冬の間、雪のために閉鎖されていた志賀草津道路が4月24日(金)に解除され通行できるようになりました。
そして開通直後は積もった雪を除雪した跡で、道の両側に高い雪の壁できていてその間を通る「雪の回廊」を目当てに訪れるライダーやドライバーに人気があります。
これが関東ライダーの一つの「春の訪れを感じさせるツーリング」にもなっているようです。
私も夏のツーリングや春から秋のドライブなどで何度も利用しているこのルートですが、雪の回廊はまだ行った事がありませんでした。
開通から一週間後の4月30日の木曜日、平日に休みが取れたのでGWが始まる前にハーレーでツーリングに行ってきました。
最初に今回走ったルートマップを載せておきます。
今回の目的地は志賀草津道路の雪の回廊だけだったのですが、この区間を走り終わったあとでもまだ時間に余裕がありましたので、嬬恋パノラマラインまで足を伸ばしてきました。
平日とはいえ人気があるルートなので余裕を見て早めの出発にしました。
目覚ましを4時にセットしておきましたが、前の晩にネットでの情報収集や持っていくデジカメやビデオの充電、ナビのセットなどで結局寝たのは1時近くになってしまいました。
それでもツーリングとなるとパッと目が覚めるのは昔から変わりません。
今回、ウェア選びに悩みました。
予報ではこの日も最高気温は20度超えで暑そうですが、開通後に行った方だと高所では気温が一桁の前半まで下がって寒かったようです。
朝出る時も気温は11度と寒かったこともあり結局冬用の革ジャンにフェイスマスク、革パンツというスタイルで出かけそれとは別に春秋用のパンチングメッシュの革ジャケットをバイクに積んでいくことにしました。
早朝の出発はいつも気をつかうところですが、暖機運転もなしにアイドリングの回転でゆっくりハーレーで出かけます。
高速に乗るとようやく上りはじめた太陽を受けてほとんどが仕事のクルマのようです。
そんな中にもポツンポツンとツーリングのバイクを見かけました。
平日に休みが取れるライダーはGWの混雑する日を避けてこういう日に出かけるんでしょうね。
急ぐ必要もないので制限速度でのんびり流します。
いつもなら志賀草津道路に入るのに駒寄PAからETCカードを利用したスマートICで降りて県道15号で伊香保温泉街から榛名山・湖を経由して草津入りするところですが、今回はストレートに向かうため、渋川伊香保ICで降りて国道353号戦線を西へ進みます。
今回の最初の休憩は道の駅おのこです。
トイレ休憩のあと、通過時間をチェックして出発します。
休憩場所はもうちょっと先の新しいこちらの道の駅八ッ場ふるさと館の方がよかったかな。
事前にチェックはしていましたが、やはり朝は8時から通行出来るようです。
走っていて見える奇抜な形の岩山を見ながら通過。
このあたりのお宅には庭先に芝桜を植えているところが多かったようです。
密集していて秩父羊山公園にも負けていないといったら大げさでしょうか(笑;
しばらく進んで道の駅草津運動公園に着いたのが7時15分ころです。
まだ私のほかにバイクは来ていないようです。
上の様子を知りたかったのですがやはり早すぎてまだ開いていません。
草津温泉のゆもみちゃんも屋内で休んでいます。
草津の町から左折して志賀草津道路に向かいます。
こちらにも火山活動があるため、夜間通行禁止と書いてあります。
少し登ってきただけで道路脇の林の中になごり雪が見えてくるだけで気分がウキウキしてきます。
この辺までは気温は13、14度くらいありましたが、登るにつれ11度、10度と下がってきます。
