第3級アマチュア無線のCBT国家試験に合格しました

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今日、3アマの国家試験を受けてきました。
速報レベルですが一応合格できたと思います。
 
今から34年前に、当時流行っていた「私をスキーに連れてって」の影響で、スキー好きな職場の仲間達が次々にアマチュア無線の免許を取得していました。
それに少し遅れて私達夫婦も「スキーの時に離れていても便利そう」という理由で免許を取得しました。
その頃は完全丸暗記の問題集で電話級(当時は第4級ではなくそう呼ばれていました)の勉強をしてから、免許会場のある晴海の展示場に行って試験を受けてきました。
二人共合格とわかったので秋葉原へ行って430MHzの無線機を買って開局しました。

コールサインはJコールの割り当てが終わってしまい「7コール」が始まったばかりでしたので二人共「7K1」で始まるコールサインで運用していました。
 
数年間は地元局との夜中のロングラグチューやスキーの時に奥さんと一緒に行った友人との連絡にと大活躍していました。
そして430MHzだけでは物足らなくなり、HF帯の無線機を購入してマンションの屋上に許可を得てアンテナを立てて日本国内だけでなく海外や南極の昭和基地との交信も楽しんでいました。



 
しかしその後、現在の埼玉の方に引っ越してきてからしばらくは無線をやっていましたがだんだんと熱も冷めてきてしまい自然閉局するようになってしまいました。
 
ところが今年になって自分でもよくわからないのですがなぜか急に無線をやりたくなって再開局することにしました。
2月に申請して再割り当てになっていた「JA1コール」で開局しました。
昔使っていた無線機では新スプリアス規格に対応していないとのことなので430MHzのハンディ機を購入しての申請でした。

それでも430MHzだけでは地元局からせいぜい神奈川、群馬、栃木エリアぐらいまでしか電波が飛ばないので、もっと遠くまで電波の飛ぶ短波帯に出るべくまずはアンテナを購入して2階のベランダからポールを伸ばして設置。
無線機の方は昔使っていた短波帯の機器IC-726Sと430MHzのオールモード機TR-851の技術認定をしてもらい、無線局の変更申請をしてこちらにも出られるようにしました。
でもこうなるともう止まりません。
3月になってとうとうHFから50MHz、144、430ZMHzまで交信可能は新型のオールモード機IC-705を購入してこれがメイン機になりました。

こうして始まった私のアマチュア無線リターンですが、やはり10W機では地方局からの呼び出しに対してパワーで負けてしまいなかなかピックアップしてもらえません。
またせっかく取っていただいても相手の局は59という強い電波で入感してもこちらので電波は微弱で相手局に迷惑をかけてしまうこともしばしばでした。
そこで34年目にしてようやく上のクラスの免許、第3級アマチュア無線技士の免許を取ろうと決心しました。
 
今は無線の資格を取得する方法はいくつかあって、
・講習会に数日間参加して受講、最後に試験を受ける
・eラーニングで自宅で受講して、外部の試験を受験する
・自分で勉強して、国家試験を受験する
です。
確実に取得できるのは最初の講習会ですが、会場に行かなければならないのと費用が高いので却下
eラーニングも結局試験を受けるのなら、最初から独自で勉強しても同じだろうと思い、ネットで調べて一番人気の高い「第3級ハム国試要点マスター 2024」という本を買って勉強を始めました。

国家試験の問題はほぼ過去に出題された問題と同じものが出される傾向が高いので、この本の問題を丸暗記すれば合格確実と言われていました。
それが4月の末のことでした。

第3級アマチュア無線技士、通称3アマの問題は4アマに電信や国際法などを追加したものと言われていますが、4アマ(当時は電話級)を取った時に勉強したことは忘れていることがほとんどで一から覚えなければならないことばかりでした。
でも60代も半ばを過ぎかなり暗記力が衰えている身にはなかなか記憶に残っていかず苦戦する毎日でした。
 
そしてこの時期にいろいろなことが重なりますます勉強に身が入らなくなりました。
優しかった母の死去、葬儀の手配や実施、残された父のフォロー。
そして同時に私の奥さんも心労から入院を余儀なくされる日々がありました。
 
なんとかそれを乗り越え、時間を見つけてはすこしずつ3アマの勉強を再開しました。
机に向かってやるより、天気が良ければ庭に出てベンチに座って風を感じながらのほうがはかどるようでした。

