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日本版GPS衛星「みちびき」打ち上げ成功について考える

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2010年9月、従来アメリカが打ち上げ、カーナビなどに利用されているGPSの精度向上、利用範囲拡大を目指した、日本版GPS衛星「みちびき」の打ち上げが成功し、準天頂衛星システムとして稼動を始め実験的なデータ取得の段階では成功しているようです。

ニュースでも取り上げられてご覧になった方も多いと思います。

私も以前、この記事を見て単純に「自分の車やバイクのナビの精度も上がるんだ。よかった!」と喜んだのですが、調べてんみるとどうやらそんなに単純な事ではないようです。

今のGPSの精度は誤差10m前後と言われています。

私がカーナビを使い始めた18年前(1992年)当時は、精度が非常に悪く数十mから100m近くあり、橋の上のはずなのに海や川の上だったり、道路一本分違うために、狭い住宅街では目的地に辿り着けないと言う事がよくありました。

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そもそも「自分のいる場所の位置を知る」事しか出来ず、道案内はあいないため行きたい先とか目印になる交差点はあらかじめ自分で登録しておく必要がありました。

話を戻して、今でこそ精度10mと向上しましたが、今度のみちびきが本格稼動すれば、その精度は誤差1m、3cmの二つのシステムがあり、ここまで向上する予定だそうです。

見通しのいい場所での更なる精度向上だけでなく、現在誤差が大きくなる都市部のビルの谷間や山に囲まれた山間部での大いなる精度向上が見込まれています。

ただいずれの場合でもGPS電波を受信出来ない、建物の中、トンネル、地下街ではこれらの効果は期待出来ません。

■ここで一番興味のあることは、

・いつから精度があがるのか?

・今の機械(自分が持っているカーナビやGPSロガー、携帯電話・端末等)でも使えるのか?

 といった事だと思います。

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この点について明確に回答されているところは見当たりませんが、いろいろな情報を総合すると、次のようになります。

まず稼働の時期ですが、今はまだ1機だけの実験段階であり、3ヶ月くらいはテストを続けるようです。

その後来年の春(3月予定)以降は、実験希望をしている企業、機関に情報を提供していくようです。

しかも現在の1機だけの状況では、1日24時間のうち、日本の上空にあってカバー出来る時間は8時間だけだそうです。

24時間フルにカバーするには最低でも3機必要ですが、あの2機について今のところ明確な打ち上げ時期や稼働開始時期は決まっていないようです。

その後、我々民間でも利用できるようになるのでしょうけど、わかりませんがひょっとすると、高精度のナビを利用するためには有料サービスによる提供なんて事も考えられるかもしれません。

今までの例、(公共放送、デジタル放送等の事を考えるとこういう可能性は高そうです)

そして、現在の機器での利用ですが、結論から言うと「今のままでそのまま利用できる機器は少ない、あるいはほとんどない」と言えそうです。

みちびきから送られてくるGPS電波は、周波数や信号の構成が従来のGPSと同じであるようですが、そのままでは活用出来ず、ハードあるいはソフト的な改修が必要となるようです。

最新のナビなら、ファームウェアの書き換えで受信・利用可能になる可能性も残っていますが、現実には、少し昔のナビやGPSロガーでこの「高精度」の恩恵を得られるのは難しそうです。

でも実際のところ、まだ本当に3機が打ち上げられ、しかも本格的な営業運用するかどうかもわからに現段階で、メーカーがファームウェアの開発に着手する事はないでしょうし、もしそういう段階になった時には、従来の機器のアフターフォローをするより、新規格に対応した新しい端末を発売して利益を得る事を考えるのが通常のメーカーの考え方でしょうね。

そうなると、今私達が持っている現行の機器で、この高精度を享受出来る可能性は低いと言わざるを得ないようです。

いずれにしてももう少し情報が出てこないと、実際の私たちの生活にどう利点が出てくるのかはわからないですね。

 

 ※ 旅の軌跡の記録にはGPSロガーが便利です。

 

 

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