かに太郎ジオラマの制作工程~ep.4店内備品

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ここまでかに太郎さんの建物の制作工程を紹介してきましたが今回はお店の中の様子、店内備品をどう作ってきたかを見ていただきます。
 
お店をつくり始めた段階では、まあ床だけあればいいかなと思っていましたので建物にすっぽり収まる正12角形の床(写真左のモノ)をつくりました。

FDM方式3Dプリンターの仕組みは、熱で溶かした樹脂(FDM)を0.4mmという細いノズルで上から落としそれを重ねて成形していきます。 そのため中空になる場所、室内の屋根などはそのままでは造形できません。
そこで柱となる部分をつくってそれにつなげていくようにします。
幸い、かに太郎さんでは店内の中央に間柱があるのでそれを再現して、あわせて厨房となる正12角形のカウンターもつくりました。

床については一色の塗料で塗っただけではおもしろくないので、ネットにあった床の写真をフォトショップに取り込んで加工、同じパターンを繰り返して床材を作成して貼ることにしました。

建物入口にところに設置してある立て看板もやはりネットの写真を加工して作ってあります。

こうして店内の床と柱、カウンター、立て看板ができました。

 
そうなるとこれだけではさみしいので店内の小物やお店のまわりに置いてある、飲食店にはありがちな小物類も3Dプリンターで作成し始めました。
最初に作ったのはお客さん用の木製テーブル、お重、トロ箱、青いプラケース、そしてかに太郎の入口にドンと鎮座している薪ストーブです。
お重などは長さが2.5mmほどの非常に小さなものです。

ビールケースの方は塗装しなくて済むように最初から黄色いフィラメントで制作しました。

トロ箱やビールケースに貼るラベルはネットの情報を元に作成して作成しました。 結局こんなにいっぱい印刷していましたね。

テーブルやお重、プラケースを塗装して印刷したシールを貼ります。
ビールケースはほんとはメーカーごとに色が違うのですがそこは全部黄色いにしてそのかわり三大メーカーのものを作っています。
お重は赤く塗り、中にご飯に見立てて白く塗りその上にかにをイメージして赤く塗ってあります。
左奥のグレーのものはカウンター席の上のカーペットのつもりです。
ストーブは黒くした上に煙突を付けました。


これを店内のパーツの上に並べて配置しました。
トロ箱とビールケースがあるだけで一気に飲食店らしくなったと思います。
建物自体が3パターン、カンタンに被せられるようにしているのでぶつからないように内側にセットしてあります。


 
この写真をXやブログなどのSNSに掲載したところ、かに太郎さんの情報を発信されているご長男さんのサイトで「かにめし御重(開業当時は御重箱は黒色🖤だったのが、長期間使用して色が落ちて赤色❤️になりました😅)」とご指摘いただきました。
さあ、こうなるともう止まりません!
早速お重はつくりなおしです。
基本は「開業時のお店を再現する」ですからお重は一回り大きくして黒く塗りました。 前回にはなかった蓋も作ってあります。

それに合わせて店内装飾もレベルアップ。
柱のところのメニュー看板とテーブルに置いてあるメニュー、そして北海道の地図やご主人が勉強している2種類のドリルをつくりました。

また新たに重ねてある座布団(これも1辺が7mmくらい?)を3Dプリンターでつくり、情報不足でよくわからなかったのですが座布団の柄も再現しました。
入口近くには冷蔵庫も設置しています。

と、ここまでいろいろ店内装飾をつくってきましたが、お店の外観を被せてしまうとご覧のとおり、ほとんど入口や壁のマドからは中の様子はほとんどわかりません。
それでもいいんです。 あくまで自己満足の世界ですね。

建物をはずしてもらえればご覧の様子が見て取れます。
最終段階では入口近くには「ウエシマ」と書かれた冷蔵ケースを置きました。 ほかのパーツは3Dプリンターで制作していますがこれだけは透明プラバンでつくっています。

調理カウンターの上には茹でる寸胴鍋を設置しました。


店内ではないですが、お店の左手奥に海を眺めながら座れる椅子やベンチ、テーブルがあるのでこれも再現してみました。

ジオラマづくりはこういった小物類を充実させるのがリアルにみせるコツですし、作っている時が最高に楽しいですね。

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