ハブの悲惨な状況とホイール全交換、あなたのハーレーは大丈夫?

記事内容とは関係なく広告が表示されます。

 
今回の車検で見つかった、リアホイールハブの不具合で交換した事はすでに書いてありますが、その詳細をお伝えするとともに、同じハーレーに乗っているみなさんも問題が無いかチェックしていただきたいと思っています。

 

車検からあがってきた私のヘリテイジのリアホイールはこんな状態になっていました。


 

そうです、ピカピカの新品のようです。

ディーラーのメカニックの方が相当ガンバッてくださって、こんなパーツを探してきて交換してくれました。

ハブの「受け」の部分が破損していたのでハブだけ交換して、リムやスポークはそのまま前のものを活かして張り直すのかと思っていたら、リアホイールアッセンブリーでの交換となっていました。

 

こちらが交換した以前のリアホイールです。

引き取りの際に説明用に見せてくれました。

リムの内側はサビだらけで、掃除を怠っていたスポークはドロが固くこびり付いていました。


 

問題のあった箇所はココです。


 

ここの中にベアリングの付いたハブベアリングが取り付けられるのですがそこが破損していました。

具体的には、

 ・本来、強い力を掛けて圧入しないと入らないハブベアリングが、スカスカで簡単に入ってしまう

 ・しかも十分中まで入らず、途中までしか入らない

 ・さらに内側の部分、アクセルシャフトが通っているところは、接触する筈がないのに内壁がかなり傷ついている(上の写真の赤い丸のところ)

これが「ハブベアリング」ですが、たしかに手で簡単に入ってしまうし、途中で引っかかっています。


 

下の写真は見にくいですが修理後の様子です。

アルミカラーはディスクローターより内側まで圧入されていて、数ミリ(5mm以上?)内側に入っています(青い線の部分)


 

 

いつの時点からこうなったのか、納車から今までに撮影した写真を調べている最中ですが、途中の何枚かをお見せします。

これは納車の日の状態です。

ちゃんとアルミカラーは内側に収まっています。


 

2年前に撮影したものです。

カラーは収まっていますが、向きは逆に取り付けられています。

上の写真と比べると、掘られている二本の溝が外側にあります。

たぶんタイヤ交換してもらった時に逆に取り付けられたものです。


 

そしてこれが問題のベアリング破損状態です。

昨年の5月のツーリングでの出先で、急にこんな状態になりました。


 

こちらはこれを修理してもらった直後の写真です。

ハブベアリングとアルミカラーを新品に交換しましたが、よく見ると奥まで圧入されておらず、ディスクローターとツラ一になっているのがわかります。

外側に出ているカラーの部分の長さが、上の正常な状態と比べて明らかに長いのがはっきりわかります。

この段階で十分奥まで圧入されなかったのか、あるいはすでにハブの内側が破損していてそれ以上中に入らなかったのかはわかりません。


 

 

これ以前からうまく入っていなかったのか、あるいはこの時点だったのかを現在調査中です。

こういう状態で昨年から9ヶ月近くずっと走ってきましたが、大丈夫だったのでしょうか。

この不具合については、外見から見ただけではまずわからないと思います。

数値やデータ、写真で見ても「特に異常なし」と診断されてしまうと思います。

やはり毎日数多いハーレーを何台も見ているハーレー専門のメカニックの方、しかもベテランの方ならでは発見だったと思います。

いずれにしても今回、ちゃんと交換してもらったのでよかったです。

 

ディーラーのメカニックさんによると、先日メーカーの人(ハーレージャパンの人?)が来たのでコレをみせたところ、「気になるので調べてみる」と言っていたそうです。

前にも書きましたが、昔のハーレーでなく最近のモデルに同じような症状が出ていることがあるそうです。

これをご覧になったみなさんも一度、自分のハーレーをチェックしてみて気になるようでしたらディーラーでこの写真を見せて確認されてみてはいかがでしょうか。

 

【追記】

wakumasa さんよりコメントをいただいて、再度確認しました。

今一度カラーの向きを確認してみました。
納車時にはアルミのカラーの掘られた溝は内側(写真は左側)でしたが、
今回修理が上がってきたものは外側(右側)になっていました。
やはり逆なのですが、このアルミカラーの取り付けは、
どちらが正しいのかわかりません。
あるいはそもそも向きはどちらでもいいのかもしれません。
それよりもベアリングの圧入が問題なのでしょうね。
不十分な情報ですみませんでした。、

