今回はIC-705用のアンテナチューナーAH-705の紹介です
※開封と動作確認の動画はコチラです
メインで使っているリグはHF帯から430MHzまで交信できるアイコムのIC-705です
操作しやすいように斜めにするベース台は3Dプリンターで自作したものです
これに組み合わせているアンテナはダイヤモンドのモービルアンテナHV-7CXです
このアンテナで短波帯を使うためにはミリ単位でエレメントを調整する必要があります
この調整がなかなかたいへんでそのためにアンテナアナライザーを使っているのですがSWRが落ちる周波数の範囲がかなり狭くて困っていました
ネットで検索してみると、アンテナチューナーというのを使うといろいろな周波数でSWRを下げてくれるそうです
しかも最近のチューナーは自分で調整しなくても勝手にチューニングをやってくれるオートタイプがあるそうです
そこで購入したのがコチラのIC-705専用のオートアンテナチューナー、AH-705です
使っているIC-705、専用なので動作も相性も最適です
それでは、開封していきます
これがAH-705、本体です 思ったより大きいですね
外側を見てみると、まず上の方にあるのがアンテナを接続する端子で50オームのM型コネクター、そしてアースの接続端子です
下側には無線機につなぐBNCコネクターがあります
カバーを開けるとジャックが二つ、外部電源の入力用と無線機とつなぐコントロール用です
裏側には電池ケースがあります
ほかに、箱の中に入っているのは、ケーブル類とパーツ、アンテナ用コネクターです
アンテナチューナーと無線機をつなぐBNCの同軸アンテナです
こちらはコントロールケーブルで無線機とチューニングの動作を連動させるために使います
AH-705を固定するときに使うブラケットでここにぴったりはまってネジで固定します 向きは、穴が空いているほうを上にします
電源用のプラグにはコードが付いていないので必要な長さのコードをはんだ付けして安定化電源などの外部電源につなぐときに使います
移動運用の時などは電池で動作させることもできます
M型コネクターは上のアンテナ端子に取り付けて使います
今回はCQオームさん、オリジナルのワイヤーアンテナも一緒に購入しました これを先程のネジ端子付きMGコネクターに接続して運用することもできます
CQオームさんで購入した特典でカメラネジを使ってAH-705を固定できるDOKODEMO CLIPが付いてきました
とりあえず電池を入れて動作確認をしてみます
移動運用の時、工具がなくても開け締めできるようにコインで回せるネジになっています
バッテリーは単三のアルカリ電池、二本使います
説明書によると、動作していないときでもコントロールケーブルを接続していると電池が消耗するので未使用時はケーブルを外しておいたほうがいいようです
それでは実際にアンテナや無線機と接続して動作を確認してみます
つなぐのは、外部アンテナと、アース、無線機へのアンテナ、それに無線機とのコントロールケーブルです
まずは設置してあるモービルホイップアンテナのM型アンテナケーブルを接続します
次にアースをつなぎます
無線機とのアンテナケーブルは付属してきたBNCケーブルを使います
3Pのコントロールケーブルをつなぎます
アンテナチューナー側の接続は以上です
コントロールケーブルの反対側を無線機につなぎます
IC-705のコントロールジャックは本体の右側にあります
カバーを開け、チューナーと書かれたジャックに接続します
ここまで出来たら、IC-705の設定をおこないます
前面ボタンの「メニュー」を押し
「セット」をタッチします
「機能設定」をタッチ
メニュー項目から「チューナー」を選んでタッチ
チューナー選択で「AH-705」になっていると思います
次に「PTTチューン」をタッチ
ここがオンになっていることを確認します
送信ボタンを押した時に、自動的にチューニングしてくれます
合わせてもう一箇所、設定しておきます
IC-705付属マイクのBボタンを押した時にチューニングするように設定します。
先程の「機能設定」のまま「リモコンマイクキー」を選んでタッチします
「B」の項目で「TUNER」を選びます
ここまでで、設定は終了です
それでは実際にアンテナをチューニングしてみます
前面ボタンの「ファンクション」を押して
項目丸2を選択
チューナーをタッチします
動作音がしてチューニングできました
さきほど設定した、専用マイクのBボタンを押してもチューニングします
SWRが下がったか、確認してみます
SWRのあたいは1.1くらいまで下がっています
7.1メガヘルツでチューニングしましたので7.06で1.7くらい、7.14で2.2くらいになっています
周波数を7.06に変えてチューニングしてみます
さきほど1.7だったSWRが、7.06メガヘルツで1.0まで下がりました
反対に7.1メガヘルツは2.0まで上がっています
21メガ帯でもチューニングしてみました
ここまで下がることもありましたが
もう一度やってみました
全体で2.2くらいまででしょうか
このへんが、モービルホイップでの限界なのかもしれませんね
50メガの方はどうでしょうか
チューニングに少し時間がかかっています
全体に、1.7くらいまでしか下がっていません
まあ2.0以下の、これくらいなら交信にはさほど支障はないでしょう
アンテナチューナーを使うとモービルホイップでもいろいろな周波数でSWRを下げることができました
すごい画期的なことですね
アンテナエレメントをミリ単位でカットしてアンテナアナライザーで確認してまたカット、その繰り返しで苦労したのはなんだったんでしょう
でもアンテナのエレメント自体で同調を取っておいた上でこのアンテナチューナーを使用するのが最善なのですね
アンテナ設置の制約で大きなアンテナを建てられず、固定運用でもモービルホイップでやっている方や移動運用でIC-705を使っている方は
このオートアンテナチューナー、AH-705はぜったいにおすすめできる製品です
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