タンデムシートをまた張替えました

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今まで何度か作りかえてきたハーレーのタンデムシート。

ヘリテイジ・ソフテイル・クラシックはノーマルのままのタンデムシートでも、ほかのバイクに比べればシートの座面面積も広く固さもほどよく固いので座り心地的にはいいほうだと思います。

それでも年間30回以上タンデムツーリングに出かけるわが家としては、リアシートの乗り心地はかなり気になるところです。

今までにもいくつかのパターンでタンデムシートの加工をやってきました。

基本的には別のタンデムシートを購入したりクッションを付け替えるのではなく、ノーマルのままのシートの上にクッションを追加し、その上から自作のシートカバーを被せる方式です。

このため、工具も何も使わずに数十秒でいつでもノーマル状態に戻せるようになっています。

現在使っているTypeⅢシートは2009年1月に作ったもので、もう4年使っていますが縫い目がほつれる事無く、また雨や駐車中の直射日光で生地自体のレザー表面が陽焼けする事も無く保っています。

しかしこれだけ時間が経つとさすがに縁取りに張ったパイピングの革がはがれてきたのと、先日の北海道ツーリングの際の長時間(長期間?)ツーリングでは少しお尻が痛くなるとの事なので、正月休みの自作カスタム(=冬休みの宿題工作 笑;?)で貼り替えする事にしました。

今回補修するにあたって見直したところは、

・内部のスポンジは多少ヘタってきたようですが、今でも乗り心地に不満は無いようですしこれ以上かさ上げしても乗り心地は変わらないようなので基本構成はこのままにします。

・上部のカタチが、今は多少山なりに中央部分がふくらんでいるようですが、ここはもう少しフラット=平坦な方が座り心地がいいのかなと思います。

・周囲につけたパイピングはデザイン的には気に入っているのですが、長時間座っていると内腿のところにあたって気になるようなので、今回はパイピングは無しにします。

・生地の色と全体のデザイン(革のエンボス加工生地)はこのまま、つまり以前と同じフェイクレザーの生地を使います。 周囲に打ち込む丸ピンもやります。

って事は、結局今のままでただ貼り替えるだけになりそうです。

まあそれだけ、自分的には完成形だと思っているということです。

前回作成した時のブログ記事からだいぶ時間が経ちましたので、もう一度製作工程を掲載します。

1.型紙を作る

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これが一番たいへんなところです。

かなり複雑な立体成型してあるシートに合わせて、チラシを使って分割したパーツをイメージして構成します。

2.生地の切り取り

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作った型紙に基づいてフェイクレザー生地にチャコールペンシルで写し取り、縫い代分を含めて切り抜きます。

3.縫 う

縫っている写真はないですが、普通の家庭用ミシンで各パーツを縫い合わせていきます。

単純な直線縫いではなく、異なる曲面の二枚を縫い合わせるのでちょっと面倒です。

縫い目は細かい方がほつれ防止と雨水の染み込みが少なくなります。

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4.周囲にスタッズを付ける

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ライダー用シートに付いている丸鋲のデザインに合わせて、作成したシートカバーの周囲にも丸頭のスタッズを付けます。

ポンチで2mm穴を開け、生地を挟んで打ち付けます。

5.シート本体の防水

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ノーマルシートの上に、低反発クッションや柔硬様々なクッション材を重ねて成形しています。

柔らかいクッション素材の角部分を丸く面取りするには、チーズおろし器が役に立ちます。

このクッションをノーマルシートの上に動かないように被せます。

さらにその上からシート生地の縫い目から雨水が染み込んでもクッション材が濡れないように、防水用の薄いビニールシートで覆います。

6.シートにカバーを被せる

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これはただ被せるだけで取り付け出来ます。

多少のシワは陽に当たり、時間が経てば馴染んできます。

7.完 成

出来上がりです。

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まだバイクには取り付けていませんが、後ろ側の多少のシワはリアの背もたれクッションに隠れてしまいます。

底から見たところです。

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普通のバイクシート生地は、シート裏のベースにガンタッカーのようなもので針打ちして留めますが、このヘリテイジのタンデムシートの場合には、裏面にある出っ張りの丸棒に生地を差し込むようにして固定出来ます。

ポンチで4mmの穴を開け、そこに差し込むだけでしっかりしていて長期間の使用でも取れてくることはありません。

デザインは今までのままですが、新しい生地で作ったのできれいです。

これからはこのシートでタンデムツーリングを楽しみます。

 
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