仕事を辞めた今でこそいつでも自由にツーリングに行ける時間がありましたが、会社員だった頃7月の休みに行くツーリングの楽しみといえば「北海道ツーリング」「志賀草津道路ツーリング」として絶対に忘れてはいけない絶景ルート、そう「ビーナスラインツーリング」です。
もちろんビーナスラインは雪で封鎖される冬季以外はいつでも走れますがそれでも7月のツーリングは特別な絶景を見せてくれるので毎年のように行っていました。
今回はそんな私のビーナスラインツーリングの絶景ポイントをすべて紹介します。
まず天気予報で家からビーナスラインまでがすべて快晴な日を慎重に選びます。
家を出発するのはたいてい夜中の3時頃です。
早い時間にビーナスラインに入り、まだ多くの人が走っていない時間帯に独り占めして走りたいからです。
そのために前日の夜は9時過ぎにはベッドに入り無理やり寝るようにしていました。
まだ暗い2時ころには起きだして前日に用意していたウェアを着てそっとバイクを外に出してきます。
さすがにこの時間にエンジンをかけるのは気が引けますので暖機運転もそこそこに出発します。
我が家からだと中央道路を使いますがまずは談合坂SAで休憩します。
まだクルマもバイクもそれほど多くは来ていませんね。
ようやく空がほんのり黒から蒼に変わってくることでこんな空を見ると「よし、今日のツーリングもいい天気に恵まれるぞ!」という気分にさせてくれます。
しばらく走っているとバックミラーの中に富士山が見え隠れしてきます。
高速を降り下道を走っているようやく朝日が上り始めます。
朝日を浴びてバイクと自分の影が横の大きく伸びています。
八ヶ岳エコーラインを通っていくのがいつものルートです。
白樺湖まで来ると日差しもたっぷり、ここでようやく二回目の休憩をとっていよいよビーナスラインに入って行きます。
大門峠を過ぎてビーナスラインに入ると周りの景色が一変します。
実はビーナスラインに入ってすぐはメロディラインとなっていてクルマで通るとタイヤとの振動で音楽が聞こえるのですがシールドを開けて何度もバイクで聞き耳を立てているのですが一度も音楽を聞くことは出来ませんでした。やはりクルマでないと無理のようです。
そうそうこの場所で以前キジが横切っていくのを見かけました。こんなところにもいるんですね。
ここからはビロードを敷き詰めたような鮮やかな緑の小高い丘の中をきれいにコーナーを抜けていきながら軽いアップダウンで流していきます。
ビーナスラインの最初の駐車場は「白樺湖展望台駐車場」です。
文字通りここからはさっき休憩していた白樺湖を望むことができます。
ここで何度も写真を撮ってしまいたくなりますがまだまだ絶景ポイントはいっぱいありますから先に進みます。
車山高原リフトを過ぎていきます。
次の駐車場は「霧ヶ峰富士見台」です。
ここから運がよければ遠くに富士山の頭の部分を見ることができます。
さらに先に進んだところにある広い駐車場の上にレストラン「チャプリン」があります。
そしてもっと奥にはアニメ「ゆるキャン△」でリンちゃんが立ち寄った「ころぼっくるひゅって」もあります。
私が7月にここビーナスラインに来る理由として新緑の景色がいいというほかにこの時期にキッコウキスゲの群生が見られるからです。
駐車場から上がっていくとオレンジの花が咲き乱れています。
先ほどの「霧ヶ峰富士見台」から上がったところにもニッコウキスゲは咲いているのですが私がこちらの場所のほうが好きです。
でも年々シカに食べられてしまい減っていると地元の方がこぼしていました。
ここからまた絶景の道が延々と続きます。
朝早い時間帯だと雲海は眼下に広がりまるでその先に向かって進んでいくような感覚を覚えます。
ゆるやかなカーブの走りを楽しんでいるとまもなく「霧ヶ峰」の交差点になります。
この交差点、右の美ヶ原に向かう右折レーンと、反対側来て同じく左折するレーンが正面になりますので、交差点の先からここの駐車場に右折して入るレーンと間違えるクルマが多いので注意が必要です。
この電柱の上の方にはライブカメラがあって映像を配信しています。
私も行った時にここで映るように手を振って、家で留守番していた奥さんに録画してもらったことがあります。
