マブチの模型用発電器ゼネコンって知ってます?

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マブチのゼネコン

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「ゼネコン」と言っても建設業関係ではありません。

1970年頃にモーターのマブチが作った、模型用の発電機です。

マブチと言えば、模型・おもちゃや電子電気機器のモーターで有名ですが、ほかにも工作用に「水中モーター」や「空中モーター」「ベビーモーター」といったものも作っていました。

 

水中モーターは知っている人も多いと思います。

スクリューの付いたモーターと電池、舵が一体となって防水ケースに入ったものです。

単3電池1本を入れて、電池ケースをひねればスイッチオン!

本体の上には吸盤がついていて模型の船に取り付ければ簡単にモーターライズできるのです。

私も子供の頃銭湯に行った時に、石鹸ケースにつけて遊んでいました。

こういうことをやった人は多いですよね。

本体のカラーは青と赤がありましたが、違いは製造時期だけなのでしょうか、よくわかりません。

 

空中モーターは、充電池を充電して模型飛行機に取り付けて実際に飛ばすことができました。

私は持っていませんでしたけど。

 

ベビーモーターはプラモデルの飛行機に組み込んでプロペラを回すことができました。

空中モーターと違って実際に飛ばすことはできません。

スイッチはなく、プロペラを手で回せば回転し、止める時はプロペラを手で止めます。

中のフェライトコアが片側だけに付いているのでこういったことが可能になっていました。

 

そして、今回紹介する「ゼネコン」です。

ゼネコンとは、発電機を表す「ゼネレーター」と「リモコン」の合成語だと思われます。

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本体には「GENECON MABUCHI GENERATOR」と刻印されています。

当時のリモコンおもちゃと言えば、ラジコンだけではなく電池ケースからコードが伸びている「リモコン」、飛行機の「Uコン」と言ったものでした。

 

ゼネコンは、電池ケースの代わりに手回し式の発電機を用いて回転数に応じて電圧を、回転させる方向でプラスとマイナスをコントロールしていました。

製品の内容は、ゼネコン本体と懐中電灯になるランプユニット、リモコンに使うケーブルです。

写真の右端に写っているのは模型側にリモコンケーブルのプラグを取り付けるジャックです。

ランプユニットの中は、懐中電灯と同じように豆電球と反射板という構造になっています。

前面横には赤いプラ板が巻かれています。

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発売当初は、青い本体で電圧の高い(6Vだったかな?)タイプのみでした。

そのため動かすモーターも「ゼネコン用」ということで巻き線数の多い高電圧用のものが用意されていました。

その後、発電電圧を3Vに変更した赤い本体のものが発売されました。

私が持っているのはこちらのタイプです。

本体には「3V」のステッカーが貼ってあります。

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ゼネコン用のプラモデルはいくつか発売され私も購入しましたが、特に印象に残っているのは1/35ミリタリーシリーズのM41ウォーカーブルドッグです。

ゼネコン用のモーターライズがなされ前進する時は直進するのですが、逆回転させて後退する時はボディの下にバーが出てその軸を中心にその場で旋回します。

適当に向きが変わったところでまた前進させれば、好きな方向に進めることができるものでした。

 

また、ゼンコンを改造する記事として、昔よく読んでいた、科学教材社の「模型とラジオ」に、ゼネコン用の皮のケースを作りハト目と真鍮板を加工したスイッチを取り付け、右手で回転させながら左手の何本かの指でそれらのスイッチを操作することで複数の動きをさせるものがありました。

当時、まだ皮の加工技術を持っていない私は、厚紙で作ろうとしましたがあえなく失敗した思い出があります。

 

わが家の赤いゼネコンは、大切にしまってあるものではなく、実際に停電等の時に電池のいらない非常用の懐中電灯として、現役で活躍しています。


 

最近は同じ金型を使ったと見られる、教材用のモノが数種類、発売されているようですね。

「ゼネコン」という商品名を使わず、手回し発電機と言っているようです。

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コメント

  1. エッチティシィさん、
    やっぱり同世代の方は知ってますよね。
    当時、これを使ったプラモもありましたから。
    昔、遊んだおもちゃも結構忘れてる事、多いですね。
    ネットが普及してそんな思い出も蘇るキッカケが増えました。
    箱やアクセアリーを無くしてしまったのが残念です。

    白雪猫さん、
    たしかに、昔のドライヤーに見えなくもないですね。
    今、防災用で売られている手回し式発電機は、
    中に充電池が内蔵されているので、作った電気を貯めておけます。
    このゼネコンはそんな機能はないですから、
    3分も回し続けるとかなりバテてきます。
    効率?、いえいえ実験する心意気ですヨ!

    NORIさん、
    水中モーターはメジャーですよね。
    銭湯で遊びたかったけどダメだったようです。
    昔は自宅のお風呂のある家も少なかったし。。
    戦艦のプラモにコレ付けて池でやるとリアルだったでしょうけど、
    回収不能になりますよね。
    さすがに、空中モーターとベビーモーターは
    模型マニアしか遊ばなかったから認知度は低いですね。

  2. 今回は水中モーターまでしか分かりませんでした。
    水中モーターは何にでもくっつけて遊んだ記憶があります。

  3. 初めて見ますが、ドライヤーだと思ってましたw
    しかし非常時に使うとして、ずっと回し続ける作業ははたして
    効率的なのかどうなのか(笑)

  4. 懐かしい・・・何て懐かしいの!(;´▽`A“
    これも持っていました。でももう頭から消え、スッ飛んでいました。
    でも写真で見て、アッと言う間に当時の記憶が蘇ってきます。
    それにしても・・・、何でこのようなものまで未だにお持ちなので
    しょう。 アッパレです。

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