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お世話になっていたSEIWA誠和さんが閉業してしまったこと

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レザークラフトの工具やアイテムなどの分野では有名な誠和(SEIWA)さんが令和5年10月26日で閉業となりました。
誠和といえば、協進エル、クラフト社と並んで日本のレザークラフト業界を推進してきた企業です。
その一角である誠和さんが営業を終了してしまったのです。

私はと言えば学生時代にもすこしだけ革を使ったクラフトをやったことはありましたが、本格的にレザークラフトを始めたのは14年前になります。
その前の年にハーレーダビッドソンのバイクに乗り始め、クルーザーバイク・ライダーの必然ともいえる革製品に興味が湧きました。
買ってもらった革の手づくり財布やメディスンバッグをみているうちに自分でもできそう、つくりたくなりました。

そうして奥さんに頼んでプレゼントしてもらった初めてのレザークラフト用品が誠和の革手縫い工具18点セットでした。
ほとんど初心者でしたが、教室や講習など受けずにひたすらネット検索してやり方を学び、自己流で作品をつくっていきました。

この誠和の工具セットを使って最初のころにつくっていたのは、バイクでツーリングに行く時や普段使いもできるようなモノでした。
特にスマホケースは、ツーリング中でも落として無くすことのないようにベルトループ型にして、スマホを買い替えるたびにサイズに合わせて新しいものをつくっていました。

また財布の方もスマホケースに合わせたようなデザインでロングウォレットとウォレットチェーンや、

奥さんへのプレゼント用のハーフウォレットなどもいくつか制作しました。

またスマホケースでは段々レベルアップしていき立体成形できるようになってきました。

普段使いようの財布としては二つ折りのものも何種類かつくってみました。

誠和直営店であるハンズ(旧東急ハンズ)渋谷店や博多店で工具やトコノール、接着剤などの溶剤を購入するだけでなく、高田馬場にあった本社にも何度か訪れたことがありました。

またバイク用品もいくつか手掛けました。
ツーリング中に走りながらタンデムの奥さんが飲めるように水筒がカンタンに出し入れできるボトルホルダーや、

タンクの上に乗せてちょっとしたモノを入れておけるタンクバッグなど。

でもそれ以上に私が思い入れのある作品であり、ワークショップでつくっていたものがあります。

最初につくったのはミニチュアのベスト型キーホルダーです。
コレは実際に着ることができる私用のベストをつくるための試作品とつくったものをアレンジしたものです。
手縫いの作業工程がないので初心者の方でもワークショップで楽しめました。

ミニチュアベストに気を良くして次に取り掛かったのが、ライダー御用達のWBのミニチュア・ライダースのキーホルダーです。
デザインを起こすときにはできるだけリアルにしようと、エポレット(肩章)やキドニーベルト、ポケットや袖口のファスナーなども再現しました。
これら作品の材料の多くを誠和で購入していました。

これも冬場に行なうワークショップでには人気で、ご本人用だけでなくプレゼント用に制作される方が大勢いらっしゃいました。

私が制作した作品はメルカリやミンネなどでも販売をしていました。
ライダースのシリーズは黒革だけでなく赤いライダースやさらに小さいミニミニサイズのものをつくっていました。

そしてライダース以上に人気があったのが、やはりミニチュアサイズのランドセルです。
高さ10cmほどのサイズで、型紙を起こす際には実物のランドセルを元に各パーツの形状などを工夫しました。

ミニチュア・ランドセルはこの牛革の赤いタイプのほかに、ホンモノのランドセルでも高級品の馬のお尻のコードバンでつくった黒いタイプ、ずっと人気のパープル色で各部にステッチとハートをあしらったタイプのものもつくりました。
そしてすべてにランドセルの中にしまえるミニチュアサイズのノート、木の定規、鉛筆とペンケースをオマケにプレゼントしていました。
ノートは算数と国語でページの中身や開き方をそれぞれ変えていますし、定規はヒノキの木製で断面はホンモノと同じようにカーブさせ、ミニチュア鉛筆はシャープペンの芯を差し込み実際に書けるようにしていました。
これも金具類はすべて誠和のものでした。

ワークショップの方もすこぶる人気で、開催はだいたい新年度が始まる前の春で、募集開始数分で予約がいっぱいになるほどでした。

その後は少し大きなサイズのバッグを奥さん用につくったりしていました。 コレは内側に生地を貼りポケットやファスナーも付けてあります。

また最近では3Dプリンターで刻印を作成して人気のバイクのロゴを型押ししたキーホルダーも制作しています。
これらは版権の問題がありますので販売はしていませんけどね。

これらの作品たちの多くで、革や金具、溶剤などを誠和で購入してきましたし、工具も最初に買った手縫い工具セットにさらに誠和のものを追加してきました。
今、誠和というレザークラフトの世界では大きなメーカーのモノが手に入らなくなるとゆうのは非常に残念です。
たしかにクラフト社や協進エルなどでも購入できるモノもありますが、使い慣れた工具がもう購入できなくなり、またトコノールという私にとって一番使い勝手がよかった製品がなくなるというのはとても悲しいことです。

そして誠和で働いていらっしゃったスタッフの方々もとても不安かと思います。 ぜひ新しい居場所が早く見つかることを願っています。
もし可能であればどこかの企業がSEIWAの製品やスタッフを引き継いでくれるといいなと思っています。

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