ツーリングや旅行、あるいは出張などで出かけた際には、かなりの枚数の写真を撮る私です。
でもソロツーリングや一人で出かけた出張などだと、自分が入った写真というのはなかなか撮影する事はありません。
反対に、観光地で「シャッター押してください」と頼まれる率は結構高いです。
フィルムカメラと違って最近のデジカメやスマホだと枚数を気にしないので、アングルを変えて2,3枚撮ってあげると失敗も防げますし喜ばれます。
私も時には同じようなソロツーリングのライダーの方に「シャッターを押してもらえますか」と声を掛け、そこから会話がはずむ事もあります。
自分で撮るときも、有名な観光スポットなどでそこに行ってきたゾ!という記念に残すためにデジカメで自撮りすることもありますが、どうしても腕の長さまでしか離れて撮れないので、バストショットの写真にならず顔のアップになってしまいます。
何年か前からアキバに行った時など、自分撮りのスティックが売られているのを見かけることがありましたが、購入する気にはなれませんでした。
最近では海外からの観光客も増え、そういった方々が日本の各地の観光地で自撮りしている風景を普通に見るようになりました。
海外では自撮りは「セルフィー」と呼ばれそのための「セルフィー・スティック」が人気になっているようです。
このセルフィースティックにも値段や機能の違いでいろいろなタイプがあるようです。
基本的には簡易型三脚の脚とおなじように、昔のロッドアンテナのように伸縮できて、縮めれば20cm程度で伸ばせば1mくらいになります。
ロッドアンテナとは、卓上ラジオやBCL用のスカイセンサー、クーガなどについていたヤツ、と言っても若い人だと知ってる人の方が少ないでしょうね。
先端部はスマホをはさんで固定できるようにバネ式のフレームになっています。
デジカメなどと違って三脚穴のないスマホを対象にしているからこそでしょうね。
さらにいろいろな角度に固定できるようにユニバーサルに動く簡易雲台がついていて手でネジを締めて固定するようになっています。
製品の多くはこのフレームがネジ留めで外せるようになっていて、このネジを使ってデジカメの三脚穴に固定できるようです。
そしてここから製品による機能の差があるのが「シャッターの押し方」です。
一番安い簡易型だと特に機能はついておらず、スマホのセルフタイマー機能や笑顔認識機能を使ってシャッターを切るようになっています。
上の機種になるとBluetoothを使ってリモコンでシャターを切ることができますので、好きなタイミングで撮影することができます。
このリモコン式スイッチも、セルフィースティックのグリップ部分に仕込んであるタイプとリモコン自体が別に用意されているタイプがあります。
どちらもメリット・デメリットがあり、グリップ部スイッチだと押した時にブレやすかったり、別リモコンだと無くしやすかったりします。
今回私が購入したのはなんの機能もついていない最廉価版です。
税込みで700円もしないものでした。
とりあえずどんなものなのか、実際に使うときにいちいちセットするのは面倒ではないか、人混みの中でコレを使ってセルフ撮影するのはアリあのかを検証するのが目的なのでコレで十分でしょう。
たいていの場合はデジカメを持っていきますので、スマホで撮影する機会はそんなにありません。
ましてや私のスマホの場合、自撮り用のインカメラの解像度は120万画素とお世辞にもキレイな絵はとれそうもないです。
スマホをはさんで撮影するより、自撮り専用のデジカメを最初からセットしておいた方が手間が掛からずまた三脚ネジで固定できるので落とす心配がないので安心できます。
私のデジカメは顔認識シャッター機能があって、一人または二人の顔を認識するとその2秒後にシャッターが切れるようになっています。
セルフタイマーだと10秒くらい待つ必要があるので、周囲の注目を浴びながら待つのは気が引けます。
さらに私のデジカメには、「自撮り用の最強アイテム」が付けてあります。
コレです。
昔のバータイプのガラケーなどについていたもので、背面カメラで自撮りするときに広範囲を写す小さな鏡のようなものです。
わずかに膨らんだ凸面鏡になっているものを両面テープで貼ってあります。
伸ばしたセルフィースティックの先のデジカメでも、この鏡を見ながら自分が中央に来るようにセットすればうまい構図で撮影できます。
スマホのインカメラを使えば液晶画面を見ながら撮影できますが解像度がかなり劣るのでデジカメを使った方がキレイに撮れます。
実際に撮影してみました。
まずセルフィースティックを使わずカメラを手に持って腕を伸ばして撮影です。
(顔のアップはナシで、ボカシ入りです)
やはり広範囲の撮影は難しいですし、腕を伸ばしているのでどうしても不自然なポーズです。
ここでセルフィースティックの登場です。
先端にカメラを取り付けて最大の長さ(約1m)まで伸ばして撮影すれば、人物と背景、それに愛車もいれて撮影できます。
