先日紹介したなHOナローゲージの小さなちいさな蒸気機関車の模型が走る小型のレイアウトを作っています。
サイズは15cm角の大きさでさらに高さも同じく15cmあるアクリルケースにすべてすっぽり収まるモノです。
レイアウトの制作の様子や走らせる車輌について書いていきます。
今回は購入した蒸気機関車、津川洋行のコッペル1号機を改造したので紹介します。
こちらがノーマル状態です。 ケースの中にちょこんと収められ中には本体のほかにディテールアップ用のエッチングパーツと走行性能向上のための重量のあるホワイトメタルのボイラーが付属しています。
指の先にも乗ってしまうような長さ3cmほどのかわいいSLです。 これがちゃんとレールの上を走るのですから驚きです。
それでは改造ポイントです。 テーマとしては元々この車輌は有田鉄道で実際に木材やミカンなどを運んでいた実車を元に保存されているモノをモデル化したものですが、私のイメージの中の「小さな森林鉄道」ということで実車とは異なるモノにしていきます。
まずは煙突の先端に火の粉の飛散防止のための膨らみをもたせてみました。 車体前部が細長い煙突のせいで軽く見えていたのであえてボリュームを付けました。
車輪横の本体を赤くして簡易的なロッドも赤く塗りました。
蒸気弁のところを金色に、配管をカッパー色にしました。
反対側から見たところです。
前から見ると緩衝板が大きすぎると思ったので上側をカットしてしまいました。
何度か走行試験をしていましたがやはり小型軽量な車体の為、走行性能が今ひとつで牽引車輌をつなぐとスリップしているようでした。
そこで付属のホワイトメタルのボイラーに乗せかることにしました。
地肌が梨地のままなので荒れています。
最初に500番程度の耐水ペーパーで全体のキズを消していきます。
さらにルータービッドの先に青棒を塗って細かいキズを取っていきます。 だいぶツヤが出てきました。 ボイラーの帯や配管のモールドを削らないように注意します。
煙突に付ける火の粉防止も作り変えます。 ウッドビーズをルーターの先端に取付け回転させながらヤスリで削ります。 形状としては木曽の森林鉄道の蒸気機関車に見られるようなダイアモンド型に仕上げます。
手前の車体に乗っているのはノーマルのボイラーで奥にあるのがホワイトメタル製のモノです。
金属のものはそのままでは塗装の食いつきが悪いので一度メタルプライマリーを吹いてから塗装しています。
これが最終的な改造版で、ボイラーはホワイトメタルの磨き&つや消し黒塗装、煙突にはダイヤモンド型の火の粉防止、配管は細い銅線を曲げて付けています。
前部と後部の緩衝板は黒っぽい赤に、ボイラー横の渡り板の縁は白に塗装しています。
ナンバーや表示板はパソコンで作成したものを貼っています。
奥のは外したノーマルボイラーです。
右側から見たところです。
私のイメージの中の小型蒸気機関車、森林鉄道のイメージになりました。
カプラーは付属のアーノルドタイプでは極小レイアウトの小半径では連結して走れませんので自作の改良タイプにしています。
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