高速道路の休日1000円上限、無料化実験は6月19日で終了

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国土交通省は5月31日に、今まで実施してきた高速道路の土日祝日の1000円上限の料金制度と無料化実験を6月19日をもって終了すると発表しました。

したがって6月20日の0時から、従来の料金体系に戻る事になります。

その一方で、今回の東日本大震災の被災者が東北地方の高速道路を利用する場合の料金を、同じく6月20日から無料化すると予定です。

無料化の対象となるのは、東北自動車道は白河IC(福島県)より北の区間、常磐道は水戸IC(茨城県)より北の区間、磐越道全線です。

実施にあたっては、各自治体が被災者の方に発行した証明書を料金所で提示する事で運用するようです。

また、トラックやバスなど中・大型車も、東北、常磐自動車道など東北エリア一帯の高速道路の料金を無料とする方向で検討しているそうです。

これらの施策は、「復興財源確保」という点では異論は少ないでしょうが、実際には高速道路を利用する観光、運輸への影響はかなり大きなものとなると想定されます。

せっかく解消しつつある行き過ぎた「自粛」の中でも観光の控えや、中小企業に重くのしかかる運送費の圧迫は深刻となるでしょう。

また、東北地方の高速道路の無料化についても、正しく公平に実施されるか疑問の声が多く聞かれます。

「被災証明書」の貸与や売買、被災された方をドライバーとする運送会社とそうでないところとの格差等、さまざまな課題を残してのスタートとなりそうです。

※ 今回のこの発表も、ニュース等ではいち早く報道されていますが、6月1日の朝現在でまだ国土交通省のHPにはこの件についての記載が見あたりません。

(ひょっとしたら、どこかに掲載されているのかもしれませんが、私には見つけられませんでした)

【関連記事】

 今までの経緯を書いた記事は、以下のところです。

 ・「4月からの高速道路料金」(2011/2/17記載)

 ・「上限1000円高速、6月中止に」(2011/4/22記載

コメント

  1. おくさん さんへ、
    おっしゃるように、
    正式な発表ってなかなか出されないんですよね。
    ニュースの記事も、メディアに寄って内容がちがっていたり、
    正確でない事もあります。
    効果の薄い節電方法みたいに、
    実際の復興財源の確保分と、
    割引廃止に伴う経済活動への損失の収支バランスを考慮すれば、
    プラス効果よりマイナス効果の方が大きいと思います。

    DON さんへ、
    少し前に、国土交通省がサイトで
    広く意見を求めていましたが、
    その結果も公表されていませんね。
    高速使わない分、運転下手な人が
    より危険な一般道に戻ってきて事故が増えないといいですね。

  2. 何と言うか、一度決めたら止めるんでなくて、検討と見直しで!
    まぁ下手な人が走らなくなるので事故は少なくなるかも!
    しかし、観光地の人はまた人が来なくなり!困るでしょうね!一般国道の商売をしている人はどうでしょう>>

  3. 私も、正確な情報知りたくって探しましたが、ニュースだけですね。
    いまでも、観光地がらがらなのに、
    1000円もなくなったら、どうなっちゃうんでしょ?
    耐え切れなくなって、倒産するところが増えそうです!

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