野付半島のトドワラの次は、道東を目指すライダーの聖地、開陽台に向かいます。
展望台に上る前の道は北19号と呼ばれ、アップダウンが続く直線路が多い北海道の道の中でも特におすすめで、ガイドブックなどにも載っているほど有名なところです。
私もここ直線路で妻に走っているところを撮影してもらいました。
やっぱりこういう風景を見ると北海道らしさが伝わってきますね。
※ ↓ コンパクトデジカメ、TG-620を手持ちで動画撮影
撮影に満足したらいよいよ標高270mの台地にある開陽台、展望台に続き道を登って行きます。
上り下りと一方通行になっている坂を上っていけば駐車場に到着です。ちゃんとバイク用の広いスペースが確保してあります。
まだ北海道ツーリングの最盛期ではないのでバイクは4、5台しかいませんでした。
お盆のピークにはここがバイクでいっぱいになるんでしょうね。
330度、地球が丸く見えるポールにタッチしました。
まずは円形の展望台に登ってみます。
屋上は円形のテラスになっていてぐるっと見渡せるようになっています。
昨日、霧で悩まされた知床連邦は今日も霧がかかっているようです。
その少し右側には「国後島」の表示があります。
目を凝らしてみるとうっすらと見えています。
デジカメの望遠レンズで撮ってみるとはっきりと島の影が見えました。
ほんとうに海を隔てる距離は短いように見えて、でも遠い場所なんですね。
展望台を降りてきたところには売店と食堂があります。
今日の晩御飯は、宿に入る前に食事をするつもりなので昼食は軽めに済まそうということになりました。
ここで売っていた「カイヨウダイはちみつチーズドック」がおいしそうだったので「シレトコはちみつレモンサイダー」付のセットと、ソーセージ付の北海道フライドポテトを注文しました。
ホットドッグの上にチーズとはちみつがのっていてとってもおいしかったですよ。
フライドポテトもほくほくでいい感じです。
小腹が満たされところで次なる絶景ロードは、太平洋に沿って走る「北太平洋シーサイドライン」です。
ここに向かう道はいろいろなルートがありますが、今回はシーサイドラインの一番東の端で海と出会う場所、初田牛のところに抜けてそこからずーと海沿いを走るようにナビをセットしておきました。
アップダウンの続く広大な畑の中を、ほかに通るクルマもあまり見かけずに走ります。
途中でキタキツネを見かけました。
去年、今年のツーリングで、キタキツネはほとんどが人が住んでいるようなところに近い場所で見かける事が多かったような気がします。
太平洋に近づくにつれ、海から上がってくる霧が目立つようになりました。
北太平洋シーサイドラインに出ました。
緑の大地の中を走りぬけたびたび見える海との境に、ああ北海道を走っているんだなと感慨深くなります。
そしてここを走っている時に感じた不思議な体験、それは「寒さの道を横切っている」ということ。
この時の気温は雲の間に太陽が顔を出していたので22、3度といったところでしょうか。
海岸沿いを走っているとある瞬間から急に寒くなり、それが数十秒続いたかと思うとまた急に暖かくなり、さらに先に進むとまた寒くなるといことを何度となく繰り返していました。
まるで温度の違う帯状の川の中を横切っているような感じでした。
こういう事っていままで体験したことはありませんでした。
急に温度が変わるのでヘルメットのシールドや、バイクノバックミラーが急に曇ってきてしまいました。
羨古丹駐車場からの景色です。
有名なツーリングスポットかどうかわかりませんが、私はこういう景色が好きですね。
霧多布岬に向かっていきます。
ここは標高40から60mのフラットな台地が海に突き出た岬です。
まるで海に浮かぶ航空母艦みたいですね。
あっ、航空母艦って見たことなかったです(笑;
この日は霧がかかっていてそれがまた幻想的な風景をなしていました。
