SMH5のマルチペアリングを試してみた

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先日の記事にも書きましたがセナのインカムのSMH5が、最新ファームウェアのアップデート(v2.0_jp)で「ユニバーサルインターコム機能」が出来る様になりました。

【関連記事】
   「いよいよSENAのSMH5(-FM)もユニバーサルインターコムに」の記事は、コチラ です。

 

これでセナ以外のメーカーのインカムとも接続出来る様になり、マスツーリングで会話出来る方が増えました。

でも実際にはペアリング設定をしなければいけないですし接続出来る台数にも制限があるので、いきなり参加したマスツーで誰とでもインカムで出来る訳ではないです。

いつも一緒に行く数人の仲間なら一回設定すればいいので使えますが、大勢だったり参加するメンバーが毎回変わるような場合には使いにくいでしょうね。

でもそれはセナ以外のメーカーの「ユニバーサルインターコム機能」でも同じことです。

 

ところでこの「ユニバーサルインターコム機能」は他社のインカムと「HFP(Hands-Free Profile)スマホなどで使われている」で接続しています。

 ※ ちなみにA2DP (Advanced Audio Distribution Profile)は音楽などステレオ音声を飛ばして聞く高音質なプロファイルです。

ネットで調べてみると実際につながった実績のあるインカムとしては、B+com/213EVO/44XやinterphoneF5、BT NEXTなどがあるようです。

 

ここで問題になるのは、前の記事でもブロ友のnakaさんからもご質問をいただいた、

>HFPと同様のプロファイルを使用して通信を行う為、HFPでつなぐ電話機能が犠牲になります。
>SMHの場合、マルチポイント接続で電話をつなぐことになります。
>SMHで電話機能を使いつつ、ユニバーサル機能を使用するには、電話でつかうスマホをマルチポイント接続します。」

という点です。

私が今まで使ってきた方法は、
・タンデムの妻とインカム同士をペアリング
・私はスマホとペアリングをして電話機能を利用
・妻はインカムにBluetooth機能のあるウォークマンをペアリングして音楽を聴く
でした。

マルチポイント接続、マルチペアリングというものを意識した事はありませんでした。

 

ここで「マルチポイント接続」について調べてみました。

マルチポイント接続とは、一つのHFPプロファイルを使用して同時に2台(複数ではなく2台)の機器とペアリングできる機能です。

マルチポイント接続機能を利用するとスマホとBluetooth機能のあるGPSナビを同時につなぎ音声案内を聞く事ができるようになります。

もちろん各プロファイルには優先順位があるので、インカムとナビ音声を同時に聞く事は出来ません。

インカム中にスマホの着信(HFP)があると通話の方が優先されます。

 


 

こちらは通常のインカム同士のペアリングの方法です。

わかりやすくするためにライダー側に相当するSMH5をヘルメットから外しています。



 

それでは次に実際の「マルチポイント接続」の接続の仕方を確認してみます。

最初に念のため、ペアリング設定をすべて解除し、工場出荷状態に初期化しておきます。



 

ここでは、SMH5にスマホとBluetooth機能のあるとのマルチペアリング

マルチペアリングとは、HFPを使用する2台の機器を同時に1台のSMHヘッドセットとBluetooth接続する機能のことです。
例えば、電話がHFPを使い、ナビもHFPを使うような場合でも、ナビとマルチペアリングすることにより、両方使えるようになります

「マルチポイント接続」方法

1.SMH5の電源オン。

 フォンボタンを5秒間押す。(音声アナウンス『電話ペアリング』が聞こえ、赤青ランプ点滅)

2.スマホのBluetooth画面からSMH5を検索してペアリングします。

 『ペアリングされました』



 

3.次にSMH5とナビのマルチペアリングを設定します。

 SMH5とスマホがペアリングされたままの状態で、SMH5のジョグダイアルを5秒間押します(『インターコムペアリング』、赤ランプ点滅)。

そしてすぐ(2秒以内)にフォンボタンを一回タップします(『マルチポイントペアリング』)。

4.ナビの電源を入れ、ペアリングモードに設定して、検索ボタンを押す。

 しばらくするとペアリング完了『ピッ! ペアリングされました ピッ!』『ピッ! 電話に接続されました』



 

