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四国・九州、20日間5千キロ5万円野宿の旅4~九州編~

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【11日目 1979年8月14日(火)】
バイクで長期のツーリングをしていると曜日の感覚が無くなる
あえて言えば泊った駅で通勤・通学客が少ないと週末なのかな?とわかるくらいだ。

今日はいよいよ九州に向かう。
四国も九州も初めての土地だ。

宇和島を出てから海岸沿いを北上する。
天気は良いが風が強い。
どうやら台風が接近しているようで天気は下り坂のようだ。

四国西部から九州へ行くフェリーは愛媛県の八幡浜港から出ている。
197908kyuusyuu01.jpg

なんとかフェリーに乗り込み臼杵市へ向かうが港の中はそうでもないが湾の外に出ると船は大揺れ状態。
修学旅行のバスにも酔うくらいな私だがフェリーはめずらしいし乗っている時間もそれほど長くはないので甲板に出て荒れ狂う海をけっこう楽しんで眺めていた。
197908kyuusyuu02.jpg

臼杵市でフェリーを降り、九州初上陸
後ろでフェリーの職員が話しているのを聞くと今日は海が大荒れなのでこれ以降のフェリーはすべて欠航になったとの事。
「そんなに大変だったのか!?」というより「四国から九州へ渡れてラッキー!」という気持ちの方が強かった。
もしフェリーが動いてなかったら四国で足止めになるところだった。

九州の臼杵市から大分県、宮崎県の海岸沿いを南下する。
日向市から宮崎市へ。
本日の宿は宮崎市の国道沿いのコインスナックで寝ることにした。
明日の朝は早く起きなくては。

(本日の走行:302.8km)

【12日目 1979年8月15日(水)】
今日は朝から雨
197908kyuusyuu04.jpg

宮崎市内の平和台公園へ行く。
197908kyuusyuu03.jpg
はにわ園を観光する。

宮崎市を出てしばらく走ると、バイクの挙動がおかしい
すぐに路肩に止めてチェックすると後輪がパンクしている。
ガソリンスタンドのあるところまで騙し騙し走ってなんとかたどり着く。
隅の方の場所を借りて後輪を外してみると中のチューブの口金のところに大きな亀裂がある。
持っているパンク修理キットだけでは修理は不可能なようだ。

スタンドの人に相談してみるが当然バイク用のしかもサイズがホーク用の物などあるわけがない。
近くにバイク用品店などもないしさらに運の悪い事に今日は8月15日、お盆
お店はほとんどやっていない。

途方にくれていると見かねたスタンドのおじさんがわざわざ軽トラに乗せてくれて街中を走ってくれた
何軒か休みの店ばかりであったが、ようやく一軒だけ街の自転車屋さんのようなところで求めるサイズのチューブが見つかった。
予備の分も含めて前輪・後輪用のチューブを購入する事ができた。

スタンドのおじさんも喜んでくれた。
お礼を言って車のガソリン代を出そうとすると頑なに固辞され「困っている時はおたがいさまだから」と言ってわらったいるだけだった。
やっぱり旅の途中で出会った人達はいい人が多いと感じた。

スタンドに戻って自分でチューブ交換をして再び走り出した。

パンクの直ったバイクでえびの高原から霧島へ向かう。
197908kyuusyuu05.jpg

九州鹿児島と言えば桜島
鹿児島市から桜島を望むと雨に霞んでいる。
197908kyuusyuu07.jpg
こんな感じでバイクにまたがったままカメラで写真を撮る。
当時はまだタバコを吸っていたんだっけ。

雨は強くなる一方で道路は川のように水があふれている
どうせなら桜島へ行こうと思い、鹿児島湾を回って行く。

雨はひどくなるばかりなので野宿をあきらめ、ユースホステルに泊まる。
電話で今晩泊まれるか確認したところOKとの事。
YHも初めての経験だ
システムとしては会員だけが泊まれるYHと会員でなくても泊まれるYHがある。
そういうことはバイク雑誌のツーリングレポートで読んで知っていた。
ここ、桜島ユースホステルは会員でなくてもOKのところ。
197908kyuusyuu06.jpg
(写真は翌朝)

基本的には毛布だけは持参が原則だが、当然野宿の私は持っていない。
有料で毛布も借りて泊まる。
基本的に複数人での相部屋。
夜はミーティングがあって自己紹介。
その後は疲れていたので早めに休んでしまった。

(本日の走行:182.5km)

【13日目 1979年8月16日(木)】
昨日までの荒れた天候がウソのような快晴。
197908kyuusyuu08.jpg

今日の最初の目的地は、九州最南端の佐多岬
鹿児島湾沿いの海岸線をひたすら南下する。

すると突然後ろからパトカーがやってくる。
止まっていると警官が二人やってきて私のバイクのナンバーを見てから声をかけてくる。
「君は○△×■▽★◎?」
すみません!言葉が通じません
困った顔をしていると警官はあきらめたような顔をしてそれでもなんとか聞き取れたのが「気をつけて◎★□」だった。
正直、去年行った東北も言葉の壁はあったがまだわかった。
でも鹿児島の最南端では無理だった!