これを使うときのコツは、先端の取り付け部分の角度をうまく調整してスティック本体が写り込まないようにすることと、スティックを持っている手の方を自然に見えるようなポーズを取ることでしょう。
でもここで疑問が生じました。
ツーリングの途中、気に入った場所があってちょっと停まってみたけど写真だけ撮ってまたすぐ出発したい。
そんな時はヘルメットを取らずにかぶったまま撮影することがあります。
セルフタイマーで撮影したり、リモコン撮影が可能であれば問題ないですが、今回のように「顔認識」だとヘルメットをかぶったまま認識してシャッターが切れるのでしょうか。
私のヘルメットは「ジェットタイプ」なので「フルヘル」よりは顔はわかります。
でも「クリアシールド」のほかにまぶしさを防ぐ「スモークバイザー」も内蔵されています。
さすがにこの「スモークバイザー」を降ろした状態だと、目が写らないので顔として認識できずシャッターが降りませんでした。
次に「スモークバイザー」を上げ「クリアシールド」だけにしてみます。
これなら目も写りますので撮影できることもありますが、今回みたいに日差しが強くシールドに反射している状態だと、やはり顔認識は難しく撮影できないこともありました。
さらに「クリアシールド」を上げ、ジェットヘルをかぶったままです。
これも問題なく撮影できそうですが、セルフィースティックを最大まで伸ばした状態だと顔が小さくなってヘルメットをかぶった顔がちゃんと認識しずらいようでした。
伸ばしている長さを少し縮めてみるとヘルメットをかぶったままでも撮影可能でした。
最後にヘルメットを脱いで撮影してみましたが、当然ですがこちらは最大まで伸ばした状態でも撮影できました。
結論としては、自分の全身と背景を大きく入れて撮影したいときはヘルメットを脱いで撮影すればいいでしょう。
もっと手軽に撮りたい時は、シールドだけはすべて上げて最大まで伸ばさないで撮影すればいいことになります。
これでも腕を伸ばして撮影するよりは広範囲を写すことができます。
バイクに跨ったままでの自分録りもできますね。
人混みの後ろから高い位置から俯瞰気味に撮影したり、地面すれすれのうんと低いところから見上げるように撮ったり、また橋や手すりを超えたところから自分や真下を撮影するなんて時にも使えますね。
でもスマホが落ちないようにストラップで補助するなどが必要かもしれません。
この自撮り棒、セルフィースティックは、観光地でアジア系の観光客が使っているのを見かけるようになりましたが、ツーリングでよく行くような普通の郊外、山や湖などではまだまだ使っているケースが少なく、これで撮影すると周囲の注目を浴びることになりちょっと恥ずかしいです。
でも自分で好きなように撮影できるのでやってみると結構ハマってしまいます。
このセルフィースティックはソロツーリングの時に自分撮りをする目的だけなく、仲間とのマスツーリングの時でも撮影者の自分も含めて一緒に撮る事ができるし、三脚だと目線の高さまでですがセルフィースティックを掲げる位置を高くしたり低くすることで、高い風景を下から見上げたり、渓谷の深さや上ってきた峠の下の道との一緒の撮影もできて便利です。
最後に注意点をひとつ。
混雑している観光地などでは、このセルフィースティックは思いの外、邪魔になります。
1m近い棒を振り回すことになるので周りの方の迷惑にならないようにする事が必要ですね。
【追記】※ディズニーランドでの自撮り棒の使用禁止について
ディズニーリゾートの公式サイト「皆様の笑顔と安全のために」では、
「・パーク内は一脚・三脚・ハードケース等の撮影補助機材の持ち込みはご遠慮いただいております。撮影の際、一脚・三脚等は使用できませんのでご了承ください。」
となってされていてこの自撮り棒も「一脚扱い」として使用が禁止されているそうです。
たしかに混雑しているあの園内で使用されたら迷惑でしょうね。
コメント
DON さんへ、
かなり前からアキバでは見かけていましたが
今一つ購買意欲がわきませんでした。
でも最近になって流行っているのを聞いて使ってみたら
思いの外、おもしろい写真が撮れるので気に入りました。
公開しない写真なら自撮りも楽しいですよ。
ikuyubon さんへ、
私もデジ一やGoPro用に一脚を買いましたが、
小さく畳めるし軽いので、
コンデジ用にはこれが便利です。
私もセルフィースティック考えましたが、ミラーレスとはいえ、デジイチではちょっと重量が不安でしたので、一脚を購入し、セルフィースティックの代わりにしています。
ただ、重たいので腕がプルプルしてしまいます。
最近のカメラはスマホ連携機能がついてますので、セルフタイマーではなく、スマホの画面を見ながら構図を確認しています。
難点は、シャッターを押すときついついカメラではなく、スマホを見ちゃうことでしょうか。
良いのがありますね(^_^;)
私の場合は自画撮りしてもあまり良い表情がないので、写りません(^_^;)
女房ばかり撮影しています(^^)v