私のバイク用ナビ「RM-XR430MC」はこの方法でうまくペアリング出来ました。

でもバイク用ナビで人気の高いユピテル製のMCN45iシリーズは、他社製ナビと異なりA2DPのステレオ音声再生用プロファイルを使っているので「マルチポイント接続」出来ないようです。

 

と、ここまでは問題なく進んだのですがこの先でトラブル発生です。

この状態で、SMH5のインカム同士で会話しようとしてもつながりません。

私のインカムからダイアルをタッチしても『インカムにつながりません』となってしまいます。

妻の方のインカムからタッチすると、私のインカムでは『携帯に着信がありました』となってやはりつながりません。

これではインカムの意味がありません。

 

初期化して何度かペアリングの順番を変えてやってみたり、タッチするボタンをアレコレ変えたり長押ししてもダメでした。

仕方がないのでファームウェアは最新のまま、従来どおり「インカム同士のペアリング」と「インカムとスマホのペアリング」だけで設定しました。

これは問題なくスマホでの通話やインカム会話も出来ました。

私の設定方法が悪いのかあるいは使い方に問題があるのか、何か対策があるのか、もう少し調べてみたいと思います。

 

上記のような問題はありますが、これとは別に今回のファームウェアのバージョンアップの目玉機能である「ユニバーサルインターカム機能」についても書いておきます。

「他社製インカムとのユニバーサルインターカムとのペアリング」方法

1.SMH5の電源オン(フォンボタンとジョグダイアルボタンを同時に1秒間押す)。

 SMH5の方からはユニバーサルインターコムペアリングのボタン操作(ジョグダイアルを8秒間押す)をします。

5秒経ったところで『インターコムペアリング』と聞こえ(赤ランプが点滅)、その3秒後に『ユニバーサルインターコムペアリング』と聞こえ、青ランプが点滅します。

2.他社製インカムの電源オン。

 他社製からは電話ペアリングのボタン操作をします。

3.これでペアリングが完了します。

4.SMH5から他社製インカムを呼び出す時はジョグダイアルを一度タップします。

5.他社製インカムから呼び出す時は電話のリダイアル機能を使って呼び出します。

今のところ、通常のインカムとスマホ、ナビとのマルチ設定もうまく出来ていない状況なので、他社インカムとの
ユニバーサルインターコムのテストはしばらくお預けです。

まだまだテストしたい内容はありますが、とりあえずここまで備忘録として記録しておきます。

 

 ※ 仲間やタンデムツーリングでの会話なら高音質の「SENAインカム」がお勧めです

 

コメント

  1. セナ3台とb+comの計4台でグループトークすると、セナのメンバーからひんしゅく受けます

  2. TETSU+ PC2 さんへ、
    重ねてのレポート、ありがとうございます。
    やはりメーカーが違うと多少とも相性があるようですね。
    それに検証してあっても、他社のファームウェアが変わると
    どうなるかわかりませんね。

    SM10はいろいろな活用方法がありそうです。
    でも私としては音量のミュート機能は、
    もっとスパッと切り替わって欲しいです。

  3. メカ好きおじさんさんお返事有難うございます。
    書き忘れた事がありましたので再度コメントします。
    6Riders Interphoneでペアリングした時に私のインカムSMH5-FMがたまにフリーズ?することがありました。B+comでは一度もなかったですので相性が多分にあるのかな?と思います。このような場合の時は一度電源をオフにして再度オンにすると正常に戻りますがまたしばらくしたら同じ症状になりました。
    たまたまかもしれませんが少し気になりました。
    ファームウェア自体がまだ完全なものではないのかもしれません、、、なので実用の面は?としました。
    今のところはとりあえず他社インカムと通話出来るだけという感じなので安定したベストな使い方はまだまだという感じがしました。
    まだ検証していきたいと思います。
    それとSM10は最近購入したのですが、SENAのブログでメカ好きおじさんの記事を拝見して欲しくなり買いました結果『いいですね~』やりたい事の大半がこのSM10で可能になりました。
    唯一の不満というと音楽をオーディオ入力、ナビ案内音声をAUX入力で使用した時ナビ音声案内が本来は音楽がバックに行き音量小、ナビ案内音量大となるタイミングがほぼナビ案内の終わるころになる点ですね。
    まぁ聴き取れない訳ではないのですが出来ればナビ案内発信と同時に音楽バックになれば完璧なのにと思いました、、、これは今後のファームウェアで解消してくれたらいいのですが・・・という感じでマメに検証しています。こういった商品はこういうマメさが必要な商品なのかもしれませんね!

