先日の福岡出張は、行きも帰りも飛行機を利用しました。
東京から福岡なら新幹線でも行くことができますが、所要時間は5時間以上。今回はANA便で羽田空港と福岡空港を往復しました。
そこで今回も、いつものGPSロガーを持って搭乗。
「飛行機はどこを飛んでいるんだろう?」
普段はバイクツーリングで使っているGPSロガーで、実際の飛行ルートを記録してみることにしました。
今回使ったGPSロガー
いつもはバイク、今回は飛行機
今回使ったのはi-gotU GT-600というGPSロガーです。
普段はバイクツーリングで走ったルートを記録するために使っています。
実は以前、海外旅行の際にも飛行機の中でGPSログを取ることができたので、今回の福岡行きでも試してみることにしました。
まず、機内に置いてあった雑誌に掲載されていた地図を見てみます。

もちろん、実際の飛行機はこの地図どおりに飛ぶとは限りません。
そこで、GPSロガーで実際の軌跡を記録してみました。
羽田から福岡へ――行きのルート
こちらが、羽田空港から福岡空港へ向かったときのGPSログです。

羽田空港を離陸した後、南へ向かい、伊豆半島を越えたあたりから駿河湾の上空を南へ進みます。
そして御前崎を越えたところで、今度は大きく北へ向きを変え、中津川付近まで進みます。
その後は、ほぼ一直線に福岡を目指していました。
地図で見ると、普段自動車やバイクで走る道路とはまったく違う、「空の道」が見えてきます。
静岡付近で不思議な動き
ログをよく見ると、静岡付近で一度南へ向かい、その後また北へ向かうという、少し不自然な軌跡があります。
実際の飛行ルートなのか、それともGPSデータの誤差なのかは、この記録だけでは判断できません。
GPSロガーの記録も、必ずしも飛行機の正確な航路そのものではないということですね。
高度と速度はどのくらい?
巡航中の高度は、ほぼ12,000mをキープしていました。
速度については前半に少し異常と思われる数値もありましたが、おおむね時速620~630kmほど。
以前スイスへ行ったときの記録では、高度約10,000m、速度は時速800~830kmでした。
国内線と国際線で単純に比較することはできませんが、かなり速度が違います。
「今回は偏西風に逆らっていたから、対地速度が遅かったのかな?」などと、GPSログを眺めながら想像するのも面白いところです。
羽田~福岡、実際にかかった時間
今回の往路では、
- 羽田空港のゲートを離れてから離陸まで:約10分
- 実際の飛行時間:約1時間35分
- 福岡空港着陸後、ゲート到着まで:約8分
という結果でした。
なお、羽田空港や福岡空港の周辺の軌跡が記録されていないのは、離着陸時にGPSロガーの電源を切っていたためです。
GPSロガーの機内使用について
ここは現在のルールと当時の状況を分けて考える必要があります。
今回の記事で紹介しているフライトでは、私は安全のため、離着陸時にはGPSロガーの電源を切っていました。
現在のANAの国内線案内では、電子機器について機内モードなど電波を発しない状態にすることなどが案内されています。また、運航中は乗務員の指示に従う必要があります。
JALも、電子機器については客室乗務員の案内に従い、電波を発しない状態にするか電源を切るよう案内しています。JALの現在の案内では、GPSを含む位置情報機器についても注意事項が掲載されています。
※GPSロガーを飛行機内で使用する場合の注意
GPSロガーの取り扱いは、機器の仕様や航空会社、運航状況によって異なる場合があります。
実際に搭乗する際は、この記事の内容ではなく、利用する航空会社の最新の案内と客室乗務員の指示を優先してください。
参考:
今度は福岡から羽田へ
そして興味深かったのが帰りのルートです。
福岡から羽田まで、同じ航空会社の飛行機に乗っているのだから、行きとほぼ同じルートを逆方向に飛ぶのかと思っていました。
ところが、実際のGPSログを見てみると、かなり違っていました。
福岡から羽田――帰りはまったく違うルート
福岡空港を離陸した飛行機は南東方向へ進み、国東半島を横切ります。
そこからは、ほぼ一直線に紀伊半島方面へ。
さらに紀伊半島を越えた後は、陸地を避けるように進み、伊豆半島の南側を通過。
そのまま東京湾を越えて千葉県へ入り、房総半島を南側から北上します。
そして木更津付近から西へ向きを変え、羽田空港へ向かっていました。
つまり、行きと帰りでは、かなり違う「空の道」を飛んでいたわけです。
帰りの飛行高度と速度がすごかった
帰りも高度は緩やかに上昇、下降を繰り返しながら、巡航中は約11,700mをキープしていました。
そして速度を見て驚きました。
ところどころ異常と思われる数値はあるものの、GPSログでは時速1,070km前後になっています。
行きの約620~630km/hと比べると、かなり速い数字です。
もちろんGPSロガーが記録した速度には誤差や瞬間的な異常値が含まれる可能性がありますが、行きと帰りで大きな速度差が出ているのは興味深いところです。
偏西風などの影響を受け、帰りは追い風になっていたのかもしれません。
帰りは21分も短かった
実際の所要時間を比較すると、さらに面白い結果になりました。
- 福岡空港のゲートを離れてから離陸まで:約13分
- 飛行時間:約1時間14分
- 羽田空港着陸後、バスで移動してゲート到着まで:約15分
行きの飛行時間が1時間35分だったので、帰りはなんと21分も短いという結果です。
同じ羽田~福岡間でも、風や航空路、管制などさまざまな条件によって、飛行ルートや所要時間が変わるんですね。
行きと帰りのルートを重ねてみた
そこで、往復のGPSログを1枚の地図に重ねてみました。

