奥さんからプレゼントでもらった黒いハーレーのウォレットチェーンに付いてきたウォレットチェーンは金属製で留め金具もごっつい金属なのでけっこうな重さがあります。
測ってみると109gでした。
参考までに今まで使っていた自作した革ひものウォレットチェーンは59gと半分ほどです。
これは軽くていいのですがヌメ革のウォレットに合わせて作ってアメ色にエイジンングしたので新しいハーレーの黒い二つ折りウォレットには似合いません。
そこで新たに黒い革ひもで作ってみました。
その作り方です。
まずは丸と楕円定規を使って型紙を起こします。
今回作ったパーツと使った金具類です。
ほとんどのものは家にストックしてあるレザークラフト材料です。
貼り合わせる先端部分のコバを磨きます。
いきなりトコノールで磨かずにまずは水だけをコバに塗ってスリッカーのサイドを使ってコバを斜めにこするようにして角丸にします。
この方がコバがなめらかにアールがつきます。
その後でトコノールを塗ってさらに丸く仕上げます。
本体パーツの銀面を荒い紙やすりで削って接着剤が付きやすくします。
接着にはサイビノール600がお気に入りで使っています。
ここで全体のコバを、まずは水だけ、その後トコノールで仕上げます。
先端パーツとの接合、そして周囲を丈夫にするために飾りステッチを手縫いで入れていきます。
金具を付ける前に全体にピュアホースオイルを塗って脂分を補充しておきます。
温度の低い冬場はピュアホースオイルがビンの中で固形状態になっていますが指に取って体温で温めてとかしながらよく刷り込んでいきます。
革製品のオイル補充には、布をつかってしまうと布にオイルがかなり吸われてしまうのでできれば指先で刷り込むのがいいと思っています。
コンチョとD管、カシメの金具類を留めてベルト固定パーツは完成です。
このコンチョ、ハーレーにはよく似合う「Vツイン」型のコンチョですがもう売っているところがほとんど見当たらず手持ちの在庫も残り少なくなりました。
今度このパーツから型を取って複製を作ってみようと思っています。
次に革ひもを編んでチェーンにします。
4mm幅、1.5mm厚、長さ176cmの黒い革ひもを2本使いました。
最初は6本丸編みにしようかと思いましたがこの革ひもで6本にすると厚くなりすぎるので4本丸編みにしました。
2本をそれぞれ二つ折りにして金具に通してレーシングポニーに固定して作業開始です。
最初のウチは真ん中で二つ折りにしてもズレてしまうので、端のところをクリップで固定しておいた方が2本の長さが揃ってやりやすいです。
4本丸編みのやり方もいくつかの方法があります。
以前作ったものは最初に2本の革ひもを交差してスタートしましたが、今回はもっとカンタンでわかりやすい方法でやってみました。
編み方も以前のものよりわかりやすくしてみました。
それではここからはこの編み方のスタートから最後に終端を留めるところまでを解説してみます。
わかりやすいように2本の革ひもの色を変えてサンプルを作ってみました。
基本的には(左右どちらから編んでもいいのですがここでは)右側の後ろ側にある革ひもを右から前に持ってきて反対側の左側に移動して左側にある革の後ろの革ひもとトコ面同士が合うようにして2本を重ねます。
左側の余った手前の革ひもは左側から後ろを回して右側に移動して右側に一本だけ残っていた革ひもとトコ面同士を重ねます。
これで最初と同じような形になりました。
次は、さっきとは反対側の左側の後ろの革ひもを前から右に持ってきて、またトコ面同士を重ねます。
右側奥の革ひもを後ろから左に移動します。
あとはこの繰り返しだけです。
最後に留め金具等のリングに固定するのですが、
別の革ひもを用意して編み込む方法もありますが、その部分が厚くなるのと手間が掛かるので、もっとカンタンに出来る「ひも留め金具」を使う方法を紹介します。
これで完成です。
と、写真だけではわかりにくいと思うので動画でも載せておきます。
これが今まで私が使ってきたウォレットです。
一番左が私がドラスタでバイクにリターンした時に妻にもらったもの、真ん中がモーターサイクルショーでアンケートを書いて当選してもらったもの、右端が自作したものです。
ウォレットチェーンのデザイン、長さもみんな違います。
今回作ったウォレットチェーンを、ハーレーの二つ折りウォレットに付けてみました。
デザイン的にもあっているかなと満足です。
※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。
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