冬用のウェアで正解でしたが思ったほど寒いという訳でもないので、革パンツ下のアンダーウェアや冬用手袋は必要ありませんでした。
しばらく快調に登っていきましたが、カーブの先で突然クルマが連なって停まっています。
場所は草津白根レストハウス近くの山頂に登っていくゴンドラ発着山麓駅のある広々としたスペースのところです。
あらかじめ看板で確認していたのでわかってはいましたが、やはり8時の解放時間までここで待機することになりました。
時計を見ると7時35分、まだ25分ほどあります。
やはり少し早すぎたようです。
クルマの人は車内で音楽やテレビを見たりしてのんびり座って待っていましたが、バイクの私はそのあたりをウロウロしていました。
列の先頭は移動式のゲートが置いてありました。
クルマの列は次第に長くなっていきましたが、それでも二十台ちょっとでしょうか。
8時5分ほど前に道路管理事務所のクルマが登っていきました。
ゲートが開くようです。
あわててバイクに戻りメットと手袋をセットした時にちょうどクルマの列が動き始めました。
先頭はこの管理事務所のクルマで、その後を順番に並んで登っていきます。
早く来ても前にクルマがつかえているので自分のペースで先導車なしで走る訳にはいかないようです。
これならあと5分、10分程度遅らせて一通りクルマがいなくなってからマイペースで走ってもよかったようです。
それでも登るにつれ目の前の雪原が大きく広がっていく様はすばらしいです。
一部の雪はその後に降った雨や土埃で汚れてうす茶色になっているところもありました。
途中、火山ガスが吹き出しているところはクルマに乗っていても硫化水素の強いニオイを感じますが、バイクに乗っているとなおさら感じます。
雪がこんなにある場所をバイクで走るのは不思議な感じです。
雲一つない空もいいですが、こんな風にちょっとある青空も捨てがたいです。
湯釜のあるところは火口に近いので立ち入りが禁止されています。
弓池の方もこんな感じです。
そして、ここの壁を回ったところに。。。。
雪の回廊が現れました。
道の左右両側に高さは5mくらいでしょうか。
クルマの方はここに停めると邪魔になるようなので手前の道路脇のところに停めて歩いてきているようでした。
道路の端には雪解けの水が流れていましたが、ぎりぎりのところにスタンドが来るようにして少しでも邪魔にならないようには気をつけましたが、それでも長時間の停車は気になりますね。
ここで何枚か写真を撮っていましたが、隣で同じようにバイクを停めているライダーの方に声を掛けてお互いの写真を撮りあいました。
イメージ的にはもっと高いもの想像していたのですが、今年は例年より低いというのがここによく来る方の感想でした。
バイクに跨り移動するとここの雪の回廊はすぐに途切れます。
雲を下に眺めるだけの高所にやってきました。
さらに登っていくと「日本国道最高地点 2172m」の石碑があります。
ここに来て眼下に広がる世界を眺めると「天下取ったどぉ!」と叫びたくなります(もちろん、心の中でだけです。。)
着いた時にはちょうど石碑の前が開いていたので、バイクを好きなような位置に置いて撮影出来ました。
何枚か撮影したら次の方が撮れるように(実際にはすぐには誰もいませんでしたが)、バイクを移動しておきました。
ここでしばらくいましたが、アジア系の観光客を乗せたバスやバイクのライダーの方でも停まらずに素通りしていく方も大勢いました。
さらに先に進むと長野県と群馬県の県境に立つ渋峠ホテルがあります。
まだこの時期でも山スキーが楽しめるのでその準備でしょうか、何人かの方がいらっしゃいました。
ここでもホテル前に停めてカシャリ!
