私の日産ジュークに装備したディーラーオプションナビMP111に、オプションでは設定のないフロントカメラを取り付ける記事のVol.2です。
まず、増設するナビの配線について考えます。
今の配線については、
1.ナビ本体に、クルマのリバース電源が入力され、本体からバックカメラに電源と映像のケーブルが出ています。
ギアがバック(リバース)に入ると、リバース線に12Vが流れ、ナビ本体に信号が入るとバックカメカメラの電源が供給され、本体の表示も映像を映すように切り替わります。
2.それではフロントカメラを増設してみます。
映像信号線は、単純にフロントとリアの両方のラインを並列につなぎます。
厳密には接続部のインピーダンスや信号劣化があるので専用回路を通すのがいいのですが、短時間でのクルマの前後の確認用だけですのでこれでも十分でしょう。
電源線は、元々のバックモニタ用にリバース連動電源線と、増設したフロントカメラ用にACC電源をスイッチを通してフロントカメラに供給します。
これだけだとフロントカメラのスイッチを入れてもナビの表示が切り替わりませんので、ここからナビのバック電源入力に分岐します。
ただそのままつなぐと、フロントカメラのスイッチを入れた時に、クルマのリバース電源にも12Vが流れてしまい、リアのバックライトも点灯してしまうので、逆流防止用のダイオードを2基、入れておきます。
一見、これでよさそうですが問題があります。
フロントカメラのスイッチを入れた時に、同時にギアをリバースにすると、フロント・リア両方のカメラの電源が入った事になり、両方からの映像出力がナビ本体に入力されてしまいます。
これを避けるために、映像ライン(上の図の一番下「映像線」と書いてある接続地点)に切り替えスイッチを付ける方法があります。
それなら前進時(停止時も同じ)でも後退時でも、フロントとリアの好きな方のカメラの映像を見る事が出来ます。
私の今までのクルマに取り付けていたカメラはこの方法でやってきました。
しかし、実際にはバックする時にフロントカメラを見る機会は少ないので、(内輪差を気にして前のフェンダー部が膨らまないか見る事はたまにありますが)ギアがリバースに入った(=後退時)はバックカメラの画像を優先的に映せばいい事になります。
それなら、手動の切り替えスイッチを使わなくても、リレーを一個追加すれば実現可能です。
3.リレーを使った回路図です。
後退時以外は、フロントカメラのスイッチを入れれば、リレーの「赤線」から「白線」を通ってフロントカメラに電源が供給されます。
後退時は、リレーのコイルに電源が入る(青線、黒線)ので、ACCからの「赤線」は「白線」の接点から離れているので(実際は使っていない「黄線」につながる)、フロントカメラに電源は供給されません。
この回路なら、どちらか一方のカメラにしか電源が供給されないことになります。
ということで、これでOKかというと、残念ながらまだ問題があります。
それは純正オプションのカメラならではのものです。
一般的に市販されている後付けのバックカメラ(フロントカメラも)の電源は12V駆動なのですが、メーカーオプションのカメラはナビ本体から電源が供給されているのですが、ここの電圧が12Vではないのです。
メーカーやナビ、カメラによって異なりますので、ここは日産のお客様相談室に電話を掛けて確認しました。
すぐにはわかりませんでしたので調べて折り返し丁寧に応対していただき、教えてもらいました。
結論は、
「このナビとバックモニタカメラの場合、
いろんな機種に対応させるため、電圧に幅をもたせてあります。
6Vから9.5Vが動作電圧で、6V駆動時の最大電流は100mA以下」だそうです。
実際に私のMP111のバックモニタカメラ用の電圧を実測してみると、6.0Vでした。
そのため、純正モニタカメラを駆動させるためには、リバース電源からの12Vのままではなく降圧させる必要があります。
4.その回路はコレです。
いろいろと書いてきましたが、最終的にこの回路であれば、問題なく動作するはずです。
それではここからは作業編です。
購入した必要なパーツはコレです。
切り替え用のコンパクトリレーと、スイッチ、それにダイオードのセットです。
それ以外のエレクトロタップやケーブルは手持ちのものを使いました。
それと、純正のバックモニタカメラの駆動の為の6Vを供給するために、こんなスイッティング回路をちょっとだけ改造しました。
これ、実は元は100円ショップで買ったカープラグからUSBコネクタに変換するパーツです。
もちろん100円です。
この手のお決まりのMS3430Aとケミコン、抵抗、コイルを使った単純な回路ですが、これでも5V(正確には4.98V)が取り出せます。
ケースははめ込み式なので簡単に分割出来、不要なUSBジャックと確認用LEDを外し、入出力用のケーブルを取り付け、高さを抑える(破損防止、ショート防止のために熱収縮チューブに収める)ために、高さのあるケミコンとコイルの半田付けをやり直しコンパクトにしました。
基板上の二箇所の抵抗値(R1とR2のチップ抵抗)の組み合わせで出力電圧を変更出来るので、6V出力とする事も可能ですが、5Vでもカメラの駆動は可能でしょうから改造せずこのまま使いました。
まず、先日右側コンソールに引いてきたケーブルに必要なパーツの取り付けと配線を行います。
確実な接続も大切ですが、ノーマルの状態に戻せるように、ギボシ端子を多用しました。
作業途中、コンソールパネルの右下にあるボンネットと燃料リッドを開けるレバーの取り付け部は、サビが出ているのを見つけました。
このクルマだけなのかわかりませんが、やはり最近のコスト削減したコンパクト車の防錆処理は甘いのかもしれませんね。
(※ ↑ 私は近所のカー用品店で購入しましたが、ネット通販の方がかなり安いですね。。(笑;
Vol.3 に続きます。
コメント
お役に立てればよかったです。
がんばってチャレンジしてみてください。
すごく分かりやすく参考になりました。さっそく必要なものを揃えて挑戦したいと思います。ありがとうございました。
私も以前のパジェロに乗せていたHDDナビは、
メーカーオプションではなく、パイオニアの市販品でした。
これに二台のカメラ(バック用とフロント用)を付けていましたが、
基本的に配線の考え方は同じです。
通常のナビなら、バックカメラ用のビデオ入力が1系統はあるでしょうし、
汎用品としてナビなら、専用のコネクタではなく、
ビデオ入力も黄色や白のRCAピンコネクタだったり、
電源も12V用が多いと思いますので、かえって加工も楽だと思います。
ヒューズを入れる場合は、ナビやカメラへの過大電流防止が目的ではないので
カーナビ本体に供給するACC電源ケーブルに最初からついていると思います。
もし、私の配線のようにされるのでしたら、
リレーの前の赤いラインに入れるのがいいと思います。
リレーの容量は、カメラへの電力供給用だけなので、
モーターやライト系のような高電流が流れることはないので、
小さ目のもので十分だと思います。
私も写真に載せたような小容量タイプのものを使っています。
こんばんは。質問なのですが自分は社外のナビに社外のカメラなので三番で出来るのでしょうか?この回路はヒューズは付けるとしたら何処にどのくらいのヒューズが良いですか?またリレーはどのくらいの容量のものが良いですか?質問ばかりですいません。