昨日の夜、駐車場に停めてある日産ジュークから荷物を取ろうとした時、クルマのドアが開きません。
いつもならキーを持ってクルマに近づけば、ドアノブの下にあるラバーで覆われた小さなボタンを押せばピピッ!とい音で反応するのですが、一切そういう兆しがありません。
リモコンキーのドア開放のスイッチを押してみても反応なし!
仕方ないので、リモコンキーからシリンダーキーを取り出して、運転席側のドアを開けました。
いつもならメーター内のドアインジケーターなどの小さなランプが点いているはずなのに、真っ暗です。
しかしバッテリーがダメになると不便ですね。
ひょっとしてどこかのヒューズが切れているのかなと思い、ヒューズボックスは助手席前のダッシュパネルの左横にあるので、ドアを開けようとしたところ、助手席側のドアも集中ドアロックが解除されていないので外からでは開かず、中からロックを解除する必要がありました。
リアゲートに至っては、なかからどうやって開けるのかもわかりません。
室内をチェックして見ると。。。。
天井コンソールにある、運転席側のマップランプ(スポットランプ)のスイッチがONになったままになっていました。
一週間前の週末に乗って降りる際に、捜し物をした時に点けたままになっていたようです。
これだけの期間、ランプが点いていたとするとどうやらバッテリーが上げてしまったようです。
恐る恐るバッテリーの電圧をテスターで測ってみると、まさかの「2.58V!」
ボタン電池一個分の電圧もありません。
これではエンジンスタートどころか、インジケータのランプも点くはずはないですね。
バッテリーに充電をすれば一時的には始動可能になるかもしれませんが、ここまで過放電させてしまったバッテリーの寿命は、かなり短くなっているでしょう。
このジュークは昨年8月の納車ですから、1年2ヶ月でバッテリーをダメにしてしまいました。
仕方ないのでバッテリーを交換する事にしました。
ディーラーに連絡して来てもらって交換するとたぶん2万円以上の出費になりそうです。
交換作業自体は簡単なのでバッテリーを買って来て自分で交換する事にしました。
今のバッテリーをはずします。
(※ ここから先のはずす手順の写真は撮り忘れたので、新しいバッテリーの取り付けの時の写真を使っています)
初めにバッテリーに接続されているターミナルをはずします。
「必ず」先にマイナス側のターミナルを留めているナットをゆるめ、ターミナル全体を上に引き抜きます。
念のため、絶縁の革手袋をして、根元部分がゴムで覆われたバッテリー端子専用の10mmスパナを使っています。
この絶縁スパナはハーレーを買った時に付いてきた車載工具のものです。
はずしたマイナスターミナルとケーブルは、離れた場所にどかしておきます。
その次にプラスのターミナル側をはずします。
その後でバッテリーを固定している金具をはずします。
奥側のコレと、
手前側のこの黒い棒状のものと、バッテリー上部のステーです。
上の二カ所のナットを10mmスパナでゆるめます。
全部取る必要はなく、「J字型」に曲がっている棒状のものが、バッテリーを置いてある底の部分のひっかかりからはずれればOKです。
はずしたバッテリーの端子部分は、誤ってショートさせないようにビニールテープで覆います。
さて新しいバッテリーを買うためにクルマに乗って。。。という訳にはいきませんね(笑;
こういう時にバイクがあると便利なのです。
ウチの日産ジューク(1.5L 2WD)に積まれているバッテリーは「55B24L」という型番のものです。
サイズが同じでもう少し容量の大きなものでも詰めますし、もともとバッテリーが積んである場所のスペースにもかなり余裕があってさらに大型のバッテリーでも搭載可能なようになっています。
たぶん寒冷地仕様に対応しているのでしょう。
使っている電装品は、ナビやレーダー程度で、大音量のステレオや装飾用のLEDなども無いので、交換するのも純正タイプと同じバッテリーにします。
ネットで価格を見てみると、8千円程度のものから1.5万円くらいのものまでの幅があります。
さすがにネット通販で到着まで待てないですね。
古いバッテリーを倒さないように運び(15kgもあります!)、ホームセンターに向かいます。
オートバックスやイエローハットの方が種類が多いのはわかっていますが、同じバッテリーでも値段はホームセンターの方が安いんです。
外車や大型SUVでない小型国産車のバッテリーなら、ホームセンターにも品揃えされています。
