今までもバイク、ハーレーにはツーリングの様子を撮影するカメラを何台かセットして走ってました。
メインはヘルメットに取り付けたGoProでこれに加えて360度撮影ができるInsta360 X2をプラス、他には常時録画用のドラレコ的な撮影用として、フロントにはアクションカメラを取り付け、
リアには安価なクルマ用のドラレコをセットしていました。
しかし最近うまく撮れていないことがあったり解像度や使い勝手に満足できなくなったので新しくバイク専用のドラレコを購入することにしました。
私の希望としては、
1.走りながら画面を観ることはないのでモニターは不要
2.前後2カメラが連動していて長時間撮影できること
3.ツーリングの風景を撮ることも目的なので広角で高解像度なもの
4.GPS対応で位置情報が記録できること
5.カメラのステーは頑丈でしっかりしていること
(※薄い金属プレートだけのモノはサビて折れてしまったことがある)
これらの条件から選んだのはKEIYOのAN-R101という機種です。
価格は1万円台前半なのでお財布にも優しいです。
ネットで注文して届いたのは白箱でした。 まあ中身が同じなら問題ないです。
開封するとなにやら本体だけが豪華に。
パーツ一式です。
フロントカメラ
リアカメラ
延長ケーブル2本
本体(32GBのマイクロSDカード付属)
リモコン
GPSアンテナ
電源コード
試験用にUSB電源から給電できるケーブル
パーツはけっこうありますが取り付けはDIYで行います。
こういう楽しみって何も他人に任せる必要ないですよね。
取り付け位置から検証します。
フロントカメラは一番重要ですができれば目線に近い位置がいいのでハーレーのやっこカウルに付けられないかと思いましたがブレが大きそうなのと出っ張ってしまいカッコ悪そうです。
ウインドスクリーン越しだとさすがにぼやけるので却下。
結局今までカメラが付いていた位置と同じ場所にすることにしました。
ステーはそのままでは使えませんのでグラインダーで削って加工します。
ヘッドライトとドライビングライトの中間の少し下に収まりました。
参考までに反対側にある黒いケースはレーダーだけでなく最近のレーザー光による半可搬式オービスにも対応して探知機のセンサーです。
リアカメラも今までと同じ場所に取り付けました。
このドラレコのカメラステーはプラ製ですが厚みがあって上下角度と左右回転角度調整がしやすいモノでGoProのアクションカメラステーと規格が共通なので併用するが可能です。
カメラのケーブルと延長ケーブルの接続部は防水と防塵のために自己融着テープを巻いておきます。
リモコンは手が届きやすいこの位置で。
と言ってもリモコンの役目はWiFiの接続停止だけなので普段あまり触ることはないですね。
それよりマイクがここにあるので風切り音が入らなくてかつエンジン音を拾いやすい場所がいいかもしれません。
実際に走って録画してみたら風切り音がすごいのでスポンジでガードを作ってみましたので次回試してみますが、あるいはやはり風を受けない場所を探して移設することも検討します。
GPSアンテナは電波を拾いやすく開放されているツアーパックの端に貼り付けました。
電源の配線は3本の線がありますが黒い1本はアースであとの黄色と赤のコードはどちらもACC電源に接続するようになっていました。
てっきり赤はバッテリー直の常時電源のメモリ用かと思いましたが違いましたね。
このバイクはリアのキングツアーパックの中にすでにスマホやインカムなどの充電用にACC電源ソケットを設置してありますので一旦分解して中の基盤にコードをハンダ付けして取り出しギボシ端子で接続するように加工しました。
配線が終了したところで右側にドラレコの本体と各端子へのケーブル、左側は既設のACCソケットです。
ところでネットでバイクのドラレコについての情報を収集しているとフロントカメラのレンズはホコリやゴミなどで痛みやすく曇ってくることがあるそうです。 やはり車内に設置できる自動車用と比べると過酷な環境なためですね。
一度スマートウォッチの盤面に貼る保護フィルムを貼ってみました。
多少の画像の歪みがあったのと、いずれ保護フィルム自体が傷ついてきた時に貼り替えようとすると実際に貼って確かめたらはがすのがとても面倒でしたのでこの案は却下です。
次に3Dプリンターでこのカメラにすっぽり被せられるカバーを作り、中に透明度の高い塩ビ板やアクリル板を入れて交換できるようにしてみました。
ちょうどいいサイズでできました。
色をカメラ本体と同じ黒にしないで白にしたのは3Dプリンターで造形したPLAは熱に弱いので夏の直射日光にあたった時に熱を吸収する黒を避けるためです。
装着したところです。 なんか指をケガして包帯を巻いているように見えます。
やはり白は目立ち過ぎますね。 アルミテープを貼って遮熱とメッキ風にするようにしようかな。
実際の走行動画ではこのカバー無しとありの両方で撮影して比較してみました。
最後に動画へのリンクを載せておきますがその前に画像で確認です。
これはカバー無しのフロント動画からキャプチャしたものです。
実際の動画は1920✕1080の27.5fpsのH.264、1水平画角110度、対角135度で撮影されていますので解像度もまずまずでナンバープレートとかははっきり確認できますしかなり広角に撮れていると思います。
色合い的には青はすっきり出ていますがグレーの部分(路面等)は少し赤みがかかっています。
GPSに対応していますので位置情報と車速、日付と時刻が表示されています。
GPSロガーの機能はないようなのでトラッキングデータを地図上に表すことはできないようでした。
実際の動画ではまだ角度調整が十分でないので少し上向きなのと傾いていました。
こちらはホゴカバーをかぶせて中に透明板を入れてあるものです。
解像度は若干落ちていますが言われなければ気にならない程度かと思います。
色合いもおかしくはなっていないようです。
ただ問題は四隅のところにカバーが映り込んでしまいケラレが発生していました。
解決策として先端部分の穴を大きくして映り込みの少ないケースに作り直す予定です。
こちらはリアカメラの様子です。
路面が少し赤くなっていますが太陽との位置関係のせいもあるようです。
同じ道を帰りに通って撮影した時はこれほど赤くなっていませんでした。
全体の感想としては防水防振対策されているバイク専用ドラレコで1万円台前半でこれだけ撮影できれば十分でした。
なお最初から32GBのマイクロSDカードが付属してきましたがそれでは常時録画が1時間45分ほどなので手持ちの128GBのカードを入れて使っています。
この容量なら7時間の録画が可能なようです。
今回のテストツーリングでは1時間につき10GB使っていました。
それではテスト走行動画です。
風切り音があるので音量にご注意ください。
コメント