手を振る警官に見送られて佐多岬へ急ぐ(制限速度内で)
197908kyuusyuu09.jpg

九州最南端制覇に満足した後は、鹿児島湾をショートカットするように指宿までフェリーに乗ってしまう。

途中立ち寄った西鹿児島駅。

西鹿児島駅.jpg
(※ ↑ この記事に「西鹿児島駅」で検索されて来る方が多いので、解像度を上げて再アップしました。)

jr_nishi_kagoshima_station_01.jpg
(現在は鹿児島中央駅と名前が変わり九州新幹線駅となっている)

鹿児島本線に沿って北上し、西鹿児島駅あたりから今夜の野宿する場所を探す。
「折口」という無人駅を見つけ、ここで寝ることにした。
197908kyuusyuu14.jpg

寝袋を広げ休む準備をしていると地元のおじさんが近づいてきた。
なにか注意されるのかと身構えているとむっつりした顔で「どこから来た?何してる?」と聞いてくる。
よかった!この人は言葉が通じる。
「東京からバイクで野宿の旅をしてる。
今晩はこの駅で泊まらせてもらう」と言うと「それならウチに来い。寝るとこも食事もある」と言ってくれた。
ありがたい申し出だったが当時の私はまだ他人の家にズカズカ上がりこんで泊めてもらうほどの根性はなかったのでお礼を言って辞退した。
おじさんはしきりにすすめてくれたが、しまいに「まあ気が向いたらおいで」と言って帰っていった。
やはり旅をしていると人様の親切がうれしい

(本日の走行:319.4km)

【14日目 1979年8月17日(金)】
折口から出水郡を通り、蔵之元-牛深フェリーに乗る。
なんかフェリーづいている。

ここから天草五橋へ向かう。小さな島が点在している中を橋が通っている。
197908kyuusyuu12.jpg

その後は有明、熊本、玉名と回る。
有明湾をほぼ一周して、今日は長崎本線の備前飯田駅に泊まる。

(本日の走行:328.7km)

【15日目 1979年8月18日(土)】
九州最終日。
今日は諫早市を通過し、最大の観光地、長崎へ。

ここだけは少し一般的な観光地を回ることにした。
オランダ坂、グラバー園、十六番館、そしてめがね橋。
197908kyuusyuu13.jpg
この写真は1982年(昭和57年)の長崎大水害で壊れる前のもの。

長崎市内観光の途中からは、浜松からツーリングでGL400で来ていた人とずっと一緒に回った。

197908kyuusyuu13.jpg

197908kyuusyuu15.jpg

これは平和記念公園。
一緒に回る人がいるのも楽しいし、ついつい写真が多くなる

市内観光が一通りすんだところで彼に別れを告げ、佐世保を通って一気に福岡まで行く。

今日寝る場所は、ホンダSF工場(HISCO新宮)前のコンクリートの上だ。

(本日の走行:310.2km)

コメント

  1. 一人旅の方が声を掛けられやすいみたいですね。
    でもなかなか「田舎に泊まろう」みたいに
    よそのお宅にあがれませんね。

    野宿旅は行き先を決めずに好きな方へ行くので
    一人旅の方がいいですね。
    でも夜寝る時とかは、ちょっと心細いですけど。

    これだけ殺人事件が多くあると、
    当時のようにお気楽に野宿できないかもしれませんね。
    ましてや高そうなバイクで寝ていると狙われやすいかも。
    あの頃の私は、写真にあるようにGジャンでジーンズで
    結構きたない(?)格好だったので大丈夫だったのでしょうか。

    言葉の壁は残念ながらありますね。
    確かに今はテレビや交通網の発達、都市圏小売業や飲食店の
    地方進出等により、以前ほど方言で話される機会は
    減ったかもしれませんね。
    それがいい事かどうかは別にして。
    でも東北より九州の方がキツかった。
    おまわりさんがあの調子では
    ほんとにつかまった時でもわからないかもしれませんね。

  2. 一人旅の方が声を掛けられやすいみたいですね。
    でもなかなか「田舎に泊まろう」みたいに
    よそのお宅にあがれませんね。

    野宿旅は行き先を決めずに好きな方へ行くので
    一人旅の方がいいですね。
    でも夜寝る時とかは、ちょっと心細いですけど。

    これだけ殺人事件が多くあると、
    当時のようにお気楽に野宿できないかもしれませんね。
    ましてや高そうなバイクで寝ていると狙われやすいかも。
    あの頃の私は、写真にあるようにGジャンでジーンズで
    結構きたない(?)格好だったので大丈夫だったのでしょうか。

    言葉の壁は残念ながらありますね。
    確かに今はテレビや交通網の発達、都市圏小売業や飲食店の
    地方進出等により、以前ほど方言で話される機会は
    減ったかもしれませんね。
    それがいい事かどうかは別にして。
    でも東北より九州の方がキツかった。
    おまわりさんがあの調子では
    ほんとにつかまった時でもわからないかもしれませんね。

  3. 昨年東北行って 下校中の高校生の会話聞いて
    約60%理解可能 さすがに方言きついな と
    思ってたら バス待ちで20分間 地元のおばさん同士の会話
    聞いてたら理解できたの 「んだんだ」「市役所」
    この単語だけ 恐るべし 方言! 

