納車直後のオリジナルな状態のままのモデルです。
ツーリングでタンデムで走る際にはタンデムシートが大きめでゆったりしているしシーシーバーに厚めで大きな背もたれもついていて快適でした。
長距離の泊りがけのツーリングでも荷物を積むのに、リアのサイドに大きな革製のバッグが左右についているのでとても重宝していました。
でも二人分で着替えとかあるとさらに荷物を積めるようにする必要がありました。
最初にやったのはリアキャリアを付けることでした。
ハーレーのオリジナルのキャリアは小さいのであまり荷物が詰めないので却下。
かわりにキジマから出ていたFLSTC用のモノは、ミーティングキャリアという名称のとおり面積が大きくいっぱい荷物が積めそうなのでこちらを購入しました。
取付けには一部加工も必要でしたが実際に使ってみると大きなボストンバッグもしっかり積めるので、これでタンデムで泊りがけの旅行にも余裕でした。
でもそれでもまだまだ気になる点がありました。
もっと荷物を載せたい、雨が降ってきても濡れないようにしたい、などなど。
そこで次に考えたのがハーレーのウルトラに載せている巨大なリアボックス、キングツアーパックをこのFLSTCに取り付けることでした。
早速ネットで探し、オークションで10万円以下で購入することができました。
どうせならテールランプやハイマウントストップランプ、さらにトップのキャリアなどフル装備のものを選びました。
ただカラーだけはブラックではなく真っ赤でした。
写真はラックやハイマウントランプを外した状態です。
さすがに塗装は専門業者に任せ、私のハーレーと同じブラックで塗装してもらいました。
塗装から上がって載せてみると、フロントのヤッコカウルと共にウルトラ風になって大変満足できました。
キングツアーパックのメリットは荷物がいっぱい入るだけでなく背もたれや肘掛けが付いているのでタンデムの奥さんもさらに快適に乗っていられるようになりました。
実際長距離ツーリングで後ろのシートで寝てしまうこともたびたびです。
後ろから見た時の迫力もかなり増したと思います。
中に入れられる荷物の量もかなりで、二人分のヘルメットをラクラク入ります。
もちろん北海道ツーリングの時にも二人分のバッグもこのとおりです。
このツアーパックには上にキャリアがありますのでもっと荷物をのせられますので、必要な時はここにツーリングバッグを載せています。
このキャリアは目が荒いのでしっかり載るようにワイヤネットを追加してあります。
ところでこの巨大なキングツアーパックをキャリアに載せるのに一番困ったのは強度の確保です。
バッグだけでもかなりの重量がありそこに荷物を入れたりキャリアにバッグを載せるのですから相当しっかり補強しておかないと危険です。
通常のストレートプレート金具では弱いので建築金物用の頑丈なものを選びそれをうまく組み合わせて、キジマのキャリアを補強しました。
しかしこれだけではまだ安定せず、走っていると前後にグラグラ揺れることがあります。
また奥さんがタンデムで乗ってもたれかかると後ろに傾きそうになります。
対策としてやったのは、これもキジマから出ていたタンデムグリップとミーティングキャリアの間を頑丈なターンバックルで連結してしまうという方法です。
施工してからはグラツキが激減しました。
このキングツアーパックを付けてから13年ほど経ち、荷物満載で北海道タンデムツーリングに8回ほど行きましたが全然びくともせずしっかり固定されています。
もう一つ、問題がありました。
オークションで購入したのでツアーパックの鍵は付いてきたのですが、肝心のキーが紛失していてありませんでした。
この状態でも蓋を閉めれば雨から荷物を守ることはできますが、バイクから離れた時に中の荷物の盗難防止のためには鍵は必須です。
鍵に合わせてスペアキーをつくるという方法もあるかもしれませんが、何件か鍵屋さんを周りましたがこのタイプのキーを作ってくれるところが見つかりませんでした。
仕方ないのでなんとかカムロックを探してこれでつくることにしました。
この鍵を探すのにも苦労しました。
一般的に売られているカムロックは、鍵を掛けた状態ではキーを抜けますが開けた状態ではキーは鍵本体に付いたままです。
ツーリングの途中で、たいして大切な荷物を入れていない時はいちいち鍵を掛けずにフリーの状態で蓋だけ閉めておければいいのです。
その為には「ニ点抜き」と言われる施錠・解錠状態のどちらでもキーが外せるタイプを探しました。
やっと見つけたカムロックと、キングツアーパックの中でロックできる部分を自作する金具です。
これらを組み合わせてようやく希望どおりの機能が得られるものができました。
このキングツアーパックを載せることができたおかげで、奥さんとの1週間に及ぶ北海道タンデムツーリングの荷物をスマートに載せて行ってくることができました。
さて、そんなキングツアーパックですが、まだまだDIYで工夫、加工したことがあります。
それについてはまた次回報告します。
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