JB64WジムニーのETCを交換して純正風に取り付け

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先日行ってきたスキーで高速道路に乗った時のこと、地元で乗った時はETCがちゃんと反応して通過出来たのですがスキー場近くのインターチェンジではETCが反応せず、ゲートが開きませんでした。
係の方を呼んで対応してもらいましたが、すぐ後ろに後続車がいなくてよかったです。 もしゲートが開かなくて停まってしまったのに気づかず追突されたら大事故になっていました。

実は昨年秋に那須、日光に行った時も向こうのICで同じような事がありました。 その時はてっきりゲートの故障だと思っていたのですが、今回の事があるとETCの機械の故障としか思えません。

仕方なく買い換えることしました。 どうせならこの機会にETC2.0にしようと思いました。
とは言ったものの、前回の記事に書いたようにネットでも実店舗でもETCの機械の品切れが続出していました。

念の為オートバックスを訪れてみました。
お店で探してみるとETC2.0は全く商品が入荷しておらず、ETC1.0の機械が3種類だけ置いてありました。

お店のスタッフと相談しながらETC2.0のメリットをもう一度考えてみました。
 ETC2.0を利用すると得られるメリットは、
  1)圏央道の料金が通常のETC料金比で約2割引
  2)高速道路からの一時退出が可能となる

 将来的には、
  3)渋滞緩和に貢献すると料金割引
  4)道路交通情報や周辺の観光情報が得られる

これを検証してみますが、
  1)圏央道の割引ですが、ウチからの利用だと往復で使っても数百円から1000円程度の割引額です。
   ETC1.0と2.0の価格差は約2万円ですから20~30回利用するとこれを回収することが出来ます。
   今のペースだと10年近くかかりそうです。

  2)高速道路の退出には全国23箇所の道の駅を利用して1時間以内に戻る必要があります。
   そんな短時間に立ち寄りたい道の駅は無いですね。

また、渋滞情報や観光情報についてはETC2.0対応のカーナビやスマホが必要です。
でも今使っているナビは、自動車用もバイク用もどちらもプローブ情報で渋滞情報が表示されますし、観光情報も検索出来るので必要ないです。

ということで結論、ETC2.0はやめてETC1.0の機械を買うことにしました。

ETCに関しては2022年に使えなく機器があるとか、2030年にセキュリティ規格が変更になって使えないものもあります。
でもよく勘違いされていますが、「ETC1.0でも2022年以降、2030年以降も使える機器がある」という事を知らずに「ETC2.0にしなければ使えなくなる」と思っている方がいるようです。

結局オートバックスで購入したのはこちらのPanasonicのCY-ET926Dで、購入価格は8千円弱でした。
ネットの最安値とほぼ同額です。 実店舗もあなどれないですね。


内容はETC機器本体、スピーカーとインジケーター内蔵のアンテナ&ケーブル、電源コードほかです。

ETC機器本体です。
本体中央の「ETC」ロゴの下に「■■■」と3つの四角が書かれています。 これは「2030年の新セキュリティ規格に合致している」ことを表しています。

本体裏の表記です。
この中の車載器管理番号ですが最初の数字は「1」です。 これも「2030年の新セキュリティ規格に合致している」ことを表しています。

ETCを実際に使うには車両情報を機器に登録する「セットアップ」が必要です。
今回はこれもオートバックスでやってもらいました。

お店でやってもらったのはここまででジムニーJB64Wへの取り付けは自分でDIYでやりました。
納車の時にも以前のクルマで使っていたETCを取り付けましたが、ここでもう一度、純正風の位置にビルトインするやり方を紹介します。