  4. TETSU+ PC2 さんへ
    昨年の5月にコメントいただきましたね。
    詳細なレポート、ありがとうございます。
    とっても参考になります。

    しかし三個のヘルメットすべてに付けているのですね。
    インカムも同じ機種でも
    機器ごとに固有のMACアドレスのようなものがあって
    識別しているのでしょうね。

    『ユニバーサルインターコム機能』
    やはり使えるのですね。
    実際に使った方の報告が一番参考になります。
    SENAとB-comは相性が良さそうですね。
    使っている方が多い機種なので利用範囲は広がりそうです。

  5. メカ好きおじさんこんにちは!
    以前一度SENA SMH5-FMインカムでお訪ねしたことがあるTETSU+ PC2と申します。
    私は今はSMH5-FM2台、SMH51台、SM10とインカムにはまり3個の所有のヘルメット全てに
    取り付けています。一度使うと便利ですね~
    SMH5-FMは1台で良かったのですがどうしても試してみたいことがありSMH5-FM2台にしました。

    それは現在私が使っているデイトナ製レーダーのMOTO GPS RADERなのですが
    こいつはブルーツゥースプロファイルはHFPで接続出来て非常に便利なので重宝していますが
    ヘルメットが複数あるといちいちSMH5-FMを外して付け替えるのが面倒(私だけ?)なのでもう一台
    SMH5-FMを買ってみたらどうなるか?
    と思いましたその前にデイトナに連絡してMOTO GPS RADERのブルーツゥース ペアリング登録は何台まででしょうか?と馬鹿な問い合わせをしたところやはり1台のみという回答でした。

    そうなると同じSMH5-FMでしたらMOTO GPS RADERの方で同じインカムとして認識しないだろうか?と安易な考えでSMH5-FMを買ってみたところやはりというか案の定、別インカムとして認識され新たにペアリングしないと繋がりませんでした・・・なので毎回ヘルメットが変わればインカムも変わるので再度ペアリングしなくてはならず残念な結果になりました、、、なので3台目のインカムはSMH5になりました。

    また昨日最新ファームウェアのアップデート(v2.0_jp)にアップ後、
    初めての日帰りツーリングに出かけてきましたので『ユニバーサルインターコム機能』を試してみました。
    参加メンバーのインカムはB+comの213EVOとSB 4XそれとBT Interphone、6Riders Interphoneとバラバラでしたがどれも上手くペアリング出来ました。但し中華製のインカムの場合通話の安定感が無いようで聴き取りにくいところはありました。
    B+comが一番聴き取りやすく安定しています。しかしやはりSENAインカム同士の時の方がスムーズですね。

    『ユニバーサルインターコム機能』はあくまでとりあえず機能という感じです。実用的かと言われれば?です。

  6. naka さんへ、
    私も他のインカムを使っている方と
    ツーリングする機会がないので、
    未だにユニバーサルインカムのメリットを享受出来ていません(笑;
    記事に書いたようにマルチでやったら、
    インカムどうしの通話に支障が出てまだまだ先は長そうです。

  7. こんばんは。
    何とかバージョンアップをしてみましたが、他社のインカムでペアリングする人がいなくて
    実際に会話が出来るのか不安です。

    メカ好きさんのペアリング情報を期待しています

  8. DON さんへ、
    SENAのインカム、私も使っているSMH5なら
    コストも安いし音質もいいと思いますよ。
    オプションのSR10をつなげば、
    アマチュア無線機での送受信も出来るので便利です。

  9. 我が家の今の所のインカムの候補はやはりセナです。
    値段も手頃で、夫婦二台なら全く問題なしでしょう!
    ただ、無線機を使用しているのでマイクやスピーカーが2台分つくようにしなくてはならないことが一番の問題です(^_^;)

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