このホテルの前の道路脇も、除雪した雪でしょうかかなりうず高くなっていました。
もう少し先まで行ってみます。
このあたりからは白い雪を頂いた山の連なりがきれいに見えます。
デジ一の望遠側で思いっきり引っ張って撮ってみました。
横手山ドライブインの駐車場は斜面が急なのですが、以前ハーレーで来た時に下がっている坂に向かって頭を前に停めてしまい、そこから抜け出すのに非常に苦労したトラウマがあり、どうにも敬遠してしまいます。
でもここから見える景色も捨てがたいですね。
夏からの観光シーズンにはここから横手山山頂へ運んでくれる動く歩道の「スカイレーター」が設置されていますが、この時期はまだ雪に覆われています。
もう少し進んで下った先のコーナーのところに駐車スペースがあり、私はたいていここまで来てUターンして来た道を戻ります。
ここでハーレーのリアのトランクを開けて水分補給をします。
途中でペットボトルを買ってもすぐにぬるくなってしまうのでいつも氷をたっぷり入れた水筒にアクエリアスを入れて持参しています。
トランク(ハーレーでは「キング・ツアー・パック」と呼んでいます)の中には、下界に降りた帰りに来ていくパンチング・メッシュの革ジャンが入っています。
休んでいるとツーリングに来たバイクを大勢見送りますが、ヤエーすると(自分世代的にはヤエーより「ピースサイン」と言った方が馴染むんですが)大部分の方が返してくれるのがウレシイです。
ここで地図を広げてこの先のルートを考えます。
時刻はまだ8時50分、このまま帰るにはまだ早いです。
善光寺参りの長野へ行くことも考えましたがさすがにそれは遠いし、この時期は平日でも長野駅周辺は混雑しているようなので却下。
万座温泉から軽井沢に抜けるのがいつものコースですが、今回はもう一度草津まで戻ってその後で嬬恋パノラマラインまで足を伸ばすことにしました。
前の斜面では春スキーを楽しんでいます。。
などと言っていると、前方から来たミニバンが結構なスピードでセンターラインをはみ出して来てヒヤッとしました。
なぜかミニバンだとセンターラインを超えてくるドライバーが多いので注意が必要です。
戻る際に見るとここも結構道の横に雪が残っていますね。
ふたたび最高地点を通過しましたが、バイクが大勢きていましたね。
私は今回は停まりませんでした。
ここは行きに写真を撮った雪の回廊を上から見たところです。
画面中央の白い雪の間の道路がソレです。
雪の回廊では自転車の方が撮影していました。
この方は来る途中で何度かサムアップして挨拶していたので、すれ違いざまにニコッと笑顔を向けてくれました。
これだけでもウレシイものです。
いつもの撮影場所です。
ここから下を見ると登ってきた道が曲がりくねっているのが一望できるのでお気に入りの場所です。
ここを右折すると万座方面ですが、今日はまっすぐ進みます。
今回のルートでは湯釜の火口近くを含む三カ所でこのような監視をされている方はいました。
この眺めも雄大です。
駐車場に入ってみました。
夏のツーリングほど緑が青々しいる訳ではないですが、それでも空に続く道は最高です。
ゴンドラの下を通過中です。
乗っている方もいましたが、弓池近くの山頂は立ち入り出来るんですね。
噴煙を上げているところまで戻ってきました。
女性二台のエストレアでしょうか?とすれ違いました。
長くなりましたけど、まだまだ写真があるので続きは後編で「嬬恋パノラマライン、ツーリング」にします。
志賀草津道路の雪の回廊と嬬恋パノラマラインツーリング(前編)
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コメント
HTC さんへ、
おひさしぶりです。
ハーレーでのんびり走るとなると
同じようなコースになるんでしょうね。
26日なら開通から二日後ですから、
この時より雨や排気ガスでよごれていなくて
もっときれいだったのでは?
しばらくぶりのコメント、うれしかったです。
ikuyubon さんへ、
前の日29日の昭和の日が仕事だったので
その代わりの平日に行ってきました。
時間的には少し早すぎたようでしたが
ゆっくり見られてよかったです。
翌日の5月1日も2日も仕事でした。
最近遊び回ってばかりいますね(笑;
そうでしたか4月30日でしたか。
ちなみに5月1日は仕事ですよね?それだけ走って翌日仕事もなかなかハードだと思いますがさすがメカ好きおじさんですよね。
私も一度行ってみたいです。
5月1日休みだったのでそっちにすればよかったかもしれません。
ご無沙汰していま~す。埼玉県北の、FLHTC(エレクトラグライド)乗りです。
ブログ、いつも楽しく読ませてもらっています。
いつも思うのは、その時期その時期に走るところが、とても良く似ていると言う事です。
で、今回の草津方面、実は4月26日に1人で走ってきました。
尚且つ、ルートが90%以上同じなんですよ。
それだけではなく、写真撮影した場所、そして休憩のためにバイクを駐車した場所まで、
かなりダブッていたのには思わず笑ってしまいました。
これからも、お互い安全運転で楽しいバイクライフを送りましょう。