これ、知ってます?
先日、ハーレーのインナーフェアリングの取り付け記事を書いたあとで、使っている「サークルカッター」についてお問い合わせをいただきました。
私には昔から普通に使っている文房具や道具でも、まだまだ知らない方もいらっしゃるのが新鮮でした。
そんな流れで今回の記事は、これも昔から使っていた文房具の紹介です。
最近はいろんな便利で新しい文房具が世の中に出てきて、それを紹介するサイトや有名人も数多くいらっしゃいます。
それでも、昔から私が使っていてあまり目にする機会の少ないモノを二点ほど紹介します。
まずは私達が昔から「破線定規」と呼んでいたモノです。
「点線定規」とも言われ、こちらが正式名称なんでしょうか。
今は会社の資料や図面を作成する時には、パソコンやワープロ(すでに死語?)を使う事ばかりなので、めっきり出番の少なくなった文房具ですが、それでも手書きする場合にはとっても便利なものです。
昔は会議資料とか帳表とかは、紙の集計用紙に線を引いて書いていました。
線の太い細いは、シャープペンシルの芯の太さ(0.3mm、0.5mm、0.9mm)の使い分けや濃さで調節していましたが、破線(点線)は一つずつドットを打って書いていました。
そんな時にこの「破線定規」の出番です。
目盛りに当ててすーーっと引くだけで破線が書けます。
目の細かさは二種類あるので使い分けも出来ます。
荒い方の破線を書いたあとで、その中間にドットを打っていけば、「一点破線」を書くことも出来ました。
今ならワープロ機能の線画の種類を選ぶだけで簡単に書けますが、当時はこれでも画期的なものでした。
部品の設計図などでも中心線などに重宝しました。
これを使うときの注意点を一つ。
ペンで破線が書けるなら、カッターで引けばミシン目が出来るかなと思わないでください。
定規の真ん中の薄いプラスティック部分が切れてしまうだけです。(経験者談。。。笑;)
余談になりますが、罫線は定規とこの破線定規で綺麗に書けますが、数字も「テンプレート」を使って書いていた事もあります。
そしてもう一つの紹介する文房具は、ステッドラー社の「MARS-FIBRASOR」です。
見た目はペンのようなタイプですが、先端には極細いファイバーグラスの束が出ています。
これで紙に書いたボールペンの文字を軽くこすって消せて、そのままだと紙が毛羽だっている時は普通の消しゴムで軽くこすって紙を平らにならします。
砂消しゴムだと紙を痛める事が多いのと広い範囲まで削ってしまうので、こちらの方が仕上がりがきれいです。
ペンの後ろにある銀色のキャップを回すと、ペン先のファイバー部分が出し入れ出来ます。
ファイバー部分は使っていると段々減ってくるので、この部分だけを購入して差し替えて使えます。
こちらの注意点は、先端部分は細かいグラスファイバーなので、これの破片があると手に刺さってチクチクします。
ちょうどFRP加工する時のファイバーシートと同じです。
この「MARS-FIBRASOR」はとても便利で、利用範囲は文房具としてだけにはとどまりません。
プリント基板や電気の接点などにちょっとだけ浮き出たサビを取るのに紙やすりのかわりに使ったり、プラモデルの塗装のつや消し加工に使っている方もいました。
例えば鉄道模型をレールの上で走らせていると車輪に黒くカーボンが蓄積してしまいますが、紙やすりだと削りすぎてしまうのでこの「MARS-FIBRASOR」で軽くなでてやればカーボンを落とす事が出来ます。
【追 記】
そんな便利な「MARS-FIBRASOR」ですが、日本のステッドラーの方とお話をする機会があり聞いてみました。
この製品はドイツ本国の方でももう生産していないそうです。
やはりガラス繊維と言うことで体に与える影響が大きいので製造中止になったそうです。
今はもう市場にある流通在庫もほとんどなくなているようなので、もし見つけたら「買い」ですね。
細かい部分を消しゴムで消す時に使う「字消し板」なども、今は見かける事が少なくなった手書き時代の製品ですね。
破線定規とステッドラーのマルス-ファイブレイザー(MARS-FIBRASOR)
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コメント
すなこ。 さん へ、
イラストレーターのすな子さんも
当然スクリーントーンの愛用者だったんですよね。
私は通学で渋谷を通っていた時期もあったので、
イトーヤとかウエマツとハンズとかで買っていました。
福岡の天神(都会)は、
出張で行った時に博多駅から
キャナリシティ、中洲経由で歩きました、
かなりありましたね。
点線定規、線を引いた時のあのブルブル感が好きです。
今でもネットで検索すると出てくるので、
買う事が出来るみたいですね。
KENT☆彡 さん へ、
思っていた以上に、
こういうモノをご存知の方が多かったんですね。
デザイン系、設計系、事務系、
いろんな立場の方が使っていたようです。
今、レザークラフトやバイク関連モノの自作で
設計図(?)を書く事がありますが、
手書きばかりです。
三角関数とかピタゴラスの定理とか使いますけど、
学校の数学で役に立ったのはコレくらいですかね。
あらっ、みなさんも結構身近なものなんですね?
そういう自分も建設関係なので、持ってますよ!
といっても最近は図面を手書きなんてせずにCADですけどね(^-^;
最近。。。っていってももうCADは20年以上使ってますが。。。
どもどもです(^^)
スクリーントーンは、ヲタク学生時代を過ごしたmeには、
必需品でした☆ でも地元は超田舎…
買いに行くのに、バスで福岡の天神(都会)まで、
往復2,500円払ってました(:;)
点線定規、今でも欲しいアイテムですね~
ついつい、イラストレーターなどで作ってしまいますが、
点線定規の方が、気軽でイイですね♪
エッチティシィ さん へ、
コメント、ありがとうございます。
>実は私、30年強事務用品事務機業界にいます。
そうだったんですか、コチラの業界の方だったんですね。
私もちょっとばかり関係があったりします。
当時はパソコンはおろか、ワープロもなくて
資料作成は手書きが当たり前。
個人で印刷するのも、プリンターなど無いので
プリントゴッコで作っていました。
懐かしい時代です。
DON さん へ、
やはりDONさんはデザイン系に関連されていたんだろうと
思っていました。
私も学生時代にはクラブ活動や趣味で、
商業デザイン系をやっていましたので、
スプレー糊やラバー、ロットリング、スクリーントーンは
必需品でした。
今でも自宅にあります。
スプレー糊はレザークラフトで、
MARS-FIBRASORは、電子基盤やパーツの細かい部分の磨きなどに
今でも使っています。
あれま!懐かしいというか。。
自分の持ち物ってかんじです。
自分はデザイン系の仕事を数十年しているので!今回のようなものは大好きですね!
ピンセットやラバー(糊やゴミを取る粘着性の発泡ゴム)網点にスコッチテープに・・・・
今は我が家の何処かで眠っているでしょうが・・・
またまたお久しぶりです。
懐かしい商品ばかり登場ですね。
実は私、30年強事務用品事務機業界にいます。
昔は良く出た商品ばかりですが、今はめっきり
姿を消してしまったモノばかりですね。
時代の流れを感じます。