時は映写機とスクリーンの距離をあまり離さず、また画面も大きくしない方が明るくなります。
だいたい1m以下の距離で画面サイズはせいぜい10cmから15cmくらいにするのがいいようです。
当時はそれを知らずに離れた場所でしかも画面を拡大して投影したので画面全体が暗くなってしまったようです。
今回、8ミリカメラ(フィルムでなくテープ)やDVビデオをデジタル化するついでに、8ミリフィルムも再度デジタル動画に取り込みしようと思いました。

 
サンキョー製のdualux-2000Hです。

 
8ミリ映写機を取り出してきて動かしてみると。。。
ガーと凄い音はしているのですが、フィルムリールが動きません。
それにランプも光らないではないですか!
壊れてしまっています。
製造から40年以上経っているので仕方ないですね。
メーカーの修理も無理ですし、現在ある8ミリ映写機の修理屋さんに持ち込むと2、3万円以上するそうです。
もともと修理に出すつもりはなく自分でなんとかします。
まずは駆動系の修理です。
本体のケース裏は二本のビスを外せば簡単に取れます。

 
中は機械が詰まっていますが構造はシンプルなようです。
右上の大きなトランスは100Vを12Vに降圧してランプを光らせるために使っています。
右下には100V駆動のモーターが一基
大きなファンで冷却しながらこれだけでフィルムの駆動系をすべて行っています。
まずは1次変換でプーリーを介してフィルム送りと爪とシャッター円盤を回しています。
さらにケース上部で左右のリールを駆動するようになっています。
左下のところには回転数を制御する巻き線抵抗のスライダーがあります。

 
この1次駆動の大小のアルミプーリーに掛かっている筈のゴムベルトがありません。
ちぎれた黒い残骸が溝に残っています。

 
リールが動かないのはこのベルトが切れたせいでしょうからここを修理します。
まずは残っている黒いゴムの残りを取ります。
これがべたべたにこびり付いていて触ると手がまっくろになってしまいます。
除去するのにベンジンも試しましたが無水アルコールの方がきれいになりました。
溝の中は綿棒でやってみましたが奥まで届かずまた力も入れられないので、脱脂綿を小さくちぎってピンセットで挟んで拭きました。

 
プーリーがきれいになったところでベルトを付け替えるために邪魔になるフィンを外します。
固定はアルミカプラーのビス二本ですが、モーターを固定しているビス4本を外してモーターを浮かせないとケースから取り出せませんでした。

 
本体右側の方にはアルミのカバーがあってプーリーにベルトを掛けるのに邪魔になるので、これもカバーを外した後、ビス二本をゆるめて外します。

 
さてベルトですが、もうこのメーカーでは補修部品の在庫はないようです。
でもこういう昔の電気用品のベルトの代用によく使われるものがあります。
バンドー化学のバンコードというものです。
オレンジ色の丸ベルトで、好きな長さにカットして熱融着でしっかりつなぐことが出来ます。
店頭販売しているお店は少ないようで、私は東急ハンズで購入しました。
でもハンズでもすべてのお店で扱っているのではなく、販売方法も異なっています。
東急ハンズ池袋店は4種類の太さのものが切り売りで購入出来ます。

 
渋谷店は1m単位でカットされたものが売られていました。
(いずれも2014年10月現在の状況です)

 
ほかにもいろいろ使えそうなので私は池袋店で、2mm太さのものを1m、3mmφを2m、4mmφを1m、それに1.5mφで1mにカットしたものを購入してきました。

 
プーリーの溝の幅を考慮すると3mmφの太さのものがちょうどぴったりでした。
実際にプーリーを這わせて長さを測ると201mm(20.1cm)でした。

 
実寸ではゆるすぎてスリップするので、一般的には3から5%短くして適度なテンションを掛けるのがいいようです。
これを、先端だけ溶かしてすぐにまっすぐつなぐには色々は方法がネットで紹介されていました。
まずは万力の上にテープで固定して、大型カッターの刃を一枚カットしてそれをプライヤーで挟んでコンロで赤くなるまで熱し、刃の左右からバンコードの先端を当てて溶かし、すぐに万力を閉じてつきあわせてみました。
プライヤーは必ず柄がゴム・プラでカバーされているものを使わないと先端に挟んだ刃を熱すると、柄の部分も熱くなりやけどするので注意してください。

