以前の記事にも書きましたが、フェリーに乗る時にバイクに跨ったままチケットを取り出しQRコードのチェックを受けた後、チケットをしまって乗船します。
高速道路や有料道路などETCカードが使えない場所でも同じ動作をしています。
タンクバッグなどが装備されているバイクならすぐにその中にしまえるのでしょうけど、タンクの上にスピードメーターがあってタンクバッグを載せてしまうとスピードメーターが読めなくなるハーレーだとチケットの置き場所に困ってしまいます。
タンクの上、メーターパネルの下に小さくてもいいのでバッグがあれば悩みが解決出来て便利でしょうね。
実はこういった製品はハーレーの純正アクセサリーで用意されているんです。
でもデザインや大きさなどで気に入ったものがみつかりません。
それに単純な構造なので自分でも作れそうです。
さっそく自宅にストックしているレザークラフトの材料と金具を探して製作開始です。
まずは実際に付いているタンクパネルを外してみます。
メーターパネルの中央の袋ナットとタンデムシートとライダーシートを外した下にあるビスを一本外せばレザーパネルは取り外し出来ます。
ベースになる革は牛革の厚さ4mmの分厚いものを使います。
これをオリジナルのレザーパネルと同じ大きさにカットしてタンクに当ててみてサイズを測っていきます。
バイクへの取付は、メーターパネル下の二本の出っ張りと、シート下のビスの二箇所で留まっていますのでこれに合わせてポンチで穴を開けます。
最初にフラップの部分の革をカットして周囲をダブルステッチでかがっておきます。
その後でベースのところに接着してから縫っていきます。
ベースのサイドにも平目打ちで穴を開けてこちらも同じダブルステッチでかがります。
さすがに4mm革は厚いので菱目打ちや平目打ちはかなり強めに打っておかないと針が通りません。
平目打ちの方は銀面から打って穴を開けた後、床面からも同じ場所に打って穴を広げておきます。
バッグ本体部分はもう少し薄い革を使いました。
最初にサイドのパーツに上部のパーツを縫い付けます。
サイドパーツの上を内側に折り曲げながら縫うので少し手間取りました。
フラップ部分とはグローブをしたまま開け閉めしやすい金具を選びます。
バッグ部分をベースと縫い付ける際は、縫い目の数を揃えて左右のバランスを取るので、カーブしている部分を半分ずつ縫います。
下の床面から見た写真では、上半分を縫い終わったので真ん中に針を指して下半分を縫い始めています。
バッグパーツをベースに縫い終わりました。
フラップにはハーレー・イーグルのパーツを取り付けます。
カシメと接着剤で固定します。
バッグの開口部にはフラップを付けておきます。
斜面になっているタンクに取り付けるので雨の日に内部に雨が入り込まないためです。
一応完成しました。
まあまあ気に入ったデザイン、サイズ、機能のものが出来ました。
バイクに取り付ける前にオイルを擦り込んでおきます。
私はレザークラフトで作ったものにはピュアホースオイルを縫っておきます。
ミンクオイルは革が柔らかくなってしまうし、ニートフットオイルは臭いが強いのと革に色がついたりやはり柔らかくなるので使っていません。
オイルを塗る時はウエスを使うと布に染み込むばかりなので指で直接擦り込みます。
特に冬場だと固まっているオイルを指の体温で溶かしながらできるので必須です。
それではハーレーに取り付けます。
取付場所でもジャストフィットです。
少し厚めに作ったのでチケットだけでなくそこそこのモノが入りそうです。
フラップを開けたた状態です。
グローブをしたままで開閉や鍵を掛けるのも問題ありませんでした。
昨年の北海道ツーリングの直前には、タンデム乗っている妻が走りながら水筒が取り出せるようなドリンクホルダーを作りました。
毎回、ツーリング前にレザークラフトで便利グッズを作るのがオキマリになりそうです(笑;
※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。
コメント
ジン さんへ、
コメント、ありがとうです。
レザークラフトのメリットは、実用品が自分の好きなような
デザインやサイズ、機能のもが作れることですね。
ホントはもっといろんな無駄なパーツをつけて
デコデコにしてみたかったのですが、使いにくなりそうなので
無難なものになっちゃいました。
メカ好きおじさん、コンバンワ
全くメカ好きおじさんの手先の器用さには毎回感服です!
純正品のような出来栄えですね^^