  4. 昨年東北行って 下校中の高校生の会話聞いて
    約60%理解可能 さすがに方言きついな と
    思ってたら バス待ちで20分間 地元のおばさん同士の会話
    聞いてたら理解できたの 「んだんだ」「市役所」
    この単語だけ 恐るべし 方言! 

  5. ガソリンスタンドのおじさんに感動しました!

    旅先でのハプニングって、良い出会いのきっかけに

    なるものですね。

    私も言葉の通じない警察官の話には、ニヤケてしまいました。

    その時の警官の顔が見てみたかったです。

  6. ガソリンスタンドのおじさんに感動しました!

    旅先でのハプニングって、良い出会いのきっかけに

    なるものですね。

    私も言葉の通じない警察官の話には、ニヤケてしまいました。

    その時の警官の顔が見てみたかったです。

  7. 人情味溢れるツーリングですね!
    今だとどうなんでしょうねー。これだけ全国で悲惨な事件が起きていると、なかなか知らない人には
    声を掛けにくいですよね。四国では「昔は家に鍵を掛ける習慣はなかった」とか、瀬戸内の小島になると
    「家に鍵がついてない」とか「近所の人が勝手に上がってお茶飲んでるのも普通の光景」だったとか(笑)
    笑い話ですが、ちょっと羨ましい時代ですね。

    宇和島とか八幡浜とか、ウチから日帰りで行ける場所ですね。
    今度行った時には、同じ場所の写真撮って来ます!

  8. 人情味溢れるツーリングですね!
    今だとどうなんでしょうねー。これだけ全国で悲惨な事件が起きていると、なかなか知らない人には
    声を掛けにくいですよね。四国では「昔は家に鍵を掛ける習慣はなかった」とか、瀬戸内の小島になると
    「家に鍵がついてない」とか「近所の人が勝手に上がってお茶飲んでるのも普通の光景」だったとか(笑)
    笑い話ですが、ちょっと羨ましい時代ですね。

    宇和島とか八幡浜とか、ウチから日帰りで行ける場所ですね。
    今度行った時には、同じ場所の写真撮って来ます!

  9. 鹿児島はばあちゃんが居るのですが、子供の頃遊びに行って怒られた時に何を言われているかわからず、不思議な感じでした(笑)
    母に、あんた今怒られてるんだからね!とか言われていたような(爆)
    旅先での地元の方との会話は、それだけでなにか嬉しいですね。
    遠くから来た事を驚いてくれたり、行った事あるよとか、何かしら会話で盛り上がりました。それに、その土地のこともいろいろ教えてくれたり親切な思い出がいっぱいです。
    しかし、ほんとフェリー乗りまくってますね~

  10. 鹿児島はばあちゃんが居るのですが、子供の頃遊びに行って怒られた時に何を言われているかわからず、不思議な感じでした(笑)
    母に、あんた今怒られてるんだからね!とか言われていたような(爆)
    旅先での地元の方との会話は、それだけでなにか嬉しいですね。
    遠くから来た事を驚いてくれたり、行った事あるよとか、何かしら会話で盛り上がりました。それに、その土地のこともいろいろ教えてくれたり親切な思い出がいっぱいです。
    しかし、ほんとフェリー乗りまくってますね~

  11. 地方に行くと本当に「家に泊まっていけ」って
    声を掛けてもらいましたねぇ

    他人様の家に泊まらせてもらう方が神経を使うし
    外で寝たい!って単純に思ってましたから
    私も断り続けました

    多分、おっちゃん、おばちゃんの子供さんか
    お孫さんと面影が重なったんでしょう
    悪いことをしたかな?って
    いつも思いながらシュラフにもぐりこんでました

  12. 地方に行くと本当に「家に泊まっていけ」って
    声を掛けてもらいましたねぇ

    他人様の家に泊まらせてもらう方が神経を使うし
    外で寝たい!って単純に思ってましたから
    私も断り続けました

    多分、おっちゃん、おばちゃんの子供さんか
    お孫さんと面影が重なったんでしょう
    悪いことをしたかな?って
    いつも思いながらシュラフにもぐりこんでました

  13. 独りのときの人の親切って。
    うん、いいですね。
    とってもいい経験されてきているんですね~。^^

    九州最南端で言葉が通じないのはウケました。
    今と違ってより方言が強いんでしょうね。

  14. 独りのときの人の親切って。
    うん、いいですね。
    とってもいい経験されてきているんですね~。^^

    九州最南端で言葉が通じないのはウケました。
    今と違ってより方言が強いんでしょうね。

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