購入したのはコチラ、
GSユアサの55B24Lです。
価格はネットよりは高いですが仕方ないですね。
古いバッテリーは購入したホームセンターに無料で引き取ってもらいました。
取り付けは、はずした作業の逆に行うだけです。
最初にバッテリーを固定するために金具を取り付けます。
この際に、むき出しの端子をショートさせないために、プラス側が布(今回は革手袋)で覆ってから作業します。
次に「プラ側のターミナル」を先に取り付けます。
その後でマイナスターミナルを取り付けます。
取り付けが完了しました。
バッテリーの交換の際に、いきなりターミナルをはずしてしまうと、クルマやナビ、オーディオなどのメモリが初期化されてしまうので、別に12Vの電源を用意してそれをつないで電圧降下を防ぐ事を奨励している事が多いようですが。
でも今回、私のように完全にバッテリーを放電させてしまった板場合には、交換作業で別電源を用意しても無駄です。
実際に新しいバッテリーに交換した後では、もちろん問題なくクルマは息を吹きかえした。
エンジンコントロールコンピューター(ECU)の、それまでの走行状況に基づいた学習成果がリセットされてしまい、アイドリングが少し高く(1500回転くらい)になりますが、数分から10分程度で落ち着いてくるので問題ありません。
それ以外はクルマの方には問題は生じていませんでした。
カーナビについても、設定内容、登録地などのメモリ記録もちゃんとバックアップされていました。
唯一リセットされていたのは、ギアをリバースにした時にバックカメラに切り替えるところがOFFになっていたため写りませんでした。
やってみればとても簡単なバッテリー交換でした。
【追 記】
この後、コメントでダイナツアラーさんからも指摘されたとおり、バッテリーを「充電制御車対応」タイプに交換しました。
それはあとから付けた電圧計の挙動がきになったからでもあります。
ウチの日産ジュークに後付けした電圧計ですが、どうも表示内容が気になっています。
エンジンを掛ける前、イグニッションをオンにしただけだと12.4V程度を示し、セルが回ってエンジンが始動すると14.2Vになります。
ここまでは正常なのですが、この後普通に走っていても電圧が12V弱(時には11V台)から14Vまで変動しています。
電圧計はコンソールのシガレットソケットから取っていますので、バッテリー直と比べると多少電圧降下があるので低めに表示されていると思います。
それにしても走っていてオルターネーターで発電しているのになぜこんなに低くなってしまうのでしょうか。
調べてみるとどうやら最近のクルマはだいたいそんな傾向にあるようでした。
その原因は「充電制御」にあります。
昔のクルマはクルマが走行している(というよりエンジンが回っている)限り、一定の回転数以上であればバッテリーの残容量とかには関係なくオルターネーターは常に発電してバッテリーに電気を蓄えようとし続けます。
実際にはオルターネーターで発電された電流は交流なのでダイオードなどを用いた整流器で直流に変換され、さらにレギュレーターによって一定の電圧に制御されます。
これに対して最近のクルマの発電システムは、常時発電ではなくエンジンへの負荷の掛かり具合に応じて発電を制御しています。
クルマが加速しているときはエンジンに負荷が掛かっているので発電による余計な負荷を掛けない方が燃費がよくなります。
そのためこの時にはオルターネーターによる発電を制御しています。
そして減速中はエンジンの回転が下がってもオルターネーターは回り続けているのでこの時に発電量を増やしてバッテリーへの充電を行うようにしています。
こういった「充電制御」システムを最近のクルマの多くが搭載していますし、日産車ではジュークをはじめこららを「発電電圧可変制御」と表記しています。
このため、走行中いつでもバッテリーの電圧が一定ではなく変動することになります。
また、バッテリーの方もこれに合わせて性能を特化させたものが搭載されているのです。
ということでバッテリーを載せ替えることにしました。
それから三年弱経過しましたが、現在のところは問題無く使えています。
コメント
DON さん へ、
スモールランプの点きっぱなしでのバッテリー上がりとかは
大昔からあったので、いいかげんメーカーでも対策をして欲しいものです。
(と、自分のミスは棚にあげてます。。ハッハ)
私のハーレーもバッテリー交換しましたが、こちらも結構な値段がしますね。
