SONYの8mmビデオデッキEV-S1500を修理してデジタル化して保存

記事内容とは関係なく広告が表示されます。

最近は動画で撮影するのに使用しているのはもっぱらデジカメやGoProで、たまーにスマホで撮る事もあります。

でも昔はビデオ撮影といえばテープが主流でした(最近の若い人は知らないでしょうね)
当時ビデオテープの規格はいくつかあって、据え置き型ビデオテープを小型化したVHS-C、主にSONYが採用していた8mmビデオやHi8でした。
その後にはDVテープという規格のテープもありました。

わが家では最初に使ったのが8mmビデオでその後はDVビデオを使っていました。

1980年代から90年代中頃までに家族で旅行した時のビデオはほとんどでそのビデオテープだけでも20、30本ありそれらをテレビで見るために専用のソニー製のHi8ビデオデッキ「EV-S1500」が今でも残っています。

昔のビデオを観る機会はほとんどなかったのですが、最近になってビデオデッキが壊れたりテープが劣化する前にデジタル化してDVDなどに焼いておこうと思いました。

もう長いこと使っていなかった機械なので動くかどうか心配でしたが、何度か電源を入れ直したりリセットしてみると、ビデオカセットの出し入れや再生ボタンも動作することがわかって一安心です。

最初に画面に出てきたのは「現時刻が設定されていません リモコンで時刻を転送してください」とありました。

リモコンも電池を入れたら画面も表示されているので早速日付と時刻を設定します。

このビデオデッキは8mmビデオの後のHi8規格が出てからの機種で1993年製のものです。
時刻というか日付の設定は1992年から設定出来るのですが、

なんと!2007年の12月までしか設定出来ないのです。
16年分しか使用することを想定していなかったようです。

実際にはこの日付と時刻設定はテレビ番組の余録録画用に使うので録画済みのテープを再生するのには関係ありません。
とりあえず適当な日付を入れて転送して登録しておきました。

録画済みテープを再生する前に、ヘッドクリーナーテープを走らせてクリーニングしておきます。

ようやく録画済みのテープを再生させて鑑賞しようと思ったら、画面が大きく荒れていて観るに耐えません。

ここで選択する方法は、
 1.このビデオデッキを修理に出す
  ただしソニーでは既に修理を受け付けていないので他企業でデッキ修理をやっているところを探す必要があります。
 2.ネットなどで中古の8mmビデオ再生機器を探して購入する
ですが、ここは自分でなんとか修理してみましょう。

ケースの内部にアクセスするために外装ケースの両サイドの4本のビスをゆるめます。

ビスを外せば上ケース蓋をずらして取れます。

ビデオ前面のインジケーター画面が暗くてほとんど見えないのでこれもなんとかします。
前面パネルを外すために上側の左右2本のビスを外し、

底面の前側3本のビスも外します。
中程と後ろのビスは外さずにゆるめるだけでカバーを外せます

前面パネルを外すために再生停止と早送り巻き戻しの大きなダイヤルを手前に引いて外します。

左右の爪を外せば前面パネルが取れます。

この時、フラットケーブルコネクタも外す必要があるので切らないように注意しながらコネクタを浮かしながらケーブルをゆっくり引き抜きます。

このインジケーターは液晶表示ではないのですが明るく調整する方法がわかりません。
それにしても基盤の設計も時代を感じさせる古いものですね。

見やすくするためにアンバーのパネル部分をカットしてしまいます。

直接点灯すればうっすらですが表示を見ることが出来ます。

さて、画面がちゃんと見られるように調整します。

画面の中に水平方向に数本の荒れた帯が固定して表示される場合はほとんどトラッキングがズレているのが原因です。
これを直すにはテープがローディングされた状態で回転するヘッドに接している箇所を調整します。
方法はヘッドの奥にある二箇所のローラーの高さを調整します。
このパーツの頭には溝があるのでこれを回せばいいのですが、中心にシャフトが出ているので普通のマイナスドライバーは使えません。

そのために幅5mmほどの銅板を凹型に切り欠き回しやすいようにシャフトを付けた調整器具を制作しました。
銅板なので鉄製のものと違って磁石がつかないのでヘッドを帯磁させる心配がないので安心です。

これを使ってローラーを調整します。

最初に今の状態の位置でローラーにマジックで印を付けておきます。
テープを再生しながらゆっくりローラーを回してトラッキングエラーが消える場所を探します。

左右2箇所のローラーを連携させながら最良点を探します。
音声もちゃんとステレオで再生出来ているのを確認します。

調整がうまく出来たらパソコンに取り込んでMpeg2で保存します。

ビデオキャプチャー以前は「I-O DATAのUSB接続GV-USB2」を使っていましたがなぜか認識しなくなってしまったので今は「サンワダイレクトのビデオキャプター」をパソコンのUSBに接続して行っています。


   

全部のビデオテープをデジタル化するには連続でやっても丸2日以上掛かります。
取り込んだビデオはキャプチャー毎にカット編集したり古い動画は明るさや色彩を編集する必要があるのでのんびりやっていくつもりです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました