前回、オープンリールのテープレコーダーの事を書きましたが、今回からは光学動画系の8mmカメラです。
今の若い人たちは生まれた時からビデオカメラがあって、「動画」しかも「カラー」で自分の子供の頃の姿を「音声付き」で残っているかと思います。
しかし50歳半ばの私たちにはそんな動画を撮影するものは8mmカメラしかありませんでした。
これも「えっ、8mmってビデオテープじゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、それはもっと後のモノです。
私たちが子供の頃にあったのは銀塩フィルムと同じロール状の8mmフィルムに撮影するものです。
しかも当時は「モノクロ」がメインで、音声も録音出来ませんでした。
後期になって撮影して現像済みのフィルムに後からテープレコーダーと同じ磁性粉を塗布したテープを貼り付け、ここにアフレコで音声や音楽を記録する事ができるようになりました。
実際に私も学生時代の学園祭の上映用に、こうして撮影した特撮フィルムなどを作ったこともありました。
私が小さいころ昭和30年代のフィルムは、8mmでも「シングルエイト」というフィルムで撮影されたものです。
モノクロというより白と黒に二色刷りに近いほど中間色が少なく、もちろん音声はありません。
それでも当時としてはこういう自分の8mm映像が残っているだけ恵まれていたと思います。
今回紹介するのはそれより時代が新しい、昭和40年代のモノです。
キヤノン オートズーム 518SV SUPER8 です。
1971年春に45,000円で発売された機種です。
ケースも当時のまま残っています。
レンズは9.5mm-47.5mmの5倍ズームです。
秒間撮影コマ数は18、24と36コマのスローモーションが選べます。
露出ボタンは引き出してマニュアル設定も出来ました。
本体上部には色温度変換フィルターを切り替えるための解除用のキーを差込むスリットがあります。
ハンドグリップに付いている金属製のプレートを使って解除します。
後ろ側の蓋を開けてここからフィルムを装填します。
そしてなんと、当時の未使用未開封のフィルムが残っています。
使用期限が1982年3月とありますので32年前ですが、果たして使えるのでしょうかね?
電池はグリップの底を開けて単三電池四本使用します。
このビデオは、当時アメリカに単身赴任していた父が各地を旅行して回ったときや、私たち家族が一ケ月ほど渡米していたときに一番撮影していました。
今での当時のフィルムがたくさん残っています。
次回は、映写機関係を紹介します。
コメント
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DON さんへ、
いつもコメントありがとうございます。
DONさんのコメント無くしてこのブログは成り立ちません(感謝;
ウチは父がカメラ関係の仕事をしていたので
いろんな光学系の機械がありました。
でももし赤ん坊の頃から今のような高画質な映像が残っていたら
小さい時の記憶も鮮明だったでしょうね。
それともそういうモノがない方が、
かえって「うつくしく懐かしい想い出」になるんでしょうかね。
懐かしいですね。
我が家はカメラしかありませんでした。
フィルムの動画は子供の運動会や学芸会などで使用したカセット式のビデオでした。
あのころのように撮影した動画を確認できないなんて今では考えられませんね~(^_^;)