最近の私のツーリングやドライブ、旅行、海外旅行には必ずGPSロガーを持っていき通ったルートを記録するとともに、デジカメで撮った写真の場所が特定出来るようにしています。
GPSロガーを手にする前は、しばらく時間が経つと走ってきたルートを忘れてしまうこともしばしばでした。
それにせっかく撮った写真も「あれ、これどこで撮ったっけ?」となっちゃう訳ですよね。
でもGPSロガーで記録を残しておけば、単にルートが地図上に表示出来るだけでなくデジカメの写真の撮影時刻とリンクさせれば、どこの場所なのか地図上で表示させることも、写真自体に緯度経度のデータを埋め込む事も出来るんです。
さらに、通ったルートの詳細データを見れば、例えば高速道路のICやPAの区間での所要時間や、休憩したポイントに着いた時刻や出発した時刻が正確にわかりますので何分間そこで休んでいたかもわかり、次のツーリングプランを立てる際に所要時間や休憩時間の目安を知ることが出来て便利この上ないです。
GPSロガーにもいろいろ種類があって、液晶画面に速度や経過時間、高度などが表示出来るものもありますが、それらはとちらかというと山登りやサイクリングの用途に向いているようです。
私がおもに使っているのは、単に移動ポイントのデータを記録してくれるだけの機種で必要なデータは十分得られます。
今は、モバイルアクション社のi-gotUシリーズのGPSロガー三台を持っていますが、おもに使っているのはこの中のGT-600とGT-800Proです。
昨年の北海道ツーリングでもこの二台を使って、すべてのルートを記録しました。
ところでなぜ一台のGPSロガーではだめなのか、それはGPSロガーの使用上の制限があるからです。
GPSロガーは内蔵もしくは装着した乾電池で駆動するのですが、「連続可動時間」の制限があるのがまず一つ目の問題点です。
そして内蔵しているメモリの容量により、記録できる「ポイント数」が決まっています。
ここで「ポイント数」がそのまま「時間」や「距離」とならない事に注意します。
どういうことかというと、「記録するポイントを何秒おきに取得するか」によって変わってくるのです。
例えば私の持っているGT-600の場合、記録可能ログポイント数は、最大262,000ポイントです。
仮に1秒ごとに記録すると262,000秒、つまり72時間46分、まるまる3日間分の記録が可能です。
これを5秒おきに記録すれば363時間になります。
ただし機種によってこの記録できる間隔「ウェイポイントのログ間隔=インターバルタイム」の設定が異なっています。
GT-600は最低1秒おきから1秒ごとに細かく設定できますが、なかには1、3、5秒とかあるいは固定されているものもあるようです。
これだけ見れば「じゃあ3秒おきくらいに設定すれば1週間分の記録は十分出来る」と思われますが、当然機械モンですから電池の容量の問題があります。
GT-600の場合、さきほどの記録間隔を1秒から6秒までに設定すると稼動時間は30時間に、7秒から10秒間隔だと「省力モード」でバッテリーの節約が出来ますので理論上は60時間が可能になります。
ここで実際に来月初めに計画している今年の北海道ツーリングの移動にあてはめてみます。
問題になるのは移動する「距離」ではなく「可動している時間」の方です。
下の表の時間は、走行時間以外にGPSロガーをポケットに入れての観光や休憩などの時間も含めています。
1日目(自宅-新潟)5時間30分
↓連続
フェリー 18時間
↓連続
2日目(小樽-網走)9時間30分
●宿泊=休止中
3日目(網走-野付)9時間
●宿泊=休止中
4日目(野付-釧路)8時間30分
●宿泊=休止中
5日目(釧路-小樽)8時間30分
↓連続
フェリー 20時間
↓連続
6日目(新潟-自宅)5時間30分
記録するデータはある程度細かく知りたいですよね。
例えば50km/hで走るバイクでは1秒間に13.9m移動します。
省力モードが適用する7秒だと約100mも移動してしまうので細かい市街地たくねくね道ではかなり粗いデータになってしまいますので、私はだいたい3秒に設定しています。
これでもポイント間は40mになりますが、私的には許容範囲だと思っています。
さて、上記の表で自宅から新潟港、そしてフェリーでの移動と着港後の走行は連続して移動していますので、最大33時間以上の連続記録が必要になります。
そうなると長時間稼動がウリのGT-600でも、私の求める設定間隔ではムリになります。
そこでこの部分の記録は三つに分解して、
・高速道路での自宅から新潟までの移動は、GT-600を使用
フェリーに乗ったらGT-600は充電タイム
・フェリーでの移動している間は、もう一台のGT-800Proを使用
・新潟港に着いたら、充電しておいたGT-600を再び使用
宿に着いたら両方を充電
こんな感じで使っていけば、フルに移動ルートを記録出来ます。
ただ、フェリーの部屋が窓の無い内側だとGPSの電波を受信出来ないのでフェリーでの移動軌跡を取得出来ないので諦めるしかないですね。
昨年北海道に行った際は、行きはテラス付きの部屋だったのでテラスの手すりにGPSロガーを下げておいたので記録が出来ましたが、帰りは部屋の窓ガラスの内側においたので途中でデータが捕捉出来ていない場所がありました。
今年はフルルートの記録をしたいですね。
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