コメント

  1. 姶良のペガサス さんへ、
    やはり組み込みの作業方法でそんな事が起こる可能性もあるんですね。
    私も過去にヘリテイジの整備を依頼した際、
    革のサドルバッグを固定している内部のナットの
    締め付けが十分でなくゆるんでいた事があります。
    信頼出来るところでも、引き取り後に自分でチェックした方がいいですね。

    過去に何台かホンダ車にも乗っていましたが、
    ハーレーに比べればメカの安心度も整備もしっかりしていると思いましたが
    やはりお店によっていろいろなんでしょう。

    こうしていろんな情報をお寄せいただけると、
    ご覧いただいているほかの方にも参考になると思うので
    今後ともよろしくお願いいたします。

  2. 何度も済みません ブレーキディスク側とベルトプーリー側と2個ベアリングがありその圧入や組み込み順番が違うと不具合が出る可能性が無きにしも非ずとの事でした!ディーラーでもメカニックの技能は千差万別で個人差が大きいと思われます。私のウルトラを担当して戴いていた方は技量的にも信頼に足る方でしたが中にはちょっとと思うメカニックの方もいらっしゃいました(^_^;)メカニックの方々が全ての車両を熟知していらっしゃるはずもないですが重大な事故に繋がるであろう案件をショップ内でWチェックできる体制が整っている店舗は一握りだと思います。我々ユーザーはショップを信用するしかないのですが・・・・・。
    私は今回ウルトラからGLに乗り換えましたがフロント・フォークオイル漏れが発生しました。購入した赤男爵での対応が木で鼻をくくる対応でしたので工賃は高かったもののホンダの販売店で修理しました。オイル交換は赤男爵がリザーブシステムで安いのですが安全面の修理はホンダのショップに出す事を決めました。購入時は選択肢が多い赤男爵が有利ですが修理となると信頼がおけるおけないが大きいと思いました。軽作業は赤男爵でも良いかもですが車検を含め重作業は敬遠します。
    メカ好きおじさんの車両がたまたま今回のトラブルに見舞われただけなのか原因は何なのかを追及するにはショップとの絡みもあり簡単にはいかないと思います。原因不明で処理されるかもしれません。ユーザーとしては自身の体と同じように早期発見が肝要ですよね(^_^;)ちょっと何かおかしいと感じたら点検に出すしかないのでしょうね。特にハーレーは修理費用が高いです。私も諭吉が何度も団体さんで出て行きました。メカニックは信用できましたがコストが掛かり過ぎました((+_+)) とりとめの無い駄文長々と失礼しました

  3. 姶良のペガサス さんへ、
    有益な情報、ありがとうございます。
    やはりカラーの向きは影響しないのですね。
    一応ハーレーのディーラーなんですが、
    そういう事が原因なのでしょうか。

  4. 私もかなり気になりまして以前乗っていたウルトラの整備で懇意にしていたメカニックに尋ねてみました。
    カラーの向きは関係ないそうです。 おそらくですがハブベアリング交換時の組み込み順番の違いによるオフセットの調整が悪かったのではとの事!専用工具で圧入する為に組み込み順番が違うとこのような症状が出るらしいです。あくまでも個人的な判断ですがとの事でした。

  5. wakumasa さんへ、
    今一度カラーの向きを確認してみました。
    納車時にはアルミのカラーの掘られた溝は内側(写真は左側)でしたが、
    今回修理が上がってきたものは外側(右側)になっていました。
    やはり逆なのですが、このアルミカラーの取り付けは、
    どちらが正しいのかわかりません。
    あるいはそもそも向きはどちらでもいいのかもしれません。
    それよりもベアリングの圧入が問題なのでしょうね。
    不十分な情報ですみませんでした。、

  6. これは素人では気がつきませんね。カラーが逆に装着された時点でアウトですね。
    私が以前乗っていたヤマハやホンダのバイクはカラーの向きの指定はありませんでした。
    私はバイクを購入するたびサービスマニュアルとパーツリストを購入しますがカラーの向きが決まっている車種はありませんでした。
    国産車と輸入車では、こんな小さなところの作りも違うのですね。
    ロードキングのパーツリストとマニュアルは取り寄せましたが、アイアンはまだ取り寄せていないので時機を見て購入しようと思います。
    このような事例をブログにアップしていただけると、とても参考になります。

  7. inak100rs さんへ、
    ご心配いただきありがとうございます。
    私も同じ意見です。
    「ユーザー車検もいいかな」「ディーラーでなく安いバイク車検はどうかな」
    と考え始めていましたが今回のような事があると、
    命を乗せて走る体むき出しのバイクなら
    なおさら安心出来るディーラーに整備を任せるべきだと実感しました。
    ほんとにあれだけの事で不具合を発見してくれたメカニックさんに感謝です。

