ハーレーのフロントブレーキスイッチの交換、すぐに点いてしまうのを修理、そしてスイッチ故障の原因

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先日のバイクショップとディーラー廻りで走っている時に、なんとなくハーレーのリアまわりで嫌な感じがありました。 これといった「不自然な動き」や「振動」「異音」などがあった訳ではないのですがかなり気になりました。
自宅に戻って念の為、自宅に戻ってからバイクの後ろの方を重点的にチェックしたところ、フロントブレーキレバーを握った時だけブレーキランプ(ストップランプ)が点灯していませんでした。
リアのブレーキペダルを踏んだ時にはちゃんとブレーキランプは点いていましたので玉切れではないようでした。

2m40cmを超える全長のハーレーで、シートに座ってリアのブレーキランプの点灯状況は夜間ならともかく晴れている昼間では点いているかどうかはわかりません。 それでも第六感ではないですが何となく違和感を感じるころはあるんですね。
フロントブレーキを握った時にランプが点かない原因はレバーまわりにあるスイッチの故障が原因とみて間違いありません。 実際にハーレーではフロントだけでなくリアでもブレーキスイッチの故障は多く報告されています。
私のFLSTCヘリテイジも2008年の乗り出しからすでに2回、2015年1月と2017年1年に今回と同じ場所のフロントレバー側のブレーキスイッチを自分で交換しています。

この部分の修理をディーラーに依頼すると純正パーツと工賃で1万数千円から2万円弱かかるそうです。
自分でやればネットで汎用パーツを使って1000円ちょっとで修理出来てしまいます。



フロントレバー部のブレーキスイッチの交換方法を説明します。
ただしブレーキに関しては重要保安部品なので、作業に自信の無い方は自分でやらずにディーラーに依頼した方がいいでしょう。

作業の前に、電装系のスイッチに関わりますのでバッテリーターミナルを外します。
最初にマイナス端子を外し、

その後でプラス端子を外します。 外したケーブルと端子がフレーム等に接触しないようにボール紙でカバーします。

フロントスイッチのユニットを分解しますので、アクセルワイヤーを二本ともゆるめます。

そしてここが重要なトコロですが、フロントブレーキレバーの根本にダンボール等を折り曲げて挟み、レバーを引いた状態にします。
これはスイッチユニットから出ているブレーキスイッチの出っ張りと、レバーを離しておく為でコレをやっておこないと組み付ける際に、レバーでまたスイッチを壊してしまう恐れがあるからです。

ブレーキフルードのリザーバータンクとミラーを固定しているコネクタを外します。 このネジはT27のトルクスネジで締まっているので専用の工具を使います。 ゆるめるだけでもいいのですが今回は外して作業しました。
外したパーツでタンクに傷を付けないように、あらかじめ毛布などでタンクをカバーしておきます。

スイッチユニットの方ですが、私はミラータイプのモノに交換しているのでT25のトルクスネジで締まっていました。 これはネジを外してユニットを分解します。

ミラーステーユニットとスイッチユニットを離せば、スイッチユニットの下から黒い出っ張りが見えます。 これがスイッチになっていてブレーキレバーを握るとこの部分が動いてブレーキランプが点灯します。

このスイッチの動作ですが、普通のスイッチなら「押した時」に電気が通ってランプが点き、離すと消えると思いますが、ハーレーのスイッチは逆になっています。
レバーを握っていない時は下の図右のようにスイッチが押されて電気が通らず、レバーを握ると左のように出っ張りが開放されて通電してブレーキランプが点灯する仕組みです。
つまりスイッチが押されている状態の方が長く常にスイッチに力が掛かっているので余計に故障しやすいように思われます。

作業を続けます。
スイッチユニットを分解するためにスロットルグリップのケーブルを外します。 この金色の「タイコ」パーツは無くしやすいので注意します。

スイッチユニットが上下に分解出来たら、配線の取り回しの状態を覚えておきます。 出来たら写真に撮っておくと良いでしょう。 組み付ける時にユニット内には余裕があまりないのでケーブルをうまく収めないとちゃんと閉まらなくなります。
私の内部の様子は既に何度か開けて、ブレーキスイッチやウインカースイッチ等を交換していますのでオリジナルの状態と違っています。

