GoProはHERO3にすべきかHERO2のままでよいか

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北海道やビーナスライン、志賀草津道路など、ここぞ!というツーリングの際には、デジカメの写真だけでなく「感動を動画で残す」「動画で見てもらう」ようになってきました。

今までにもいくつもの動画ユニットを使いましたが、最近は GoPro HD HERO2 が私のメイン動画ユニットになっています。

そんな GoPro に HERO3 が登場した事はすでにご存じでしょうけど、はたして今の HERO2 から買い換えるメリットがあるのか、検証してみました。

ちなみに、昨年12月初めにこの GoPro HERO3 が発売されると、その少し前に発売された国産の新製品、JVCケンウッドやSONY、CONTOUR+などは、影が薄くなってしまったような気がします。

実際にYoutubeなどにアップされている動画も、圧倒的に GoPro を使用したものが多いですね。

メーカーのサイトにある仕様諸元表の中から、実際にバイク走行中の動画撮影に関連する項目だけ抜き出してみたのが下の表です。

goprohikaku.gif

■サイズと重量

HERO3 の特徴の一つは、「HERO2と比べると30%の小型化と25%の軽量化」と言われています。

確かに本体サイズは、横幅で▲1mm、高さで▲1.5mm、奥行きで▲6mm、とすべての項目で小さくなっています。

でも実際にはハウジングに入れて使うのが必須ですから、ハウジングのサイズで比べると、奥行きだけが▲8mmと短くなっていますが、縦横は同じです。

と言うことは前面投影面積は同じという事です。

重量の方はどうでしょう。

カメラ本体の方は確かに97g→73gと▲24g軽くなっています。

でもこれもハウジングを含めた重量で比べてみると、▲1gとほとんど誤差のような差になります。

つまりバイクのカウリングやヘルメットに取り付けた場合、サイズも重量もほとんど変わらない事になります。

■解像度

これも今回の新型モデルの大きな特徴でしょう。

4Kという4096×2160の解像度の動画撮影が可能になりました。

でもこの解像度を再生出来るのは業務用モニタしかないでしょう。

家庭用のハイビジョンテレビの解像度は、フルHDでもそれより下の1920×1080(16:9) ですし、パソコンの一般的なサイズのワイド画面はWUXGAの1920×1200(16:10)です。

最近、日本のテレビメーカーが4K対応の高画質テレビについて発表していますが、はたしてどれだけの人がそれを望んでいるのか、違いがわかるのか、それによって普及するかどうかが決まってきます。

正直なところ、あまりそのへんにこだわらない私などは、CDよりさらに高音質のメディアとの違いや、DVDとブルーレィの違いでさえ、それほど気になりません。

いずれにしてもこの HERO3 の4Kで撮影した動画を今現在ある環境ではフルスペックで再生出来る状況にはないのです。

さらに、撮影したままの動画には不要な部分もあるし、字幕やBGMも入れるために編集しようとすると、かなり高スペックなパソコンやそれに対応した編集ソフト(市販されているんでしょうか?)が必要になります。

仮に編集出来て、ブレーレイディスクに焼いてテレビで見たらこの解像度を活かす事が出来ません。

YouTube は、4K2K (4096 x 2304) に対応していますが、実際に視聴する人はこんな解像度は持て余してしまうでしょう。

■バッテリー、撮影時間

これが一番気になるところです。

仕様書を見ると、付属バッテリーの容量は HERO2 の1100mAhから HERO3 は1050mAhと▲50mAh、4.5%減っています。

これは最初に書いたサイズの小型化のためでしょうか。

そして撮影可能時間は、2.5時間から2時間へと▲20%も減っています。

これもWiFi内蔵や、高画質対応の為の回路設計変更による消費電力の増加によるものかと思います。

実際にはここまでの差は生じないかもしれませんが、いずれにしても予備バッテリーを持たない場合にはこの時間差はかなり気になります。

■では、メリットはないのか?

それでも新しい GoPro HERO3 のメリットを探してみると、ホワイトバランス調整があります。

今までの撮影でも、HERO2 の画質に不満は無いのですが唯一気になるのが、緑の草木の色が黄色がかっているという点です。

三段階の固定という制限はありますが、オートだけでないカラーバランスが選べるのはメリットと言えるかと思います。

また、これから新たに GoPro を買って動画撮影を始めてみようという方には、HERO3 ホワイトエディションの21,000円という価格は魅力的でしょう。

現行のモータースポーツエディションより1万円以上も安いのは魅力です。

ただし、取り付け方法、場所によっては絶対に必要な「3方向ピボットアーム」「クイックリリースバックル(Jフック)」「サクションカップマウント」などが付属しない点には注意が必要です。

■総 括

こうして見てみると、今 GoPro HD HERO2 を持っている私が、バイクでのツーリング動画を撮影する目的では、買い換える必要性は無さそうです。

今のままの GoPro HD HERO2 でもまだまだ現役で活躍してくれそうです。

 

【参考】 GoPro HD HERO2 で撮影した動画を元に作成した北海道ツーリング動画



 

コメント

  1. おくさん さん へ、
    ウチは、走行しながらの動画撮影がメインなので
    今までにもいろんなビデオユニットでテストしました。
    実際の映像を見ると今のGoProが一番いいですが、
    「動画撮るぞ!」ってつもりでないと出来ません。
    そういう意味では、ウインカー下に付けた
    ミニ動画ユニットがお手軽・簡単・便利なのですが、
    こういう改造がみんながやるもんではないですね。
    たまには、丘の上とかにカメラを固定して
    走り去るところを俯瞰で撮ってもらいたいですね。

  2. デジカメで動画を撮りますが、ろくなものがなくて、
    ほとんどみないです。
    きれいに撮れてたら、みるのもたのしいでしょうね。

  3. DON さん へ、
    防水性能に関してですが、
    私の使っているGoPro HD HERO2 には、
    最初からポリカーボネイト製のハウジングとして、
    完全密封型のモノと、後ろに窓が開いている二種類のモノが、
    付属されています。
    密閉型の方を使えば、水深約60mまで使用可能です。
    実際にカヌーやサーフィンなどの撮影や、
    湖などに沈めて撮影している人もいます。
    さらに防水だけでなく、オフ車など埃の多い場所での
    ツーリングにも使用出来ます。
    ただしバイクのエンジン音などは録音しにくくなります。
    私のツーリングではハーレーのエンジンや周囲の音も取れる、
    後方に窓のある方を使って撮影していますが、
    風切り音も気にならないので満足しています。

  4. 防水性能はどうなんでしょうね?
    我が家でも色々と調査していますが。購入にはいたっておりません。(ーー;)

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