革ベストへのワッペンの縫い方

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去年のブルスカでカドヤの革ベストを買ってからずっと、ワッペンを貼ろう貼ろうと思いながらなかなか出来ないでいましたが、せっかくの休みの土曜日なのに天気も悪くてハーレーにも乗れないので、この機会にようやく重い腰を上げて縫う事にしました。
完成予定はこんなイメージです。
H.O.G.のマイレージワッペンやブルスカワッペンは今後も増える予定です。

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ワッペンの付け方ですが、ジーンズベストなどの布製なら簡単に縫う事が出来ますが、相手が革製となるとそういう訳には行きませんね。

方法1)
簡単に接着剤で貼るという方法もありますが、あまりいい結果にならないようです。
時間が経って革の脂分が浮いてくることもあったりして、接着力が低下して剥がれてくる事があるようです。
やはり縫うのがいいようです。

方法2)
ミシンで縫う事も考えました。
でもあの厚い革を家庭用のミシンで縫うのは難しそうです。
特にこのベストは、端の部分は裏地も革なので余計厚いのです。
それに裏地まで一緒に縫う事になるのであまり良くはないでしょう。

方法3)
となると最終的には手縫いでやるしかなさそうです。

参考までに、先日浅草のレザーウェア専門店、KADOYAさんに行った際に聞いてみましたが、レザーウェアへのワッペンの縫い付けは、1個 2,625円だそうです。
よほど大きなもの、周囲がやたらジグザクになっているもの以外、この値段だそうです。
ちなみに2個以上を同時に頼むと、追加料金は1,050だそうです。

 参考のKADOYA加工価格サイトです。

今回は、やっぱり自分で縫う事にしました。
まず、貼る位置を決めるため、曲尺で水平を確認してマスキングテープでガイドラインにします。

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縫っている間にズレないように、ワッペンを両面テープで留めます。
このテープは途中ではがします。
そのまま両面テープで貼ったままにして置くと、経年劣化や雨に濡れて粘着成分がワッペンの表面に出てくる事があります。

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さて、ここで使う「針」と「糸」に悩みました。

「革」を縫うのでレザークラフト用の針がいいかと思いましたが、私が持っている針は先が丸まっているタイプです。
これだと革どころかワッペン生地にも突き刺す事が出来ません。
革用針でも先が尖っているのがあるようなのでそれならいいかも知れませんね。

結局、生地用の普通の針を使う事にしました。「厚地用」の針です。
糸もレザークラフト用ほどの強度は必要ないでしょうから、「ボタンつけ糸」の二本取りで十分でしょう。
右端のは「指ぬき」です。

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いきなり革に裁縫用の針を刺してもなかなか刺さりません。
ワッペンの外周に合わせて、千枚どおしで穴を開けていきました。
表地の革を貫く程度に強く穴を開けます。
当然ですが、一度開けた穴は二度と元に戻りませんので、失敗しないように注意して開けます。
間隔は細かいほど綺麗に仕上がりますが、縫う手間がかなり増えますので5mm程度にしました。

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実際に縫い始めます。
縫い方は一番オーソドックスな「たてまつり縫い」にしました。
ワッペンの淵から5mmほど内側から出した糸を垂直に淵まで出し、そこの革に刺した後、ひと目先の所から革表に出し、そのままワッペンの裏から表に出します。
これを繰り返していくだけです。

革が硬い場合にはあらかじめ内側にも千枚通しで穴を開けておきます。

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針が抜きにくい時には、指ぬきを使って針を押します。

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全周の4分の3ほど縫い終わったところで、ワッペンの裏側に貼っておいた両面テープをはがします。
ここまで縫ってあればもうズレることはないでしょう。

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全部縫い終わったところです。
生地に縫うのと勝手が違って、なかなか目を揃えて縫うのは難しいです。
まあ、明るい外で近くに寄ってみる事もないでしょうから、気にしない事にします(笑;

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裏地には、穴を開けた時の跡が残っていますが、一緒に縫った訳ではないのでツッてしまう事もありません。

結局、この一枚のワッペンを縫うのに1時間近くも掛かってしまいました。
まだいっぱい縫いたいワッペンがあるので、どれくらい時間が掛かるのでしょう!?
やはり専門のお店に頼んでしまった方がはるかに楽でしょうね。

【関連記事】
 ※ もっと簡単に縫える「スピーディーステッチャーを使った縫い方」の記事は、コチラ です。

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