カナディアンワールド公園の悲哀

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13年振りに訪れたカナディアンワールド公園は、
前回来た時と同じく雨の中でした。でも以前よりはるかに「悲しさ」が増していました。
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(※ 左上は開業当初、右下は今回の写真です)

カナディアンワールド公園は、
北海道芦別市の郊外の芦別炭鉱の閉山に伴う失業者対応として、
小説「赤毛のアン」をテーマに1990年7月に開業したテーマパークです。
同じような福島のハワイアンセンターが映画になったように活気があったのに比べ
こちらはバブル期の国・市・第三セクターの運営が思うように行かず、
1997年10月に閉鎖され、その後は市民公園として無料開放されています。
実は前回6月に訪れた1994年の冬から冬季営業がすでに閉鎖されていました。
やはり、市街から離れすぎている立地と、割高な入園料、
幅広い読者がいるとはいえ、あまりにコアなマニアを対象とした施設だった事が
うまくいかなかった原因なのでしょうか。

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(こちらも左上が最盛期の写真です)

今回訪れた感想は、アヴォンリーブックスを愛読するものとしては、
とても悲しいものでした。

園内のお店はすべて無人で営業しておらず、鉄道の線路も錆付いていました。
お客さんは私たち以外、車2台、4名の方がいたのですが、
すべての施設が営業してない事もあり、その人たちもすぐに帰ってしまい、
広い園内には私たちだけが取り残されてしまったのでした。

アンの家である、「グリーンゲイブルス」にはつらくて行くことが出来ませんでした。
廃墟のようになっている訳ではないでしょうが、あまり手入れがされていないのでは、
せっかくの私たちの思い出が壊れていまうようで。。。
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きっと晴れた日に訪れればまた違った印象があるのかも知れませんが、
たぶんもう二度と行くことはないと思います。
残念ながら私たちにはここは「来なければよかった場所」という思い出になりました。

もし、もしも、私に財力がなるなら、
ここを買い取って小説の中のようなイメージの施設に蘇らせえたいです。
でもきっと維持するための費用も考えたら、
そうでなくても叶わぬ夢なんでしょうね。

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