今は動画撮影もデジカメで行う事が多くなりました。
それでもスイス旅行に行く時に買ったデジタルビデオもありますが、これは映像をSDメディアに記録するので、いつでもパソコンに取り込んで見られますし複製を作ってバックアップを撮るのも簡単にできます。
でも昔撮影して動画はビデオテープに撮影したもので、いろんな規格のものがありました。
大昔、私がまだ小さな子供だった50年以上昔のものは8mmフィルムで撮影しました。
その後、わがやでは今から26年前の1988年に最初のビデオカメラを購入しました。
当時の記録媒体は8mmテープで、その後Hi8の規格もありました。
最初のビデオカメラはこんなに大きく、当時の値段で14万円以上しました。
このビデオは1988年にキャノンが発売したVM-E77(下の写真の左上)のOEM製品で、ウチのはEPSON製だったので安かったのだと思います。
その後、ソニーがパスポートサイズの小さなビデオカメラを発売し、これの二代目1990年に発売されたステレオハンディカム CCD-TR75 を購入しました。
私がYoutubeにアップした、今は無き那須ロイヤルホテルにあったファンタラマもこのビデオカメラで撮影したものです。
余談ですが、「TR55」という型番はソニーが発売した国産初のトランジスタラジオ「TR-55型」と同じですが、実際にポケットに入るサイズのトランジスタラジオは1957年発売された縦型の「TR-63型」ですが、実はこのラジオも持っていました。
奇しくも私が生まれたのと同じ年の製品です。
話がそれましたが、これらのビデオカメラでいろんな場所を撮影しました。
その8mmテープもかなり残っています。
その一部がこれです。
旅行の時にはこのビデオカメラを持っていって撮影しましたが、自宅で見るのには不便だったのと、テレビ番組も録画したくなって、家庭用の8mmビデオデッキも購入しました。
そして今でもこのデッキはちゃんと動作しています。
ソニー製品といえば先のトランジスタラジオやウォークマンだけでなく、何でも小型化するのが得意でそれを進め過ぎたあげく、機械としての耐久性をおろそかにした結果、ユーザーからすぐ壊れるということを揶揄されて「ソニータイマー発動」などと言われていますが、少なくともこの頃の製品にはまだその「弊害」は組み込まれていなかったようです(笑;
そして8mmビデオの時代の次に私が買ったビデオは「miniDVテープ」対応のものでした。
これも最初はビクター製品を購入、その後2003年にキャノンのDM-IXY DV M2を購入しました。
これも自分でメンテナンスしながらなんとか今でも録画・再生する事が出来ます。
ところで今はまだなんとか8mmテープやminiDVテープで撮影した大切な旅行や日常の記録も再生する事が出来ますが、いつこれらの機器が壊れて見られなくなるかもしれません。
もうこれらの規格のビデオカメラも再生用デッキも、新製品としては販売されておらず中古製品を探すか、あるいはDVD化してくれるお店に持ち込むしか方法がなくなります。
そうなる前になんとか自分でDVD化する事にしました。
今はまだ手持ちの機器で再生出来るので、これらの機器にAVコードをつないでブルーレイレコーダーやDVDレコーダーにつないで取り込み、DVDに焼くということも可能です。
でも以前撮ったビデオには、途中に空白部分があったりタイトルが無いなどの問題もあります。
またブルーレイレコーダーはタイマー予約してある時間帯も頻繁にあるので、長時間独占したりその合間を縫ってダビングをするのも難しいです。
それなら一旦パソコンにデータとして取り込んで、必要なら分割・結合などの編集やタイトル入れなどをしてDVD化した方がいいだろうと思いました。
今までにも自作パソコン用に、ハードエンコードの動画キャプチャボードを何枚か持っていますが、あまり難しい設定をするより簡易ソフト付きの最近のパーツを購入することにしました。
ネット情報で一番評判が良くてもっとも簡単に出来そうで、しかも動作が安定したようだったのがこれです。
IODATAの「GV-USB2」という製品で3,580円です。
同じIODATAからは「GV-USB2/HQ」という上位商品もありますが、本体(ケーブル)自体は同じモノで、編集用のソフトのバージョンが上位だったり追加されているだけで値段が2,000円ほど高くなります。
今回のように既存ビデオをDVDに簡易編集して焼くだけなら「GV-USB2」で十分です。
他社からも同様のものが出ているようですが、パソコンの環境によっては取り込み出来なかったり動作が安定していない事があるようでした。
部品としてはS端子を含むコンポジットのAVコードに、小さな本体、反対側はUSBコネクタになっているだけのものです。
それに動画取り込み用のソフトと簡易編集してDVDに焼くソフトがCD-ROMでついています。
エンコードはハードではなくソフトで行いフォーマットはMPEG2、解像度は720×480、352×480、352×240です。
元々の画質が、今から10年以上昔の規格のものなので当然ハイビジョンではないのでこの程度でキャプチャ出来れば十分でしょう。
ダビング化するテープの本数が少なければ、解像度やビットレートなどをいろいろ調整して最良の画質を求めますが、100本以上のテープとなるとともかく手間をかけずにどんどん作業出来るものが必須です。
ネットで注文した製品が届く前に、あまり使っていないサブの自作パソコンの一台をこのキャプチャ&DVD焼き専用マシンの改造します。
といっても長時間ソフトエンコードしながら動かす事が目的なので、
・二個あるケースファンを静音タイプから、高回転型(多少うるさい)のものに変更
・追加でケース前面からの吸い込みファンを増設
・マザーボード上のグラフィックチップが冷却ファンだけだったので小型電動ファンを追加