この本では、前半に「無線工学」と「法規」の問題集があり、半分からあとの後半にはその解説が掲載されています。
問題を解いてわからなかったり、内容を理解しようとするには後半の解説が重要ですが、まずは問題と答えを丸暗記するために前半の問題集を何度も繰り返し読み返しました。
そして理解度を高めるために一度に全部の問題を解いて、そのあとでまとめて自己採点する方法を取りました。
具体的にはパソコンでこの問題集にある全347問の解答欄をつくり、そこに記入します。
エクセルで作成しましたのでその下のすべての回答を記入しておいて一度に採点できるようにしました。
実際の国家試験において第3級アマチュア無線は無線工学が14問、法規が16問の計30問で、配点は各5点なので150点満点です。
問題集にはその10倍以上の問題が載っていますがこれをマスターすることが合格への近道です。

実際に347問すべてを回答するのに大体1時間ほどかかりました。
結局いろいろなことがあって問題集の本を買ってから受験まで3週間ほどあったのですが、こん全問回答自己採点テストは3回しかできませんでした。
それでも1回めは81%の正解率だったものが2回めには89%、3回めには91%まで上がってきました。
 
もう一つのテストは、実際にテストをおこなうCBT方式というサイトが掲載している問題集3パターンです。
これをネットから落としてやってみました。

 
まあ最終的には9割方の正解率にはなったのですが、冷静に分析してみると347問中316問正解、反対に言えば31問の不正解、理解できていないことになります。
すこし不安はありましたが、それでもここまでやったのでテストを受けてきました。
電車で会場に向かいました。
セミナーのような建物で、指定された部屋に入るとテーブルが3、4台あってパソコンが3台ほど置いてあり隣との間についたてがたっていました。
その時部屋にはスタッフ以外は誰もいませんでした。
指定された試験開始時間の30分前に部屋に入ったのですが係の人から「少し早いですが準備がよければ開始していいですよ」と言われ席に着きました。
部屋に入ってから「名前を確認しますので身分証明書の提示をお願いします」と言われ、運転免許証を出しました。 マイナンバーカードでもよかったのですが、私の持っている4アマの無線従事者免許証は古すぎてダメでした(10年以内のものなら可)
「荷物やスマホ、上着はロッカーに入れる」とCBTのサイトには注意書きがありましたがこの会場ではテーブルの下にカゴが置いてありそこにまとめておいておきました。
筆記道具などは持ち込みできませんが計算用紙としてA4の白い紙とボールペンが貸し出されました。 けっきょくこの紙に計算を書くこと無く白紙のまま退出時に返却しました。
最初にA4に印刷された自分の名前などを確認して、細かく書かれた注意事項を承認したらサインします。
この紙に書かれたIDとパスワードをパソコンに入力して試験を開始します。
パソコンに入力するといきなり3アマの試験が始まるのではなく、最初に模擬的な入力画面がありそのあとで「第3級アマチュア無線」「受験する」をクリックしてテストが始まります。
制限時間70分で30問を回答します。
時間の方は画面右上に70分からカウントダウンしていくのでわかります。
1問ずつ回答していき「次の問題」に進みます。
「前の問題」をクリックすると一つ前の問題に戻って確認、修正することもできます。
6分ほどで30問回答しましたが、1問ずつ戻って全部を見直しました。
それでも10分ほどで見直しも終わってしまいました。
「入室からある程度の時間が経たないと退出できない」という情報もありましたが試験官の方に聞いたところ「終了してもいいですよ」とのことでしたので、画面右上の「終了する」をクリックしました。
すると即座に採点がされて画面に表示されました。
結果は、「140点」でした。
150点中140点ですから2問不正解だったようです。
合格基準は無線工学が14問中9問以上、法規が16問中11問以上でそれぞれが合格基準に達していることです。
今回は2問だけの不正解ですから合格できたと思います。
帰り際にプリンターから印刷された結果の紙をもらって帰ってきました。

正式には1週間から10日前後でメールで通知されるようです。
その結果を確認してからでないと免許の申請はできません。
待ち遠しいですがそれが来たら、早速第3級アマチュア無線技士の免許を申請すると同時に、50W機の無線機を迎え入れて無線局の変更申請も行なう予定です。
実際に50Wで運用を開始するにはまだひと月程度はかかるとと思いますが今から楽しみです。

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