ハーレーに後付けしたツアーパックのカスタムはまだまだ続いた

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先日にも紹介したように、ハーレーFLSTCソフテイルの積載量を増やすため、リアキャリアに大型のキングツアーパックを取付けました。
機能的にはこれで荷物も楽勝に詰めてよかったのですが、使っているうちに気になる点が出てきてその都度DIYで解決していきました。
今回はそんな加工の紹介です。
 
■補強金具が目立つので塗装、さらに黒化加工
リアキャリアの上に載せて取付けましたが、強度が不足していたので建築金物で補強、強化してありました。
これでぐらつきは解消されましたが、なんとも金具が目立ち過ぎています。 しかもいかにも建築用のものだとわかってしまいます。

早速金属用プライマリーを吹いたあと、スプレーで黒く塗装します。

これでパッと見は目立たなくなりましたが、近くから見ればボルト用の穴がいっぱい開いているのがわかります。

しばらくはこの状態で乗っていたのですが1年も絶たないうちに塗装が剥げてきました。
プレイマリーを吹いても無理だったようです。


そこで次にやったのが「熱収縮チューブ」の登場です。
これは私がパーツを黒くしたい時によく使う手法です。
幅のある金具に合わせて太めのチューブを買ってきて被せました。

全体を均一に、端の所は折り返しながら熱を加えて縮めるとご覧のとおりです。
金具のホールもわからなくなりました。

取付けてみると建築金物とは思えないほどすっきり収まっています。
塗装と違ってはげることも色あせすることもなく一度施工すれば10年以上この状態を保ってくれています。

ちなみに、業者に黒一色で塗装してもらいましたが、ヤッコカウルのデザインに合わせてシルバーの細いラインを自分で追加しました。
 
■内部を梨地塗装
オークションで中古のものを購入したので内部の見た目は経年変化でけっこう疲れている感じです。

特に開けた時には蓋の裏側が丸見えになるので駐車場とかでは少し気が引けます。
ここも塗装してしまいます。

スプレーが当たって欲しくない場所をマスキング。

足つきを良くするために内部全体をひたすら紙やすりで擦ります。 これが地味に疲れました。

今回はプラスチック用のプライマリーを使います。
塗装したのが寒い時期だったのでバケツにお湯を入れて湯煎でスプレーを温めておきます。

つや消しグレーのスプレーを使いましたが、そのまま吹かずにシュッ、シュッとやって梨地塗装に仕上げました。
一度めは全体に軽く色がのる程度にして、ニ度め、三度めはスプレーを遠くに離して噴射してブツブツ感を出しました。
写真ではわかりにくいですがまずまずのできばえです。


これでツアーパックを全開にしてフードの裏が見えても恥ずかしくなくなりました。

 
■内部にライナーキットを取付け
ツアーパックの中に荷物をそのまま入れると、動いてカタカタ音がするし内部も傷つきます。
そこで当初から内部の形、サイズにぴったり合わせたケースを制作して入れていました。 後ろのテールランプケースのところの形にも合わせています。
使ったのはコスプレにもよく使われているライオンボードです。

これもどうせなら純正のライナーケースに交換します。
こうして並べてみると私が作ったものも形的にはそんなに悪くなかったかなと思います。

でも中に入れてみるとジャストサイズで見た目も良くなりますね。

 
■軽量化を図る
このキングツアーパック、容量が大きくて荷物もいっぱい入っていいのですがとにかく大きくて重たいです。
二輪車の積載に関する道路交通法施行令「自動車の乗車又は積載の制限」により、載せられる重量が60kgまでと決まっています。
その前にリアのツアーパックは「積載物」か「積載装置」のどちらかというと「積載装置」になるのでこれ自体の重量は「積載重量」には含まれません。

積載用のキャリアや建築補助金具を含まないツアーパックだけでも重量は16kgあります。
これを少しでも軽量化させます。
まず考えたのはトップにあるキャリアを外すことですがそれほど重量もないし、どうせなら荷物を載せられる方が便利なので残すことにしました。

一番おもそうなのは、ツアーパックの底にあってキャリアとボルトで固定する鉄板です。 これだけで2.2kgありました。
ここまで広い面積は必要ないでしょうからこれをもっと小さめなものに交換します。

ここでも頑丈な建築金物を使います。 ボルトを受ける部分だけ補強できればいいのでこれで軽量化できました。
もっと軽くしたかったのですがこれが限界かと思います。

キャリアとの固定はこのような形にアングルを組んで取付けています。
まだツアーパックもステーも塗装、収縮チューブ加工、ターンバックル取付け前の写真です。

 
■発熱のすごすぎるテールランプをLED化
購入した当初から気になっていましたが、ツアーパックにはオプションのサイドマーカーランプが付いていてここにテールランプとブレーキランプのバルブが入っていて、バイク本体と連動して点灯するようになっています。
しかしその発熱がかなり高温になるようで、ケースのふちが焦げてイます。 よく火事にならないと思うくらいです。
ライナーで隠れているのでよけい熱がこもり見えにくいのもありますが、だんだんひどくなっていました。

そこでバルブをLEDのものに交換しました。 これ一つでテールランプとブレーキランプになっています。

明るさを比べてみます。
テールランプの時はどちらもそんなに変わらないようでした。

ブレーキランプにすると写真で見える以上に白熱球の方が明るく見えます。

温度を測定してみます。
しばらく点灯させているとフィラメントの部分はなんと180度、ガラスのところでも80度になっていました。
これではケースが溶けてしまうのも納得します。

交換したLEDの方ですが、発熱しにくいとはいえ38度になっていました。 まあこれくらいならケースのダメージもこれ以上広がらないでしょう。

流れる電流は発熱球は1.6Aでした。

LEDの方は0.6A、さらにテールランプだけならその1/10の0.06Aでした。

キングツアーパックに装着して光らせたところの比較です。
左が白熱球、右がLEDでブレーキランプを点けています。
白熱球の方が明るいですが光りかたにムラがあります。
右のブレーキランプの方は明るさは不足ですが全体に均一に光っています。

実際の走行ではナンバープレート下バイク本体のテールランプもありますし、ツアーパックの蓋のところにあるLED横一列のハイマウントランプも連動して光りますので問題はないでしょう。
 
ハーレーFLSTC、ヘリテイジ・ソフテイル・クラシックに無理やりツーリングモデル・ウルトラのキングツアーパックを取付けましたが、けっこうあとからいろいろな加工が必要になりました。
まあ、こういった加工をDIYでやるのが好きなので仕方ないですね。

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