冬はバッテリーテンダー800の充電器でバイクをいたわろう

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バイクに乗り始めて今年で41年、年々寒い時期に乗るのがおっくうになってきたような気がします。
今日あたり、今年の初乗りと思っていたのですが曇り空で寒く、おまけに小雨もぱらつくようで次回の休みに繰り下げです。

寒い冬だと、雪国にお住まいの方だけでなく路面凍結の心配もあってなかなかバイクに乗れない方も多いと思います。
そんな風に長期間走っていないとバッテリーも弱ってきます。
いやそんな事はない、冬でも走っているよと言う方でも、電熱ウェアやヒーターグリップなどを使っているとやはりバッテリーに負荷がかかっています。

そんな時におススメなのがバッテリーチャージャーです。
2014年も紹介しましたがその後5年間使ってきて実際に効果を実感しているのでまた載せておきます。

以前、私のハーレーのバッテリーがあがってしまい、エンジンが掛からず年末の走り収めツーリングに出かけられなかった時がありました。
テスターで電圧を測ると12.2V以上を示していますが、セルを回すとすぐに7V、5Vとさらにどんどんさがっていきエンジンは掛かりません。

バッテリーテンダー800
 

このハーレーや最近のクルマのバッテリーに使われる密閉型の場合、
端子間電圧と充電率の状態については、
 13.0V以上で 100%の充電量
 12.8Vで 75%
 12.5Vで 50%
 12.2Vで 25%
 12.0V以下だと ほとんど残量無しと言われています。

参考までに開放型バッテリーの場合には、
 12.7V以上 100%
 12.5Vで 75%
 12.2Vで 50%
 12.0Vで 25%
 11.9V以下で 残量無しとなります。

 ※ これらのデータ、数値はバッテリーメーカーによって多少違いがあるようです。

 

その時つかっていたバッテリーは2年半前に交換したハーレー純正のもので、その前のバッテリーは3年半使いました。 ほぼ毎週のようにツーリングに出かけているので、それほど放置期間が長い事はなかったと思います。
ほんとにダメになっているのなら交換するしかないですが、まだ2年半の使用で完全放電させた訳ではないので、充電してなんとか使えないかと思いました。

ネットでハーレーなどの大型バイクにも使えるチャージャーをいろいろ調べてみると、「バッテリーテンダー800」と「オプティメイト4」というのに人気があるのがわかりました。
どちらもハーレーのオーナーが使っている事が多く、弱ったバッテリーを充電して満タンにするだけでなく、つなぎっぱなしでも電圧をチェックして自己放電で弱ってくるとまた自動的に充電してくれるので、いちいち繋いだり外したりする手間が必要ありません。 これはとても便利そうです。
二機種の違いは、オプティメイト4の方は通常充電後、12時間保持テストを行い、バッテリーの電圧保持能力をテストする機能があったり、3段回の充電機能があります。

これは、1段回目は16Vで回復充電、足りない場合は2段階目として22Vで充電、それでもだめならサルフェーション溶解機能(回復充電)として16Vでパルス充電し、弱ったバッテリーを回復させる機能です。

バッテリーテンダー800の方は微弱電流での充電と満充電保持機能だけに絞ってある分、価格が安くなっています。
充電が完了(満充電)になれば、自動的に電流が流れずフロートモードに切り替わり監視体制になるのでバッテリーに負担を掛けることがありません。
常時つなぎっぱなしに出来るバッテリー充電器には「トリクル式」と「フロート式」があります。
「トリクル式」は満充電になっても微弱電流をずっと流し続けて維持するのに対して、このバッテリーテンダーなどの「フロート式」の方は満充電になると電流を遮断して減ってきたらまた電流を流すタイプです。
時電流が流れているのはバッテリーに負担も掛かるのでよくないと思い、フロート式を選びました。
私の場合にはそこまでの回復機能は必要ないと判断して、バッテリーテンダー800の方を選びました。

バッテリーテンダー800
 

この製品も、まったく同じものがハーレーの純正用品としてハーレーのロゴが付いたものが売られています。

ハーレー純正バッテリーテンダー
 

そちらの値段は2019年1月現在で16,356円でした。
たぶんOEMなんでしょうけど、同じものがパッケージとデザインが違うだけで、ネットで5,000円台で売られていました。 当然、そちらの方を選びましたよ。
純正仕様、ロゴ付きだけで1万円以上高い価格差って何なんでしょうね。

