今でこそ誰でもスマホを持っていてその小さな筐体の中でいろんな情報にアクセスしていますが、2007年にAppleが初代iPhoneを発売する以前は、「PDA」という情報端末が人気を博していました。
メーカーとしてはPALMというのがメインで、日本でもSONYが「CLIE」というシリーズを発売していました。
私もIBMのWorkPAD、PALMのVISOR、SONYのCLIE SJ30とTH55と数台のPALMを所有していました。
その中のSJ30とTH55は今も持っていて、特にTH55に入れてあるゲームを今でも奥さんが遊んでいます。
特にこのTH55は、映画「電車男」で山田孝之さん演ずる主人公が、デートの時に使っているシーンでも有名です。
そんなSONY CLIEシリーズの最終形であるTH55が発売されたのはiPhoneの3年前の2004年2月でした。
私も発売と同時にすぐに購入しました。
でもバッテリーが充電してもすぐに保たなくなってしまったので5年後に自分で交換しました。
※その時の記事「CLIE TH55のバッテリー交換」は コチラ です。
その後、数年使っていましたが携帯電話、スマホとCLIEを手にする機会はかなり減りました。
それでも最近は奥さんが昔インストールしたゲームが気に入って遊ぶ事が多くなったので今回バッテリーを交換することにしました。
一度交換したことがありますが忘れていることもあるので以前の記事を自分でも参考にしながらやってみました。
バッテリーは裏側このカバーを外せばアクセスできます。
ただこのネジは三角計になっている通称ベンツネジと言われているもので専用の工具が必要です。 前回は小さなマイナスドライバーでやってしまいましたが今は特殊工具セットを持っているのでこれを使います。 やはり専用工具だとネジ頭にぴったりはまって気分がいいです。
2千円ちょっとで購入できるのでいろんな電子機器をいじる方なら一つもっておくと便利ですよ。
このネジをはずします。
バッテリーが見えました。
ここで重要な点を書いておきます。
それはこのままバッテリーをはずしてしまうと、中のデータやそれまでインストールしたアプリがすべて消えてしまいます。
そこであらかじめバックアップを取っておきます。
やり方はMSメディアが挿入してあればカンタンで、アプリの設定で「MS Backup」を起動して「バックアップ」をタップします。 当日の日付のデータが保存できればOKです。 これでバッテリーをはずしてもあとで復活させることができます。
それではバッテリーを取り出します。
今入っているバッテリーには黒いテープが貼ってあるのでこれを引っ張ればカンタンに取り出せます。
あとはケーブルのコネクタをやさしくはずします。
上が今まで付いていたバッテリーで、下が新しく購入したバッテリーです。
今でもネットで互換バッテリーを購入することができ今回のバッテリーは1,599円でした。
2007年に交換した時は、ネットで購入したのですが
「費用は通販の代引き宅急便で行いましたのでバッテリー本体 4,179円 + 送料・代引き手数料 1,155円、合計で 5,334円でした。 当時はまだSONYでバッテリー交換サービスををやっていて「クリエ」サポートページによるとバッテリー交換(技術料込み)で 4,441円 だったそうです。」
古いバッテリーは既に一回交換したもので、もともとCLIEについていたものは当時の写真で上のようなものでした。
早速新しいバッテリーのケーブルを差し込み入れようとしたら失敗しました。 バッテリーの長さとケーブルの長さが合わず先にケーブルをつないでしまうとバッテリーが引っかかって入りません。 先にバッテリーをケースに入れておけば大丈夫です。
やり直したついでに、取り出すときに便利なように前のバッテリーから黒いリボン状のテープをはがして新しいバッテリーに貼っておきました。
バッテリーを本体に半分ほど入れたあとにケーブルをつなぎます。
ケーブルが少し余るのでカバーに挟まないように収納しておきます。 あとはカバーをネジ留めしておしまいです。
新しいバッテリーになったところで起動させると日付が「04/1/1」になっています。
この状態で最初にバックアップしたデータを再度アプリの設定で「MS Backup」を起動して「リストア」すれば復活できます。
私はその前に一度ハードリセットをしておきました。
参考までにそのやり方は、
TH55のハードリセット方法
1.クリエ本体の電源スライドスイッチを POWER 方向にスライドさせたまま
(オンの状態にし続ける)にします。
2.本体のリセットボタンの穴をゆっくりと押します。
3.「Palm」のロゴ画面が表示されたら電源スイッチから指を離します。
4.「データをすべて消去しますか ?」という確認メッセージが表示されたら、
上スクロールボタン(ハードウェアボタンの左 (←) ボタン)を押します。
5.以上の操作でハードリセットされます。
今回は関係ないですが、参考までに「ソフトリセット」の方法は、
1.本体のリセットボタンの穴を押します。
スタイラスの先端で、リセットボタンの穴をゆっくりと押します。
2.実行中の動作が停止して、TH55が再起動します。
3.「Palm」のロゴ画面が表示され、続いて時刻と日付を設定するための
[環境設定] ウィンドウが表示されます。
CLIE TH55をお持ちでバッテリーの保ちが悪いなという方の参考になればいいですね。
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