ETC機器が店頭やネットで欠品や値上がりしている理由

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先日、クルマで使っているETCを買い換えようと思いネットで検索していると商品の在庫が極端に少なくなっていたり大きく値上がりしているのでびっくりしました。

いろいろ調べていくとわかったことがありました。

昨年2020年10月に宮崎県にある旭化成エレクトロニクスの半導体を製造する工場で火災が発生したため、ETC等に使う部品の製造が出来なくなってしまったのが原因だそうです。
そのため部品の供給がストップしてパーツが品薄状態となり製品を製造できず品切れや在庫価格の上昇を招いているそうです。
この工場では大規模集積回路やセンサーなどの電子部品を製造しているため、ETCなどの自動車関連のセンサーだけでなく音響機器やスマートフォンなどにも使われているそうです。

ETCなどに使う数少ない在庫パーツは社外製品よりメーカーオプションなどに優先的に回されているとも言われています。
実際に新車購入時にセットするETC機器が不足したため、とりあえず下取り車などから外したものを取り付け製造が上がってきてから交換するというディーラーもあるようです。

火災から4ヶ月以上経過しましたがこの工場での再開は当面難しいそうでメーカーでは工場再建より他の製造先を探しているようです。
でも代替部品といっても同じ規格のものが出来るわけではなく製品の設計変更などが必要だったり生産初期ロットの不具合検証なども必要となってくるでしょう。

てっきりアジア等の海外工場で製造されているのかと思っていましたが国内生産の部品も多かったんですね、知りませんでした。

下記のグラフはETC1.0の「CY-ET926D」の価格推移ですが、昨年10月までは平均価格7千円、最低価格6千円くらいだったものが、平均価格13千円、最低価格でも1万円と倍くらいになっています。

またETC2.0の「CY-ET2505VD」では、昨年10月までは平均価格33千円、最低価格3万円弱くらいだったものが、平均だと6万円を超えたり最低でも4万円くらいになっています。

潤沢に製品が供給され性能が落ち着いてくるのはまだしばらく先になりそうですね。

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