・エンコードの安定化を図るため、別のパソコンからメモリーをハズしてきて増設
・ほかのスロットに差してあったボード類を外して最小構成にして安定化を図る
・OSもWindows7を削除して、安定化しているWindowsXPをクリーンインストールし直し
ざっとこんな感じで作り直しました。
取り組んだ動画のサイズは、1時間テープで約4GB、2時間もので8GBほどです。
全部で140、150時間分のキャプチャでしょうから500から600GBもハードディスクの空きがあれば大丈夫でしょう。
実際の取り込み方法はマニュアルに書いてあるとおりですが簡単にいうと、
・初回に一度だけ付属CD-ROMを入れ、ドライバーとソフトをインストールします。
・インストールが済むとケーブルの接続を促されます。
・ビデオデッキの出力端子にケーブルを繋ぎます。
このケーブルのAV側はメスになっていますので、デッキ付属のケーブルと今回購入した本体ケーブルをつなぎます。
・少しでも画質劣化を防ぐためには映像コネクタはコンポジット(赤白の音声コネクトと同じ形の黄色いコネクタ)ではなく、S端子をつないだ方がいいでしょう。
・ハードディスクの残り容量の余裕のある場所を保存場所に設定しておく
・そしてパソコンでキャプチャソフトを立ち上げてから、ビデオデッキを再生、録画したいところでキャプチャソフトの録画ボタンを押すだけ。
・録画中はパソコンの画面に取り込んでいる動画が音声とともに再生されますので、観る事ができます。)ただ、画面サイズは変更出来ないようです)
・あとはテープが終了したところでキャプチャボタンを停止するだけで、パソコンにMPEG2の動画になって保存されます。
操作はこれだけなので何も考えずに作業出来ます。
ほんとに設定の手間とか難しいことを考えずに「ただ昔のビデオをDVDに出来ればいいや」という方にはお勧めです。
作業する上で一番問題になることと言えば、「録画をスタートする時は、ビデオデッキON - パソコンソフトの録画開始さえ注意していればいいのですが、ビデオの終わりでパソコンソフトを終了させるのを忘れてしまうこと」です。
こうなると1時間もののビデオなのに、取り込んだMPEG2動画が1時間半とかになってしまいます。
DVDに焼く前に付属のソフトで余分な部分はカット出来ますので問題はないのですが、パソコンの取り込んだ動画ファイル自体には余分な容量が含まれたままなので注意が必要です。
この対策としては「キッチンタイマー」を使うのがいいようです。
1時間ビデオなら58分とかのセットしておけば、ブザーがなったところでパソコンの前に戻って画面を見ながら終了ボタンを押すタイミングをはかれます。
ファイル名は特に設定しなければ取り込んだ「年月日時刻.mpg」になります。
DVDに焼くには、編集用のソフト「CyberLink PowerProducer5 for I-O DATA」を立ち上げ、取り込んだ動画を指定、不要な部分をカットしたり、別の動画をつなげる事も出来ます。
また1時間分まるまる一本だけだと再生する時、場面サーチが出来ませんので、チャプターを追加出来ます。
一定時間(30秒置きとか)で入れたり、場面の変わり目を自動でサーチして勝手に追加してくれます。
この自動キャプチャー追加は便利なのですが、ちょこちょこ場面を変えて撮影してあるとチャプターの数がかなり増えてしまいますが、作成出来る数に上限があるので注意が必要です。
DVDになった時に最初に表示されるメニュー画面も自動で作成されますし、多少は自分でアレンジする事も可能です。
あとはこれをDVDに焼けば、一枚出来上がり!です。
なお、このソフトでは一旦パソコンにデータを保存することなく、キャプチャしながらそのままDVDに直接焼くことも可能です。
この場合でもメニュー画面などは作成出来ますし、この場合は一枚DVDに焼けるのは1時間分までだと思います2時間分のビデオも作成出来ます。
ただパソコンにはキャプチャした動画(MPEG2)は残りませんので、後で再編集したいとかパソコンでもバックアップを取っておきたい場合には、一旦取り込んでおいてから編集してDVD化した方がいいようです。
私はこの製品に付いてきたソフトだけで編集してDVDに焼きましたが、マニア特にアニメやゲームのキャプチャをやっている方は、この製品のケーブルを使って取り込みのキャプチャには付属ソフトでなくフリーソフト(アマレコ等)を使っている方が多いようです。
簡単にやりたい、特に凝った事は必要ない方なら付属ソフトだけで十分かと思います。
いまのところテープ20本分くらいをパソコンに取り込みました。
まだまだ先は長いですが、これで過去の楽しい思い出が消えることなくDVD化出来ると思います。
とりあえずはパソコン取り込みをまとめてやって、DVDに焼くのは後で一気にやるつもりです。
というのは、一枚DVDが焼ける度についつい再生してテレビで観たくなっちゃうんですよね。
コメント
メカ好きおじさん こんにちは
これはいいですね
うちにもVHSのテープがダンボール箱で眠っていますが、いつかはデジタル化しないといけないなと思っていました。ただVHSとCD-Rのダブルデッキを買うのはちょっと~と思っていたので良い商品を知りました。これなら安価にできそうですね。
情報をありがとうございました。
DON さんへ、
どこのお宅にも昔のVHSテープは残っていますよね。
8mmビデオやDVカメラは機材の絶対数も少ないですが、
VHSデッキなら再生出来ればいいだけなので
中古品店やヤフオクで2、3千円で買って、
ダビングだけやってまた転売する、
なんて方もいらっしゃいますね。
実は我が家にも沢山のビデオが残っています(^_^;)
今では再生する機械もないので!ゴミとなること間違いなしです(^_^;)