ハーレー用ブレーキダクトの自作

記事内容とは関係なく広告が表示されます。

先日の24ヶ月点検で指摘されたリアブレーキのディスクローター変形。

ブレーキの多用による熱膨張による変形らしいですが、リアにサドルバッグのあるヘリテイジではたまにある事らしいです。

という事は今回、ディスクローターを交換しても、また再発する可能性があるという事です。

もともとディスクブレーキはそれまで主流だったドラムブレーキに変わって、摩擦熱を放出しやすいので採用が広まっていった筈のもの。

特にバイクの場合はディスクローターがむき出しなのでより熱を放出しやすいはず。

それがサドルバッグのせいだけではないでしょうけど、ハーレーのへリテイジやツーリング系では結構発生するのも困ったものです。

なんとか対策を講じようと考えたのが、車ではよくやっているブレーキダクトによるディスクローターへの風の導入です。

でもネットで調べてみても、自動車特にジムカーナ等ではごく一般的に行われていて、自作も多いブレーキダクトですが、ことバイク用となるとほとんど情報が見つかりません。

やっぱりバイクではあまり問題になってないんでしょうか。

 

仕方が無いので自己流で自作する事にしました。

用意した材料はこんなものです。

brakeduct01.jpg
 

 

まずはアルミ製のダクトです。

自動車用では70から100φのものがよく使われていますが、ハーレーに搭載する事を考えてもっと細いものにしました。

ただ、アルミだけだと弱いので、中に補強がされているものを選びました。

 

それに固定するホースクランプ。

 

茶漉しは、吸い込み口から、虫や石、ゴミ等を吸い込んでディスクに傷をつけないようにするためのものです。

 

ステンレス製のロート(漏斗)は、パイプの系が細いので、エアファンネルとしての効果を得るためです。

 

それでは製作過程の紹介です。

まず、ロートの先の細い部分をカットし、パイプをはめ込める形に加工します。

さらに丸をつぶして楕円にし、パイプとの連結用に小さな穴を開けておきます。

brakeduct02.jpg
 

茶漉しは枠から外した金網を丸くカットし、ストレーナーとします。

brakeduct03.jpg
 

これらのパーツを組み合わせて、吸入口はこういう形にしました。

brakeduct04.jpg
 

 

全体像はこんな感じになりました。

構造自体はいたってシンプルです。

brakeduct05.jpg
 

 

早速、ハーレーに合わせてみます。

brakeduct06.jpg
 

ライダー、パッセンジャーともに足の置き場に邪魔にならないところに取り回します。

リアエンジンのエキパイ後方に吸い込み口があるので、流入風が温風になっていないかちょっと気になります。

テストしてみて問題があれば、エアファンネルをフレーム下部に移動させます。

こうして見ると、ここに大きなサドルバッグが付くと確かにリアブレーキの放熱性はあまりよくないようです。

吹き出し口はディスクローターに風が当たる様に位置決めします。

キャリパよりディスクに重点的に風を送った方がいいのは自動車用と同じです。

取り付けにあたってはスイングアームの上下動も考慮して、万が一にもブレーキに接触する事がない様に完全に固定します。

brakeduct07.jpg
 

空気の流入は出来るだけストレートの方がいいので、パイプの取り回しは試行錯誤してみます。

brakeduct08.jpg
 

 

今日は遅くなってしまったので、実際に走行してのテストは後日、行います。

デジタル温度計のセンサー部を延長してリアブレーキの温度をチェックしてみたいのですが、ネットで調べるとブレーキ周りの温度が200度とも600度とも書かれています。

さすがにそこまで計れる温度計は無いので、大体の目安でチェックする事にします。

 

コメント

  1. nakaさんへ、
    吸入口のエアファンネル、最初は詰め替え容器をカットして
    ロート状のものを作ろうと思いました。
    ただ素材がPPなので弱いのと、黒か銀に着色しようと思ったら
    塗装が難しいのでやめました。
    茶漉しは、目の細かい金網を少量欲しいと思って探しました。
    普段市街地を走るかどうか、
    リアブレーキの使い方による所も大きいでしょうし、
    すべてのヘリテイジにあるかどうかはわかりません。
    チェックするのはリアタイヤを浮かせて空転させて、
    パッドとの隙間をチェックすれば目視でもわかるのでしょうね。
    こういうチェックもしてもらえるので、
    ディーラーによる点検は有効なんじゃないでしょうか。

    NORIさんへ、
    「必要は発明の母」、ですね。
    やはりブレーキディスクがそう頻繁に変形されては
    困りますからね。
    ホームセンターや百均をチェックすると
    色んなモノに使えそうなものがありますね。
    ハーレーではないですが、国産のバイク(メーカーと車種は書けませんが)で
    ディスクの取り付け部が手で曲がってしまう車種があるそうです。
    そんなにヤワだと困りますね。

    イージーライダーさんへ、
    ブレーキディスクを交換してもらうまでは
    まだ仮設の状態なので、結束バンドで仮止めしています。
    交換作業終了後は、ホースクランプと汎用ステーで
    キャリパのボルトに共締めするつもりです。
    スイングアームの上下動の遊び部分は、
    蛇腹ホースが吸収できると考えています。

  2. >>メカおじさん(略)

    こんにちわ。
    スイングアームでの固定は何でされてるんでしょうか?

  3. 発想がいいですねぇ~

    漏斗はおもいつきそうですが、茶漉しはなかなか思い浮かばないと思いますよ

    っていうか、ブレーキディスクって変形するんですね~

  4. 最初は漏斗と茶漉しを何に使うのか分かりませんでした。(^^)
    なるほどね。
    リヤディスクの変形ってヘリテイジは皆あるのでしょうかね?
    今度みてもらお~

  5. pochiさんへ、
    そうですね、バッグが無ければもっとよく冷えますね。
    でもそうするとツーリングや、ペアライド時の荷物に困ってしまいます。
    今回は部品調達、特にエアファンネルのパーツ選びに苦労しました。
    最初はスプレー容器をカットして使おうかと思ってました。
    苦労というか、楽しみというか。。。ハハ(笑;

  6. 思い切って、バック外してしまったらどうですか?
    あっ、それじゃあせっかくの苦労が無駄になって・・・
    すみません。

タイトルとURLをコピーしました