岬の駐車場の前にはお土産物屋さんやライダーハウスの名残が残っていました。
もうずっと営業していないのでしょうか、最果感がありますね。
霧多布岬も断崖絶壁のようです。
観光バスも来る場所ですが同じ岬でも網走でみた能取岬のほうが雄大ですが霧多布岬と比べると知名度は雲泥の差です。
でもここも自然を眺めるところでほかには何もないところです。
霧多布岬から西へ、厚岸に向かう先には道の北側に霧多布湿原が広がっています。
7月はエゾカンゾウの黄色い花が見ごろで、道路にあちこちにクルマを停めて写真を撮っている人たちがいました。
ここのお勧めのビューポイントは琵琶瀬展望台です。
展望台に上って湿原を一望出来ます。
ここにはトイレのほかに売店兼食堂もあり、話好きのおばちゃんにとうもろこしを注文しました。
待っている間、サービスでいれてくれたコーヒーを飲みながら最近ライダーの人たちが大勢来てくれるようになったんですよねって話をしていました。
ここはルパン三世の作者モンキーパンチさんのふるさとなんですね。
休憩している間に、もう一台私と同じハーレー、ヘリテイジのタンデムの方が現れました。
あちらの方からお声がけいただき、北海道ツーリングの話で盛り上がりました。
私より年配のそのご夫婦は九州から日本海を走って敦賀まで来てフェリーで苫小牧入りしたとか。
宿は予約せずにその時泊ったところで次の宿泊予定でお勧めの宿を聞いてそこに泊るということを繰り返しているそうです。
宿をやっていらしゃる現地の方だからこそいい宿を知っているという事なのでハズレが無いんですと笑っていらっしゃいました。
「でも長期間タンデムで一緒に乗っていると口ケンカが絶えないんですよね、ハハハ」、どちらの家庭も同じですね(笑;
今日は釧路の温泉に泊る予定だそうです。
私のほうが先に出発したのですが走ってまもなくバックミラーにさきほどのヘリテイジが見えたと思ったらあっという間にホーンも高らかに追い越されてしまいました。
制限速度+アルファ!で走って行かれましたが安全運転でお気をつけて!
さて私たちは景色を楽しみながらのんびりと厚岸の街を目指します。
今日の宿は釧路なのですがこの厚岸で少し早めの晩御飯にするつもりです。
当初の計画では釧路にいっぱいある炉辺焼きのお店に行こうと思って情報収集していたのですが、調べているうちに釧路の炉辺焼きは観光客や出張のサラリーマン目当てで値段の割りに内容がちょっとというお店も少なくないようでした。
しかも土曜日の夜という事もあって予約を入れておかないと入れない場合もあるようでした。
それより厚岸の街ならおいしいカキも食べられそうなのでそちらに変更しました。
目的地は道の駅厚岸グルメパークです。
ここの二階には「炭焼き炙屋」というお店があって、隣接する魚介市場から新鮮な食材を買って自分で炭火で炙りながら食べることが出来るんです。
ここに着いた時、なぜか私が事前に調べてナビに入れたおいた場所は他を示していたので「ここでいいんだよ!」という妻とひと悶着という程ではないですがまあなんとか辿り着きました。
着いたのは4時半ころと少し早めですが食事にするつもりで二階のお店に入りました。
これが正解でした。
なんとこの日は団体客の予約がいっぱいでこの時間帯、個人のフリーのお客はウチの他にもう一組しか入れませんでした。
超ラッキーでここでお店を探して間違った場所をウロウロしていたら食事をする事が出来なかったでしょう。
お店の入り口でライディングジャケットをハンガーに預け水槽とショーケースの中にある食材をトレーに載せて選びます。
ジャンボ焼きガキやアワビ、ハマグリ串、イカ、ステーキ、ソーセージ、焼きおにぎりなどおいしそうなものばかり選んでしまいます。
会計を済ませ炭火のある席に案内されます。
生ガキやドリンクは店内で別に購入します。