送られて来た製品には、日本語の説明書も付いていました。 まあ、バッテリーに専用ケーブルを繋いでおいて、コネクタを本体側のケーブルに繋いでAC電源に繋ぐだけでスイッチもありませんんからマニュアルも必要ないくらいです。

 

まずはハーレーのバッテリーに専用コネクタを繋ぎます。
ワニ口クリップのコードも付いていましたが、そちらは使わずバッテリー端子に直接固定するケーブルを使って、バイクの横からコネクタを出しておきます。

バッテリーテンダー800
 

こうすれば一々シートを外してバッテリーを見なくも充電する事が出来ます。 このコネクタには防水用のキャップも付いています。

ただ気になる事があります。
このワンタッチコネクタは簡単に接続と取り外しが出来てべんりなのですが、片方の端子はむきだしになっていますよね。 
バッテリーテンダー本体から出ている方は、プラス側が「メス」になっていて直接外部とふれることはないですし、私のように中間スイッチを付けてオンオフ出来るように加工したり、コンセントを抜いてしまえば問題ありません。
でもバイクやクルマのバッテリーに直接つないだ方は、プラス端子が「オス」になり簡単に外部と触れてしまいます。 この部分がボディー(アース)と接触するとショートして危険なのではないでしょうか。 コネクタを外したら接触しないようにすぐにカバーをしていますが、忘れたままにするとあぶないですね。 カー・バイク用品パーツの、外部にむきだしになっていない二極防水コネクタへの変更を考えています。

バッテリーテンダー800
 

ここでさらに問題がありました。
本体のACコードの先端プラグの片方が膨らんでいて普通のコンセントに差せませんでした。

バッテリーテンダー800
 

アメリカ製の電気製品に多く使われている「polarized plugs」というものらしいです。
日本語のマニュアルには、『電源プラグは片方の先が丸くなっているタイプです。まれにコンセントに入らない場合がありますので、その時は穴の大きな延長コードや、変換プラグをご利用ください』とありました。 注意書きがあるのは評価しますがこれでは使いにくいので、私は先の膨らんでいる部分をヤスリで削って普通のサイズに修正しました。

このバッテリーテンダー800は商品名をWATERPROOF(ウォータープルーフ)800というくらいなので、本体も含めて防水仕様になっています。 でもコンセント部分や本体を屋外に出して使うより、室内に入れておいた方が安心出来ますし、チャージランプもチェック出来ます。

ケーブルの長さですが、本体から出ているACコード、DCコードともに190cmです。 AC側は室内の延長ケーブルを使いますが、室内から出してハーレーの部分には短くて届かないので延長しました。 別にコードを用意して先端にクルマの接続端子用のギボシのオスとメスを付けます。
ただしこのバッテリテンダーのコネクタのサイズは、クルマ用のギボシより太いのでペンチで加工してオス、メスともに広げて太くしました。 これを本体から出ているDCコードのコネクタに繋ぎ、自己融着テープとビニールテープで防水処理をします。 延長したケーブルの先には、付属してきたコードのワニ口クリップを外して繋ぎます。 そうすればコネクタがそのまま使えるようになります。
加工したのが下の写真です。

バッテリーテンダー800
 

DCコードの先を、ハーレーのバッテリーに繋いだコネクタと接続します。

バッテリーテンダー800
 

あとはACコードをコンセントに差し込みます。 

充電中は本体のランプが黄色(マニュアルには黄色とありますが、オレンジ色のようです)に点灯します。

バッテリーテンダー800
 

私の場合はバッテリーがだいぶ弱っていたようで充電には6、7時間くらい要したようでした。
(ずっとランプを見ていたのではないので時間ははっきりしません。5時間から8時間の間くらいだったようです)

