ネットに出ていた記事で、「小学校を卒業されたお子さんのランドセルをその後どうしましたか?」という質問で、一番多かったのが「廃棄した(51%)」で、次が「そのまま保管(26%)」でなにかにリメイクした方は3.4%だったそうです。
6年間の思い出のあるものですが保管するにも場所を取るのでたいへんでしょう。
リメイクされた方の比率が思ったより少なかったのには「費用がかかる」「受け取るまでに(半年以上)時間がかかる」などの理由もあると思います。
私は7年ほど前から趣味のレザークラフトで、リメイクではなく新品の革を使ってミニチュアのランドセルを制作してネットにも載せています。
うちには古いランドセルは無いので、一度実際のランドセルを手に入れてそれを分解してから素材の革として以前の名残を残したミニチュアランドセルをつくってみようかなと思っています。
新しい革とは扱いが違うと思いますがつくりがいもあるでしょうね。
今までつくってきたミニチュアのランドセルです。
実際につくる前に紙で試作品をいくつか試してみました。
最初につくったのはホンモノのランドセルでも高級品になる馬のお尻のコードバンでつくった黒革のものです。
デザインもできるだけ実物に近いようにしつつも、市販の金具を使ってできるようにしました。
背当ての白い革の部分には内側にスポンジを入れクッションがあるようにして、また肩ベルトも長さを調節できるようになっています。
ランドセルの中には、こくごとさんすうのノート、木製の定規、差し替えのできる名札と時間割表、それに革のペンケースに入った鉛筆を用意しました。
ぬいぐるみに背負ってもらっています。
コードバンの革はこのヌメッとした半光沢の感じが好きです。
次に手掛けたのはある程度、量産できる事とワークショップを開催した時にレザークラフトがまったくの初めての方でもつくれるようにデザインを起こし直したものです。
このバージョンでは実際に卒業した小学校の校章も背当ての部分に金色で入れたりもしていました。
ぬいぐるみだけでなく、推しニンに背負ってもらっても似合いますね。
型紙は何度もつくり直しをして改良していきました。
そして第三段は当時人気だったパープル色でシボ革のハートモチーフのものにしてみました。
すべてのパーツにステッチを入れ豪華にみせています。
かぶせの部分に大きなパープルのハートと留め金もハートにしました。
フチの部分も切りっぱなしにしないで、同じ革を漉いて薄くして覆っています。
完成品はこちらです。
内側のネームカードや時間割のデザインもかわいくしてみました。
あれからしばらくランドセルづくりは休んでいましたが、またあの記事を見たらつくってみたくなりましたね。
まずは不要になった方からランドセルを手にいれるところから始めてみましょうかね。
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