ブランドカキのカキエモンを注文するとお店のおじさんが「今取れたカキはカキエモンじゃないのでも身が大きく締まっていて味は変わらないよ。
値段が安い分こっちの方がお得だから」というアドバイスをもらいました。
バイクの運転があるのでビールが飲めないのは残念ですがその分ご飯をいただいちゃいました?笑;
いやもうどれもこれもおいしい!のオンパレードですね。
カキは焼いたのも生のも最高です。
この日は「厚岸夏まつり」だったようで店内にも獅子舞が回ってきましたし駐車場や道の駅の中にもハッピ姿の若い衆、子供たちがいっぱいでした。
5時40分、大満足で厚岸のお店をあとにして釧路のホテルを目指します。
厚岸から釧路まではR44号線を通るのが普通でしょうけどこちらはネズミ捕りもあると言うしここはやっぱり海に近いR142号線を選びました。
といってもそれほど海が見える訳ではないのですが、適度なワインディングが続く道でこの時もSSのライダー達と何回かすれ違いました。
1時間ちょっとで釧路の街に入りました。
しばらく振りで都会の町を走ったような気がします。
たびたび信号で停まって足を着いて止まるのは久しぶりです。
北海道三泊目、最後の宿は食事もしないので寝るだけ目的の駅前のビジネスホテルです。
昨日、一昨日の宿の部屋は広くてヘルメットやライディングギアなどを広げ放題でしたが、このホテルの狭いこと!
ベッドの上しかくつろげる場所がありません(笑;
ただこのビジネスホテルのウリは、地下に大浴場があるということでした。
さすがに部屋のユニットバスには入る気にならなかったので、早速お風呂へ。
「大」かどうかは微妙ですがそれでものんびり手足を伸ばせる湯船に入れるのは気持ちいいですね。
お風呂上りはこんな飲み物を買ってみました。
「北海道とうきび茶」飲み終えた後に口の中に焼きとうもろこしの味が広がります。
まずくはないですが一回飲めばいいかな。
部屋は狭いですがベッドに入ればあとは記憶が無くなって朝までぐっすりでした。
※ 本日の走行距離・時間 : 290km 5時間16分
今日は野付半島トドワラ散策と、昼食・夕食時間が途中にあったので走行距離・時間ともに短めでした。
※ 走行ルートを記録するなら「GPSロガー」がお勧めです。
コメント
はい、おかげさまで後半はずっと晴天に恵まれました。
というか、かなり暑かったですね。
琵琶瀬展望台は最近になって知ったのですが、
たしかに釧路湿原とはまた違う自然を感じました。
私は前回はエゾリスに会えましたが、今年は見かけなかったですね。
北海道にはこういう道がほかにもいろんなところにあります。
「名も無い直線快走路」天国です。
観光バスで北海道を回られたんですね。
でもやはりあの台地は、愛車で走ると感慨もひとしおですよ。
ぜひ、夢を持ち続けてください。
こんばんは~♪
お天気が続いてよかったですね~♪
私の行きたい場所、琵琶瀬展望台に行かれたのですね~!
今回はそちらまでは走れないので残念です。釧路湿原とはまた違った表情ですよね!
美しいと思います。
キタキツネにもまだ会ったことが無いんです。
エゾシカさんはよく会いましたけどね!
北19号、長~い直線にアップダウン、いいですね。こんなところを走ってみたいです。
実は1回走ったことがあるんですよ、と言っても観光バスで。
もう何年も前だけど、動画見ながら思い出していました。
今度は愛車で走りたい!!
厚岸に泊まれれば、
お腹いっぱいカキを食べてビールも飲めてサイコー!なのですが、
翌日の夕方発の小樽フェリーに乗るので、
少しでもそちらに近い所と言うことで、
釧路泊となりました。
DONさんたちは厚岸ノカキツアーを何度もされていらっしゃいますので
いい場所をご存じなんでしょうね。
次回(?)の参考にされてもらいます。
厚岸宿泊が良かったのですが!
厚岸の駅前に旅館がありました!そこでいつも牡蠣づくしをいただいておりました。
dめお、今からでは遅いですね!