昔のバッテリーは弱ってくると、ライトが暗くなるとかの兆候があったので
寿命がわかりやすかったですね。
先日、我が家の軽自動車も危なくリアのドアのランプが点きっぱなしで気がつくのが早くて助かりましたが・・・最近のバッテリーも当たり外れも多いので我が家はハーレーの古いバッテリーを常時待機させています。ハーレーのバッテリーはとても丈夫ですし、長持ちしますね!これも当たり外れかもしれませんが。
naka さん へ、
さすがに納車1年ちょっとでバッテリーがダメになったとしたら、
いくら何でも早すぎますよね。
今回は明らかに私の操作ミス、確認不足が原因です。
でも昔からこういううっかりミスによるバッテリー上げのトラブルはあるのですから、
イグニッションをオフにしてから10分くらい経ったら、
ヘッドライトやスモールライトへの電力供給を自動的にオフにするとか
そんな設定にしておいてもらえるといいですね。
ダイナツアラー さん へ、
バッテリーの交換で思わぬ痛い出費になりましたが、
「おっ!ブログネタが出来たぞ!」と喜んでいたりして(笑;
10年も使えたなんて凄いですね。
最近のバッテリーは(今回のケースでなくても)、
兆候なく、突然使えなくなるので怖いです。
>今回交換したユアサのバッテリーが充電制御車対応になっているかということです。
貴重なアドバイス、ありがとうございます。
私も交換バッテリーを購入する前に気になって調べました。
「低燃費エンジン車専用バッテリー」というステッカーが貼ってありました。
日産のホームページによると、
低燃費エンジン車専用バッテリー搭載車種には、燃費改善効果を目的にした回生制御システムが組み込まれています。
①車両減速時にオルタネーターの発電量を増やし、電力をバッテリーに回収します。
②減速終了後、蓄えたバッテリーの電力を供給し、オルタネーターの発電を停止させます。
このときエンジンへの負荷を低減し燃費を向上させます。
③①で蓄えた電力を使い切ると、通常通りオルタネーターから電力を供給します。
とありますが、Q&Aで、
Q。適用車種に低燃費エンジン車専用バッテリー以外のバッテリーをつけても大丈夫ですか?
A。通常のバッテリーを搭載しても機能上問題はありませんが、燃費向上効果を最大限に引き出すために、当該車種には本専用バッテリーへの交換をおすすめします。
とありましたので、たぶん大丈夫だろうと思い、通常のバッテリーにしました。
まあ試してみてダメだったら、次回は対応バッテリーにするつもりです。
付けっぱなしによるバッテリー上がりは、痛かったですね。
私の車も、先日バッテリーがダメになり交換しました。
10年も使ったので、完全に寿命です。
学生時代にガソリンスタンドや整備工場で7年間バイトしてましたが、バッテリーが10年使えたと聞いたのは過去に1回のみであり、当たりだと本当に使えるのだと思いました。
交換したバッテリーは、ビクトリーフォース(エネオスの赤いバッテリー)のリサイクルバッテリーに交換したので、耐久性がどの程度あるか確認中です。
(今のところ、電圧も高く維持できており、問題はありません。)
今回、メカ好きおじさんさんのバッテリー交換で気になった点があります。
それは、今回交換したユアサのバッテリーが充電制御車対応になっているかということです。
6年位前の話ですが、知り合いが先代キューブのバッテリーを新品に交換しましたが、
すぐにバッテリーが上がってしまったそうです。
いろいろ調べていくと、バッテリーが充電制御車用(急速充電対応用)では無かったことでした。
先代のキューブにも燃費向上の為に、加速時はオルタネーターの負荷を減らし、減速時等にバッテリーに急速充電を行うシステムになっていたそうです。
その為、短時間で充電できるようなバッテリーとなっていたとのことです。
普通のバッテリーでは、充電が十分にできずにバッテリーがあがってしまった様で日産で確認したところ、バッテリーの型番も違ったとのことです。
ジュークも現在の車(燃費向上対策を実施している車)であり、同様な充電システムになっていると思います。
この話は6年位前の話であり現在は、改善されており問題無い話かもしれませんが、一度ディーラー等にご確認した方が良いかと思います。
自動車の購入年からして早いなぁと思いましたが原因が分かってよかったですね。
バイクのバッテリーも高いですが車も容量が大きいと3諭吉を越えますよね!
それにしてもいつも手際よく作業されて感服します。