GoPro HD HERO2 のマウント位置を検証する

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今まで使っていたどの動画ユニットより、高画質、広角で撮影出来るGoPro HD HERO2ですが、カメラの設置場所には苦労しています。

やはりそれなりの大きさとマウントパーツの形状により、取り付け場所をいろいろ変えてやってみたのですが、マウント自体を付ける場所がなかったり、振動を拾ってブレてしまったりとなかなか悩みが尽きません。

 

先日、ハーレーのやっこカウルにインナーフェアリングを取り付けたところ思いのほかしっかり固定出来たようなので、これならビデオ撮影でもブレないかなと思いビデオ用のマウントパーツを貼り付けてみました。

gopro_cowlsetting.jpg
 

ビデオ本体の動作状態を示す確認画面は前面にあるためライダーからは見えませんが、操作(電源のオンオフ、録画の開始停止)は左手でスイッチを押すことが出来そうです。

ところが実際に撮影してみるとかなりブレブレで、残念ながら干渉には耐えられない状態でした。

やはりフェアリングでは振動でかなり揺られているようでした。

 

次に試したのはヘルメットへの装着です。

最初にヘルメットの天頂部にマウントパーツを固定しました。

gopro_topsetting.jpg
 

見た目のカッコは最悪です。

「殿様カメラ」とか「ちょんまげ」と言われるのもわかります。

正直、このヘルメットを被って歩行者がいる中をバイクで走るのは、かなり恥ずかしいです。

撮影した画像は、いい感じです。

ブレは今までのどこの位置にマウントするより少ないようです。

ライダーの体が最大も衝撃吸収材なのですね。

進行方向前面を映すだけですなく横を向けばそちらが撮影できますので、走行中にサイドに気になる風景があれば記録する事が出来ます。

goprotest01.jpg
 

ただ、ライダー目線より20、30cm上方になりますのでかなり上から見下ろすような映像になり、一緒に走行しているような臨場感には少し欠けるようになってしまうのが残念です。

 

設置の見た目のカッコ悪さと視線の高さを改善するために、今度はヘルメットの横に付けてみました。

gopro_sidesetting.jpg
 

メットの左側に付けてみたのは、左手で操作することを考えてと、カメラが広角なのでヘルメット自体が映りこんでしまうの少しでも防ぐために、前から見て左にオフセットしているレンズの特徴を考えての事です。

マウントパーツを固定している3MのVHB(アクリルフォーム構造用接合テープ、ちなみにVHBとはベリー・ハード・ボンドの略だそうです)という両面テープはかなり強力なものなので、たぶん走行中にはがれる事はないでしょうけど、それでも風圧の掛かる高速道路とかだとやはり気になります。

撮影した結果はまずまずのようです。

GoProは最大解像度の場合には画角を172度か120度(あるいは90度)に選べますが、どちらの広角でも少しだけヘルメットが映りこんでいますが、これくらいなら許容範囲かと思います。

振動もヘルメット天頂よりは多いものの比較的少なめで、ライダー目線に近い感覚の映像が撮影出来ます。

このマウント方法で撮影した映像が個人的には一番しっくりきます。

 

それでは実際に撮影した動画です。

まずは、1920×1080、170度の広角で撮影したものです。

Youtubeにアップするために1280×720にリサイズしていますが、画像にはエフェクトなどの手を加えていません。

 (※ Youtubeにアップしたら画像がだいぶ劣化しました。 実際に撮影したものはブロックノイズもなくもっときれいでした)

 

やはり画面の鮮明さ、色再現のナチュラルな感じ、解像度の高さは、今まで私が公開してきたどのビデオより圧倒的にキレイです。

ブレも少なく、固定式カメラと違って走行中の左右の景色やメーターなども映しこもうとすれば可能です。

GoPro HD HERO2 の画像を活かすにはこの最大広角170度がいいようですが、あまり広すぎてフェアリングがゆがんで見えるのと、実際にライダーの視野のイメージとはちょっと違って見えます。

GoProには防水・防塵対策として付属のクリアケースに入れて取り付けますが、ケースの裏蓋の部分は、完全防水(水深60m)の密閉タイプのほかにスリットの開いたタイプも同梱されています。

こちらを使うと音声を少しはまともに記録する事が出来ます。

タンデムツーリングでこの装備を使ったところ、インカムで会話をしているのですがリアシートの妻の声はこのスリットを通して録音されていました。

ライダーの私の声は小さくしか入っていません。

これはこれでアリかもしれませんね。

このセッティングの状態で明るさの極端に異なる場面に遭遇した場合、トンネルの入るところと出たところです。

輝度調整やホワイトバランスがどう働くか、急激に明るさが変化した時はどれくらいの時間でまともな画像に戻るのかがわかります。

 

余談ですが、先日取り付けたバイクナビのRM-XR430MCは、トンネルに入ると自動的に昼モードの画面から夜モードに切り替わるんですね。

 

次に試したのが、1920×1080、127度の広角で撮影したものです。

画角を変えて撮影したので、写りこんでいるフェアリングの幅が、前の動画より大きく見えます。

でも前方の風景はそれほど大きくかわっているようには思えません。

これは山間部の道を走ったせいなので、もっと開けたビーナスラインや北海道だと、かなり違った景色になるのかもしれません。

個人的にはこの127度画面の方が自然で十分ではないかなと思っています。

 

当面、この方法でツーリングの動画を撮影するつもりです。

でも、今までのミニ動画ユニットも、予備として装備、撮影も並行してやっていきます。

 

 ※ 走行ルートを記録するなら「GPSロガー」がお勧めです。
 ※ バイクでの走行動画なら「GoPro HD HERO」がお勧めです
 ※ 仲間やタンデムツーリングでの会話なら高音質の「SENAインカム」がお勧めです

   

 

コメント

  1. DON さん へ、
    デジカメも含め、
    私が今まで使ってきたどのビデオより
    キレイに撮影出来ました。
    ズームが出来ない短焦点レンズ、
    広角すぎるという事もプラスに影響しているようです。
    一般道(60km/h)程度でしたら
    風の影響はほとんど感じません。
    高速だと無理かもしれませんね。

    かえる十兵衛 さん へ、
    多くのライダーや、実際のテレビでの撮影に
    このGoProを使われている理由がわかりました。
    やっぱり画像の美しさは特質ものです。
    ただ、ステー関係がプラスティックなので
    破損しやすかったり、クイックリリース部が
    磨耗したすいという問題点はあります。
    でもそれらを考慮しても
    今のところ、このビデオを越えるバイク用カメラは
    無いんじゃないですかね。
    ヘルメット横への装着は、
    短時間でしたら問題は少ないでしょうけど、
    私のように長時間やっていると
    やはり首への負担はあります。
    価格的にはどこのサイトや店頭でも
    ほぼ定価通りの販売ですね。
    私は3万円強の出費だけの成果はあったと思っています。

  2. いつもながら素晴らしいレポをありがとうございます
    とても参考になりました!
    ヘルメット側面につけるのが良さそうですね
    ただ、前の方が書いておられるような風の影響と重量が負担にならないかなという心配は残りますが、それでもいつかは試してみたいと思いました
    ネットで調べてみましたが・・・う~ん・・・結構高いですね
    良い物は高いって事ですね(^^;

  3. 記録の仕上がりを見るならば、全く問題ないというか、これはツーリングの記録としては素晴らしいDVDが出来上がるのではないでしょうか??
    こうして、撮影しているライダーが増えていると言うことも聞いています。
    実際に車両につけて走っている人を見たことが無いのでわかりませんが。
    ただ、ヘルメットの付けいていると、風の影響など受けないものですか??

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