ここ数日のネットニュースで「9月の輸入小型二輪車の新規登録台数で、シェアトップのハーレーダビッドソンは前年比34.5%と大幅減」というのが目に付きました。
それに対してシェア2位のBMWは7.6%増、3位のドゥカティは5.1%増と好調だったそうです。
この記事だけ見るとハーレーだけが売れてなくて、他の輸入車は販売台数を伸ばしているようですね。
ブログタイトルやurlから「ハーレー」を外したとはいえ、実際に乗っているライダーとしてはちょっと気になるところです。
元になったデータは、JAIA日本自動車輸入組合の下記のデータです。
たしかにハーレーの9月単月の前年比は65.5%(34.5%の減)となっています。
ただ登録台数自体は2位のBMW、3位のDucati、4位のTriumphの三メーカー合計より多いのです。
また1月からの累計では98.2%です。
でもちょっと待ってください。
ハーレーダビッドソンでは、毎年夏に翌年の年号を付けたニューモデルを発表して、その後に発売を開始します。
昨年2012年では、「2013年モデルの発売開始は、2012年9月1日」からでした。
それに対して今年2013年は、「2014年モデルの発売開始は、2013年10月5日」からです。
つまり「9月」というのは、昨年は新型のニューモデルが発売開始され、まるまる一ヶ月それが計上されています。
今年はニューモデルの発売が10月になるので、当然9月は新型を待つ「買い控え」がありました。
さらに今年の新型は、ハーレー史上まれにみる大きな変更である「ツーリングモデルに水冷エンジンが搭載され、ヘッドライトのLED化、オーディオのデジタル化、空気整流のフェアリング」や「一部モデルのチューブレスタイヤの採用」など、たいへん魅力的な変更があったわけで、それを知っている購入予定者は当然9月の旧モデルではなく、10月発売の新型を待ったと考えられます。
そうすると前述した「9月のハーレー、対前年34.5%の大幅減」も納得出来ますね。
ハーレージャパンに取材するまでもなく、ハーレーマニアでなくてもネットでちょっと検索すればこれ位の情報はすぐに見つかります。
ネットで情報を流す時には、こういう点にも触れて欲しいです。
拡散されているいろんなニュースサイトも検証しているんでしょうか。
ニューモデルの発売時期のズレを書かずにただ、「登録台数が減った=ハーレーの人気が大きく落ちた」的な印象を与える記事はどうかと思いますね。
コメント
ああいう記事を公表してしまうこと自体、どうかと思いますね。
でも最近の、景気回復実感や消費税増の賛成率、原子力発電など
国民や消費者の意見アンケートの結果のマスコミでの公表の仕方をみると
かなり情報操作、恣意的に世論を誘導しようとしているのを感じます。
しょせんデータの分析結果なんて、公表しようと思う者に都合のいいように
もっていく事は簡単ですからね。
水冷もエンジンはヘッドだけですが、クーラーユニットを納めるために
ロアカウルのあるツーリングモデルだけしか出来ないですね。
アフターパーツでの市販は難しそうですが、
アメリカ本国だと、どこかのカスタムショップが売り出しそうですね。
どうもです^^
モデルチェンジのタイミング違いますもんね・・・・
水冷ヘッドモデルを購入して、わざわざ空冷ヘッドに戻すカスタムが流行ってくれればその部品を格安で手に入れれるかななどと目論んでますw