せっかく3Dプリンターがあるので以前から作ってみたかったミニサイズの蒸気機関車の模型がようやく形になりつつあります。
何度となく3DCADソフトでモデリングをして細部を作り直し実際に造形してみて形を直し、またプリンターの制限でうまく造形できないところがあるともう一度最初からソフトでモデリングするのを繰り返しました。
そうして8回目のモデリングデータがこちらです。
乗せて走らせる動力は津川洋行のコッペルの2軸動力車と決まっていますが車体のイメージは木曽森林鉄道のボールドウイン後期型です。
3Dプリンターで出力するために屋根とヘッド・テールライト、キャビン後方の柵の手すりは別パーツとしてそれ以外は一体化しています。
このデータを3Dプリンターに読み込ませ出力しました。
その段階も今までに何度もピッチサイズやヒーターの温度、サポートやベースの有無などの設定値を変えてテストをした結果、サポートもベースも無し、温度も少し低めにして糸引きを減らしピッチを少し大きめにしてオーバーハングの積層をクリアさせました。
こうしてプリンターから出てきたばかりのモデルです。
サポートもベースの無しの割にはオーバーハング部分もかろうじて出来ていますし糸引きもそれほど多くはなかったようです。
これが今までの8回のテスト出力の変遷です。
一番奥からファーストテイクでこの時はまだ出来るかどうかわからなかったのとどの程度の細かさまで出来るかのテストを兼ねていました。
二番目は一応イメージに近い形にしてみましたが窓のサポートがひどくて失敗。
三番目はキャビンの周囲に細かくボルトを埋め込んだ形にしてキャビン後方に手すりを付けて出力しましたがみごとにどちらもほとんど再現されませんでした。
四番目はテストのみで、パーツをばらしてみてキャビンだけや写真はないですがキャビンの板一枚を水平にセットしてボルトの再現を試みましたがこれもダメ。
五番目と六番目はデザインをすこしずつ変えてボルトも大きめにして一体で出力。窓とドアは上の部分をアールにすることでサポート無しでもオーバーハングが造形できるかテストしました。
七番目でようやく形が決まってきたので最小ピッチで出力してみましたがプリント自体を失敗しました。
そうして八番目にしてようやく納得できる作品が出力できました。
今まで出力したものは個別の袋に入れてチェック用にとっておきました。
こちらが一応の完成版、8号車です。
最初からあまりヒゲがありませんでしたのでそのまま動力車に乗せてみました。
前後のライトを柵の手すりは別パーツにしてあるので本体の積層痕を消す処理が済んでから接着します。
屋根もまだ乗せているだけなのでこれも処理後に接着します。
前面のところは塗装後にプラ棒を使って支柱をつくり本体には銅線で配管をつける予定です。
指先の上に乗るほど小さくかわいいミニ蒸気機関車の完成までもう一息です。
コメント
FXDB さんへ、
リベットについては最初もっと小さいモノを細かくデザインしてたんですが、
プリンターで出力できなかったので大きくして粗いピッチにしてみました。
何度もサイズを変えたりパーツの置き方を変えて印刷して試した結果です。
待ってました。リベットもしっかり造形できてますね~
結構、調整すると細かい造形も可能になるのですね。
リベット等の表現は最初から無理だと思い省いてました。
私もノズルや温度設定を変えて再度トライしたくなりました。