参考までにオリジナルの状態の写真を載せておきます。
青い丸のところにブレーキスイッチがあり、ケーブル全体は赤い丸のようにロックスで固定されていました。 私は作業するために邪魔だったのでこのロックは外してしまいました。

ブレーキスイッチを取り出したところです。

こちらが交換用の新しいブレーキスイッチです。 ハーレー純正ではなく「ネオ ファクトリー」の汎用品です。 スイッチ本体と固定用ロックス二本、熱収縮チューブ、そして固定用のバネが入っています。 でも熱収縮チューブは太すぎるので私はもっと細いものを使っていますし、ロックスも使用していません。
ちなみこのパーツですが、自宅に買い置きのストックがあったのですぐに作業に取りかかれました(どれだけ準備がいいんでしょうか、自分?笑)

ネットでも購入できます。



純正パーツと交換パーツの比較写真です。
一番左が純正で頭の部分が欠けています。
真ん中が今まで付いていた汎用品で純正に比べるとケースの高さが高いです。 この高さの為にパーツの出し入れが少しやりにくいですが動作は問題ありません。 純正の場合には高さが足りないので金属製のV字型のパーツでケースを押し付けていました。
一番右が今回用意した交換品で、今までのものと比べると頭の出っ張りが高くなっています。

参考までに、2012年以降のビッグツインと14年以降XLのフロントブレーキスイッチはこのような形状のパーツに変更されているようです。 でも価格も3600円程度になっていました。

駐車場にAC電源ケーブルを引いてきてハンダごてで古いスイッチを外し、新しいパーツをつなぎます。 ケーブルのつなぎ目は重ならないようにカットする位置はずらしています。

接続部分は熱収縮チューブでカバーします。

あとは、スイッチをユニットの中に収め配線を噛まないように注意してケースを閉じて元のように組み立てて完成です。
テストすると無事にブレーキレバーを握った時に、ブレーキランプが点灯するようになりました。

これで一応完成したのですが、まだ気になる点があります。
それは「ブレキーレバーをほんの少し握っただけですぐにランプが点灯してしまう」という事です。
この原因もさきほどの図のようにブレーキレバーとスイッチの位置関係で動作が敏感になっている為です。
対策としては「スイッチの動作点をズラす」という事もありますが、もっとカンタンに行うにはレバーにスペーサーを付ければいいのです。

レバーとスイッチユニットを切り離すために再度、ケースの固定ネジをゆるめます。 今回は完全に分解せずゆるめるだけです。

赤丸のスイッチの出っ張りを押しているブレーキレバーの接触点(青丸)が少し削れています。
この部分をかさ増しします。

最初に行ったのは、ゴムシートにゴム専用の強力両面テープを貼ってポンチで丸く抜いておいたものを用意しました。

これをブレーキレバーの接触部に貼り付けます。 貼る前にパーツクリーナーとベンジンを使って脱脂、汚れを落としておきます。

こんな形に貼りました。 テストしてみると先ほどよりはいいようですがもう少し厚みが欲しいです。

どうせならブレーキレバーのこの部分の形に合わせて作り直します。 厚みは1mmのゴムと0.5mmのゴムの二枚重ねにしました。

ピッタリ合うように貼りました。
テストしてみるとちょうどいいタイミングでブレーキランプが点灯するようになりました。

せっかくなので壊れているブレーキスイッチの故障原因を究明するために分解します。
隙間に細いマイナスドライバーを差し込んでこじ開けてみるとこれだけのパーツで構成されていました。

スイッチの出っ張り部分には接点があり、内部のスプリングでテンションを掛けて押し付けるようになっていました。

一方の導通する接点ですが、プラスチックの溶けたようなものがこびりついていて接点が完全にかくれていました。
本来は赤丸の部分に、左右二つの端子が見える筈でした。

この溶けたプラスチックを削って端子が出るようにしてみました。

ケースに組んでテスターでチェックするとちゃんと動作するようになりました。
でも耐久性に不安がありますので、再生して使うよりやはり新しいスイッチに交換する方が安心ですね。

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