ゆるキャン△でりんちゃんが同じことはやっていましたが、私の方が先にやっていたようです。
早すぎる時間帯だとまだお店はやっていないこともありますがうまく会えば軽くおなかを満たすものがいただけるかもしれません。
ここから南西の牧場の方へは遊歩道があってのんびり歩いていくと「霧鐘塔」があります。
ここからの眺めも素敵ですよ。
霧ヶ峰の駐車場でしばし休憩してから「よし!」と美ヶ原方面に向かいます。
ここからは今までとは景色が違ってきます。
次にあるのが「七島八島」です。
雄大な湿地の中に大小さまざまに小さな島が点在しています。その周囲を木道が通っていて散策できます。
和田峠茶屋を超えてやってきたのは「大展望台三峯茶屋」です。
駐車場にバイクを停めてお店の脇を通って少しだけのぼっていきます。
ここから先もまた素敵な景色の中を走っていきます。
私も大好きな場所です。
ビーナスラインに入ってすぐのビロードのような景色とは打って変わり山岳路のような景色になります。
扉峠から先に進みます。
落合の交差点は道なりに左に曲がっていきます。
その先にあるT字路は左側の「山本小屋P、王ケ頭、美しの塔」方面に進みます。
すると広い駐車場に着きます。
宿泊もできる山本小屋です。ちなみにここのトイレは有料でした。
ここに宿泊すると夜には明かりがないので満天の星空が眺められるそうです。
私はいつもここから牛伏山に軽いハイキングで登っていきます。
途中雲海の上に草を食む牛たちが放牧されていてまるでスイスのような風景です。
10分もかからずに頂上まで登ってこられます。
ここまでくると下界の暑さがうそのように涼しく感じられます。
写真の右手には電波塔といつも予約でいっぱいの四つ星の「王ケ頭ホテル」、左手にはこちらも予約が取れにくい「美ヶ原高原ホテル山本小屋」そして「美しの塔」が小さく見えます。
せっかくなのであの「美しの塔」に行ってみましょう。
ずっとまっすぐな白い道と真っ青な空、まるで北海道のような景色の中をのんびり歩いていきます。
これが美しの塔です。
さらに体力があれば「塩くれ場」から「王ケ頭ホテル」まで歩いていくこともできます。
バイクを停めた山本小屋の駐車場まで戻ってきたら自分へのご褒美にコケモモソフトをいただきます。
軽く汗をかいた体に一番うれしいです。
今度は「美ヶ原高原美術館」の方面に向かいます。
着く前のここもお気に入りの場所です。
緑の丘の中に屋外美術展示が見えています。
道の駅美ヶ原高原が見えてきました。
ここは日本一高い場所にある道の駅です。
食事やお土産なども充実しています。
ここからはまた景色がかわり今度は白樺林の中を通っていきます。
ここまでが一応「表のビーナスライン」のおススメ絶景ポイントです。
このあと武石観光センターの交差点を左に曲がっていくとさらに素敵な絶景路が続いています。
でも私はここまでハーレーで走ってきてガソリンをそろそろ給油するころなのですがそちらへ行くにはちょっと足りずまだ行けていません。
いつか行ってみたいですね。
さてまだ時間も早く、体力があればいったん町に出てガソリンを入れてさらに「つまごいパノラマライン南ルート」まで走ってきちゃいました。
このルートは高原キャベツ畑の中を走る快走路です。
私としては「つまごいパノラマライン」は「北ルート」の方がおすすめですがさすがにここからだと遠いです。
いろいろ回ってきましたが、ビーナスラインだけを走ってきた時はいつも帰りの途中で「長門温泉やすらぎの湯」で汗を流していきます。
ここまでずっと走り続けてきましたので長めの休憩が必要です。
お風呂の後は近くの「食の散歩路 かりん亭 長和本店」でお昼をいただきます。
メニューもいろいろあっておいしくてお腹いっぱいになります。
帰りは中部横断自動車道から上信越自動車道を通って関越道経由で帰ってきます。
朝3時に家を出て、つまごいパノラマラインに行かなければ日帰り温泉と食事もして夕方5時には家に帰り着きます。
7月ならまだまだ明るい時間なのでゆっくり行って帰ってこられます。
動画でも紹介していますのでよろしければご覧ください。
「今まで走ってきたビーナスラインの動画を一気に公開」は、コチラ です。
これが私がおススメするビーナスラインの快走ルートと絶景ポイントです。
コメント