ハンドル右下のスタートスイッチとドアミラー調整スイッチのあるパネルの下のくぼみ部分が純正のETCの取り付け場所のようですのでここにビルトイン式に取り付けます。

まずパネルを外します。
パネルの上部を持って手前に強く引けば外れます。 特に工具は必要ありません。

パネルには二箇所に白いコネクタが刺さってあるのであまり手前には引き出せません。

最初に左側のイグニッションスイッチのコネクタを外します。 赤丸の位置の爪を小さめのマイナスドライバーで押し付けながら奥に押し込んで外します。

次に右側のドアミラースイッチ用コネクタは指先でこの爪を押しながら外します。

二箇所のコネクタを外せばパネルが取れます。
今回は以前取り付けていたETCがあるのでこの電源コードとアンテナケーブルを抜いてからパネルを外しておきます。

左側が今まで使ってきたMITSUBISI製のETC、右が今回購入したPanasonic製です。

パネルのここにETCを取り付けた時に前面スイッチが操作しやすい飛び出し量を確認します。
結構前まで出しておいた方がカード取り出しボタンや履歴確認、ボリューム調整ボタンが押しやすくなります。

電源コードを取り回すためにハンドル下側のパネルを外します。
この位置の奥まったところにプラスネジがあるのでこれを外します。

パネルの上の方の左右に爪があってとまっているのでパネルを内側に押すようにして外します。

ETCの電源を簡易的にシガーソケットから取る方法もありますが、通電が安定しないのオススメ出来ません。
やはりしっかりしたところから引いて来る方がいいです。

今のカーナビの配線コードには電源を取り出すための予備ターミナルがあるのでここからケーブルを引いてこのようなアクセサリー電源ボックスを作っています。
ここから二台のレーダー探知機やドライブレコーダー、フロントカメラの電源を取っています。
今回のETCもここから分岐しました。

そのために最初から付いていたギボシ端子をカットして丸型圧着端子に付け替えました。
念の為ケーブルはテスターで通電確認をしておきました。

アンテナはAピラーの中を通してフロントウインドウ上に取り回します。
カバーはドアのゴム枠を外してから上に持ち上げればカンタンに外れます。
ここの白い袋はエアバッグなので作動する際に支障にならないようにケーブルを這わせます。

天井パネルの内張りの中にケーブルを押し込めます。
コードが落ちてこないように線材固定テープを適当な大きさにカットしてアンテナコードに巻きつけ、ルーフライニングとガラス面の隙間に差し込みます。
アンテナユニットは周囲の金属部より2cm以上離して貼り付けました。
写真ではETCをセット後のものでイグニッションをオンにしてETCカードが挿入されていますので青いインジケーターが点灯しています。

ETC本体を固定します。
以前、日産ジュークで使っていた自作の固定パーツを流用します。
黒いL型アングル二本とメッキのステー二本とビス、ボルトナットだけで作りました。
自宅にあったパーツで出来ましたが、ホームセンターでパーツを揃えても500円程度でしょうか。
面倒なら市販の固定パーツも販売されています。

ただジュークの時と違ってビスの取り付け位置が後ろにセットバックされているのでその分、L型アングルの後ろが出っ張りすぎます(赤丸部分)

ジャマな部分はグラインダーで切断して断面を削ってなめらかにしておきます。

ETC本体もすっきり取り付け出来ました。

ジュークのこのパネルの切り欠き部分は少し大きくて左右のこの部分に隙間が出来ます。
ETCのボタンを押した時にぐらつくのが嫌なので隙間を埋めます。

シボの刻印のある塩ビパネルをカットしてカバーを作ります。
このETCの断面は四角ではなく上面が細い断面になっていて角丸、さらにカードを入れる前の部分と後ろの部分で厚みが違うという複雑な形状をしていました。

作ったカバーをパネル入り口に貼り付けます。

ETC本体にアンテナ線と電源コードつなぎ、車両からのイグニッションスイッチとドアミラーコネクタをつないでからパネルをおさえて取り付けます。

イグニッションスイッチを入れるとインジケーターが点灯してアンテナのスピーカーから声優の日高のり子さんの声で案内してくれます。

純正風のビルトイン式にETCを取り付ける事ができました。



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