こうして見ると、「同じ区間を往復しているのに、こんなに違うのか」ということがよく分かります。
飛行機は道路のように決まった一本のルートを往復しているわけではなく、その日の風向きや航空交通、管制などによって飛ぶルートが変わることが分かります。
飛行機の窓から見えた景色
今回は、飛行機の窓から見えた景色も撮影しました。
GPSの地図で見ていた地形が、実際に眼下に現れるのはなかなか感動的です。
ただし、飛行機の窓越しの撮影は意外と難しいもの。
肉眼ではきれいに見えていても、写真にすると窓の色や反射の影響で、どうしても色やコントラストが変わってしまいます。
大分県・裏耶馬渓温泉

周防灘

瀬戸内海・興居島

瀬戸大橋と倉敷

大阪湾に浮かぶ関西国際空港

伊勢湾と知多半島

中部国際空港・セントレア

三河湾

渥美半島

御前崎と駿河湾

西伊豆の海岸線

相模湾・下田市

GPSで見ると、飛行機の旅がもっと面白くなる
普段はバイクツーリングで使っているGPSロガーですが、飛行機に持ち込んでみると、いつもとは違った楽しみ方ができました。
「今日はどこを飛んでいるんだろう?」
窓の外を眺めながらGPSの軌跡を確認すると、眼下に見えている地形と地図上のルートがつながっていきます。
そして今回一番面白かったのは、羽田~福岡という同じ区間でも、行きと帰りで飛行ルートが大きく違ったこと。
さらに、帰りは飛行時間まで21分短くなりました。
飛行機はただ目的地まで運んでくれる乗り物ですが、こうしてGPSで記録してみると、「空の上にも、その日の条件によって変わる道がある」ことが分かります。
次に飛行機に乗る機会があれば、またGPSロガーで空のルートを記録してみたいと思います。
[1]: https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/boarding-procedures/baggage/domestic/inflight-mobile/?utm_source=chatgpt.com “機内でのスマートフォンの設定|国内線|ANA”
コメント
白雪猫 さんへ、
ツーリングをしていると、
飛行機雲を良く見かけます。
伊豆の天城高原に行った時は、
見通しがいい場所だったので
視界の中にいつも飛行機が数機、
見えました。
自分の家の真上を飛行機が富んでるのは
なんともミョウな感覚です。
DON さんへ、
ありがとうございます。
肉眼で見るともう少しはっきり見えるのですが、
写真に撮ると青くなりすぎて、
しかもコントラストの低い写真に
なってしまいます。
私も飛行機に乗る機会は少ないので
物珍しくて、ずっと景色を眺めていました。
すごい写真ですねー。色々と航路も違うんですね。
あまり飛行機には最近乗りませんが、使えるんですねーGPS!
おもしろいですねー。
散歩中多い時は空に3~4機の飛行機が確認できるのですが、
帰りのルートでうちの真上飛びましたね(笑)
飛行機の窓越しなのに、綺麗に撮れてますよ!