 
しかしこの万力ではガタつきが大きく、コードの先端がズレてしまいうまくまっすぐつきあわせる事が出来ませんでした。
結局、自分の手先を信じて、プライヤーに挟んだ刃が外れないように柄の部分を輪ゴムで留めこの状態で先端の刃を熱し、プライヤーを下に置いて左右からバンコードの先端を当ててそれをつなぎ合わせました。
この方がうまくいきました。

 
長さをすこしづつ変えていくつか予備を作っておきました。
映写途中で切れてしまった場合、また作り直す手間をなくすためです。

 
つなぎあわせたものはすぐに使わず、最低でも一晩置かないと内部まで冷えて溶着力が出ないそうです。
完全に冷えて溶着したあとで、つなぎ目にある盛り上がったバリは爪切りを使ってカットしておきます。
モーターをゆるめてあり、また反対側のアルミカバーを取ってあるので簡単にベルトを掛ける事が出来ました。

 
電源コードをつないでスイッチを入れてみると見事に動き出しました。
念のため各ギア部の噛み合わせ部にはシリコングリースをうすく塗っておきました。

なおネットで調べてみると、切れたベルトの代用用としてこのバンコードが手に入れにくい場合には、虫除けの窓用網戸のネット押さえゴムを使って、同じく熱溶着で自作ベルトを作っている方もいるようです。
駆動時のスリップ、耐久性などの点でバンコードと比べて遜色ないのかわかりませんが、再生するフィルムの本数が少ない場合などではこれでも十分使えるようです。

次に取りかかったのはランプです。

 
ランプを固定している上部のプレートを外してランプの端子を見ると、かなり腐食しています。

 
紙やすりで腐食部を取ってピカールで磨いてみました。
テスターでチェックする導通が出ているので切れてはいないようです。

 
取り付けてスイッチを入れると点灯しました。
ただ購入から一度も交換していないので、この機会に新しいバルブに交換します。
これもすでにメーカー純正の補修パーツはありません。
汎用性のあるものも、反射板付きのランプだとネットでも4、5千円、店頭販売だと7、8千円するようです。
反射板は使えるのでバルブ部分だけネットで探して購入しました。
値段は1,000円(送料無料)でした。
Made in Germany のPHILIPS製のものです。

 
反射ケースの中への固定は、ランプが発光すると高熱になるので普通の接着剤等では耐えられないのでセメントを使います。

 
家にあった水だけで使えるインスタントセメントでバルブを固定します。

 
24時間で硬化するのでその後取り付けて完成です。

 

掛かった費用は、ランプのバルブ代とバンコード代だけですから、コードの使った分だけで考えれば1100円も掛からなかった事になります。
やはり自分でやるとかなり安く出来ますね。
これでフィルム送りとランプの点灯が出来るようになったので、昔の8ミリフィルムの上映とデジタル化が出来ることになりました。

コメント

  1. DON さんへ、
    こういう昔の機械は修理すればまだまだ動きます。
    それに今ではネットに先人たちの情報がいっぱいありますので
    分解、修理、代用品などがよくわかります。
    最近の電子機器は、基盤もパーツも小さくて修理に困りますね。
    ハンダ付けのうまい下手は如実に寿命に反映してきます。

  2. 流石ですね(^^)v
    我が家も自分で修理は基本ですが、最近は電子部品が殆どなのでそのまま廃棄か専門店へとなってきましたね。また、作りが日本製でないために適当にハンダを付けているので!剥がれるのも早そうです(^_^;)

  3. バイクおやじ さんへ、
    40年以上昔の機械ですが、
    ベルトとランプの消耗品を交換すれば稼働しました。
    昔の機械の方が造りがしっかりしていて耐久性もあります。
    軽量化とか小型とかとは無縁で、
    金属を多用してゆとりのある設計だからでしょう。
    今の電気製品は、数年持てばいいというか、
    最低の保障期間(3年とか5年)持てばOKで、
    その後はパーツが劣化して動かなくなって、
    新しい製品に買い換えをさせるような設計になっています。
    実際にメーカーでも、「○年(5年から8年)持てば十分でしょう。
    寿命ですのでそろそろ買い換えをご検討ください」と平気でいいますよね。

  4. いつもながらすごいですね。
    一人で見ていても「ほーっ」と声が出てしまいます。
    確かにDVDにしておくといつか見ることができますよね。
    我が家でも昔のビデオカメラの映像をDVDにしましたが、子供達が自分の幼い頃の映像を見てにやにやしています。

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