     

    naka さんへ、
    同じ車種ということもありますが、お役に立てましたか。
    問題なくてよかったですね。
    ベアリング交換が必要かどうかの判断も、
    ディーラーのメカニックに分解チェックしてもらってからでいいでしょうね。
    この件が、私のハーレーだけの特有の事じゃないとハーレーの人もいっているようなので
    今後どう対応されるのか、あるいは何もないのか注目しています。

  8. こんばんは。

    丁度今、車検に出しているところです。
    記事を読んで今一度自分のディーラーメカニックにこのことを確認してもらいました。
    幸い異常は見つかっていないようですが次回のタイヤ交換でベアリングも交換予定に
    しようかと話し合いました。
    しかし、メカニックもいつから・どこでと不思議がってましたね。

  9. メカ好きおじさん こんにちは。

    車検と『リアのハブ』の問題が改善されてなによりです。
    やはりディーラーの対応はさすがですね!
    ベアリングの個体差も有ると思うのですが、
    駆動系のトラブルは事前のチェックが大切だと改めて感じました。
    写真を拝見していると、以前のリアハブベアリング損傷時に
    既に、ハブのベアリング圧入部の変形損傷があり規定の位置に
    ベアリングが入っていない状態で修理完了とは、怖いですよね。
    本来ならば昨年5月のベアリング損傷時にハブも交換のはず。
    早かれ遅かれベアリングの軸が振れてトラブルに繋がりますよね。
    それを思うと『今回の車検で見つかった、リアホイールハブの不具合』を
    見逃さないディーラーのメカの方は素晴らしいと思います。

  10. ベチケン さんへ、
    ご心配いただき、ありがとうございました。
    このような体験をしたからこそ、
    ほかの方にもお知らせした方がいいと思いました。
    メーカー(ハーレージャパンだけでなく、本国でも)
    リアホイールハブの問題は把握されているようで
    それだけ発生する可能性が高まっているということですね。
    リコール扱いになると、修理の手間と費用がたいへんそうです。

     

    ziromei さんへ、
    ziromeiさんが、パーツ取り替えやオイル交換など
    ご自分で何でもやられてしまう背景には、
    そんな事があったからなんでしょうね。
    自分で出来るならやった方が安心出来ますね。
    今回、私のハーレーを担当していただいたメカニックの方は、
    とっても親身になって、ユーザーサイドに立った対応をしてくださいました。
    いろんな事が起こりますね。

     

    don さんへ、
    指摘されるまで全く症状もなく気づきませんでした。
    知らずに走っていましたが、ある日突然、
    それもタンデムの高速で発症していたらと思うと怖かったです。
    バイクでもクルマでも、国産車も外国車も
    いろいろ乗ってきましたが、
    やはり「機械モン」で整備する方によって、
    不具合が起こることもありますね。

  11. ちょっと奥深いですねー(^_^;)
    似たような経験はありますが、部品の取り付けの際のミスのような事はなかったと思います。
    どこのメーカーのバイクでもメンテナンスの時で負荷がかかる場所にトラブルが発生する。
    国産車でも、アメ車でも、ちゃんと理解していないメカニックがしっかりと時間をかけないでメンテすると危険ですよね。

  12. こんなこといったら、怒られちゃいますが、ハレとイタ車は信用しないです。

    ハレのウルトラ、新車で下ろして慣らし中300kでクランクケースからボルトが飛びだしちゃって高速で転倒寸前。

    レスキューも直ぐ来ないし、Dラーも対応怠慢。

    翌日、ハレジャパンの担当者来てイロイロ謝りに来たけど、修理でうやむやにされちゃいました。

    メーカーが悪いのか、修理メカさんが悪いのか、どこを信じて良いのかわかりませんね。

  13. メカ好きおじさん、こんにちは、

    貴重な情報をどうもありがとうございます。

    破損の原因ですが、以前のタイヤ交換の際に、
    カラー(?)が逆に取り付けられたことも
    要因のひとつになっているのでしょうか。

    このような微妙な違いで重大な破損につながってしまうとは、
    一体どこにメンテナンスや修理を依頼したらいいのか、
    不安になってしまいますね。

    何れにしても、自分の注意では何とも防ぎ難い
    このもどかしさをどこにぶつけていいのやら、、

    記事を拝見し私も非常に悔しい気持ちになりました、、
    大事に至らず、何よりです。

タイトルとURLをコピーしました