9月も下旬に近づいてきたのに相変わらず暑い日が続きますね。 テレビでも異常な暑さのせいでいろいろな問題が発生していると報じられています。
そんな中で、例年この時期に見頃を迎える日高市の巾着田では曼珠沙華がほとんど咲いていないとか。 三連休で始まった曼珠沙華まつりでも100本程度しか咲いていなかったとかで残念なSNSの書き込みが見られました。
私は巾着田の曼珠沙華は見に行ったことはないのですが、この時期だとさらに奥の棚田に咲く曼珠沙華を、ツーリングのおりによく訪れていました。
その場所は都心にほど近く、秩父の少し手前にある埼玉県最大級の寺坂棚田です。
10数年前にバイクで立ち寄ったころは年間を通して訪れる人も少なく、春はまだ水を張る前の景色を、夏には水田に映った武甲山の勇姿を、そして秋には実ってこうべを垂れた稲穂と曼珠沙華をのんびり眺めていました。
早春、まだ田に水が張られる前の静かにたたずむとき
一部の田に水が引かれ始め、息づいてくるとき
稲穂が精一杯育ち、力強い生命力を感じさせてくれるとき
秋の季節でも数人いれば多いほうで、ほとんど景色を独り占めしていました。
それというのもその頃ここには駐車場がなく、坂の下にあったウォーターパークシラヤマ駐車場にバイクを停めて10分ほど坂道を登っていかなければならなかったからというのも理由の一つにあったと思います。
ここは棚田ということもあり斜面になっているたんぼのあぜ道にまっかな曼珠沙華の花がさいていました。
曼珠沙華越しの武甲山は映えますね。
こうべを垂れている稲穂がありますので農作業をされている方のじゃまにならないように、写真に写さないように気をつけていました。
赤い曼珠沙華だけでなく白い花もすてきでした。
2015年に棚田のすぐ近くに整備されてトイレもある駐車場が整備されてからはだいぶ様子が変わりました。
クルマですぐ近くまで来られ、多くの方に知られるようになると秋の曼珠沙華の季節に訪れる人が一気に増えました。
そうなると大きな三脚とカメラをあぜ道にセットして撮影される方も目立つようになりました。
農作業をされている方を景色の中にいれようとカメラを構える方も見受けられました。
だんだんこの寺坂棚田に魅力を感じなれなくなり、もう何年も出かけることはなくなりました。
また一つ、憩いの場所が失われてしまったのは残念です。
この寺坂棚田の曼珠沙華、今頃はどうなっているのでしょうかね。
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