充電が完了すると本体ランプは緑色の点灯に変わります。

バッテリーテンダー800
 

その後はずっと緑のままでした。
充電時の加電圧は14.4〜14.5V、最大電流は800mAだそうです。

動作状況をおさらいします。
充電状態は、一個のLEDだけで表示しています。
 黄色(点灯): 充電中
 緑色(点灯): 充電完了(補充電が必要か監視中)
               → 電圧が降下すると自動的に充電を開始(黄色:点灯)
 黄/緑(交互に点滅): バッテリーが硫酸化(サルフェーション)を起こしていて充電出来ない、又は電圧が3V以下まで落ちてしまっている

年末に購入してバッテリーテンダー800が届いて充電していましたが、実際には年明けまでそのままにしておきました。
あれだけ弱っていたバッテリーも、セル一発で始動出来ました。

その後、3日に高速での初乗りをしましたが、出先でも問題なくセルが回ってエンジンが始動出来ました。
ツーリングを終えて自宅に戻って、再びバッテリーテンダー800に繋いでみると本体ランプは緑色でした。
しっかり走ってくれば帰ってきてもバッテリーはちゃんとチャージされているようです。
これで寒い冬もこのバッテリーで使っていけそうです。

新品バッテリーを買えば2万円くらいしますが、このチャージャーなら5千円で繋ぎっぱなしで安心出来るのでよかったです。

【追記】
ハーレーのバッテリーの充電はこれで安心出来るようになりましたが、いくら寒い冬でも常に充電している訳ではなくどちらかというとフロート状態の方が長いようです。 ということは、使っていない時間の方が長いのでその間、自動車の方のバッテリーの充電にあててもいいかなと思いました。

クルマ(日産ジューク)もハーレーのすぐ横にありますのでケーブルを伸ばせば一台のバッテリーテンダー800本体で、交互に使えそうです。 そのためにはクルマにもこのコネクタ付きのケーブルをバッテリーに常設しておいた方が便利です。 さきほどのようにギボシ端子で自作してもいいのですが、防水を考えると専用のものを購入しようと思いました。

ネットでバッテリテンダーのケーブル、コネクタ、コードで検索してみると商品コードが0810-0696 or 081-0069-6のものが見つかりました。
ネット上の価格もバラバラで、一番安いとことは945円、だいたいのところが1,480円くらいでした。
送料が掛かる(245円から700円くらい)ので合計1,190円から2,200円といったところでしょうか。 
ここで買ってもいいのですがもう少し調べてみました。

バッテリテンダー自体がハーレーの純正オプション扱いになっているので、スペアコードもあるだろうと目星を立てました。
ありました!
商品コードは94624-97Bでバッテリーテンダーの商品コードとの互換も確認しました。
国内定価2,630円で、最安値が600円、最高は2,400円くらいでした。

最安値のところなら送料(500円)を払っても1,100円と一番安く購入出来ます。
バッテリーテンダー本体はハーレーのディーラーで買うと1万円くらい高いのに、スペアケーブルだけならたぶん並行輸入品でしょうけど、ハーレー純正品の方が安いことになります。 商品の値段ってわからないですね。

【その後の状況】
バッテリーテンダーを使い始めてから3ヶ月経過後の状況です。
購入直後はほぼ毎日つなぎっぱなしにしていましたが、クルマとの併用もあり現在は2週間で1,2日だけ使っています。
不調時には12.2Vと容量の半分くらいになり死んだようになっていたバッテリーですが、今は暖かくなったこともあるのでしょうけど、朝の始動でも全く問題なくエンジンが掛かります。
バッテリーの劣化程度にもよるのでしょうけど、初期の軽度な不調ならなんとか使えるようになってくれるのはうれしいですね。

 【さらに追記】
半年経過しましたが、問題なくエンジンスタート出来ています。
また、ツーリングから帰ってきてつないでみても、フル充電されているようでバッテリーは大丈夫なようです。

 

そしてあれから5年経ちました。
さすがにバッテリーは一度交換しましたが、それからはずっとそのバッテリーを使っています。
やはり何もしないよりはるかにバッテリーは長持ちしますし、何より寒い日にいざ出発!という時にバッテリーあがりで動かないという心配が減りました。

このバッテリーテンダー800はリチウムバッテリーにも対応していて、もちろんハーレー以外のバイクやクルマにも効果があり、コスパも最高だと思います。

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