寒い、ほんとうに寒い!
今年の冬は、日本海側の大雪に代表されるように、例年になく寒く感じる。
今日、1月6日は二十四節気でいうところの「小寒」。
「寒の入り」とも言われ、これから立春までがいちばん寒い時季になる。
寒さ、暑さを一番感じるのがバイク乗りである我々だ。
この時期、バイクに乗らないライダーが多くなる。
暖かい時には、高速のSA・PAや道の駅にあれだけいたライダー、とりわけハーレー集団もとんと見掛けなくなる。
雪で道が埋まってしまったり、路面凍結だと危険も伴うので仕方ないとも思えるが、ただ寒いというだけでバイクに乗らない方がが多いようだ。
まあ、私も昔は雪が降った時にオフロード車でわざわざ山へ出掛けていって雪に戯れる事も一興だったが。
寒い時だからこそ味わえる「冬のライディングの楽しみ」もある。
キンと張り詰めた空気感、夏に霞んで見えなかった遠くの山を目指してのどこまでも続く直線路、寒いからこそ休憩した時にエンジンで暖をとるホッとした安らぎ。。
挙げてみればいくつも出てくる。
たしかに寒いと体も固くなり反応の鈍るし、タイヤのグリップ低下や、キャブ車だとエンジン不調も起こりがち。
それになりより寒い中、出るのも億劫になるという気持ちもわからなくはない。
特に冬場のライディングに重要なウェアについては、昔とは比べものにならない遙かな進歩を感じる。
30年以上前、深夜に初日の出を見に岬を目指して走った時は、首にはマフラー、スキーのアンダーウェアにGパン(注;当時の呼称)、ウェアの下には新聞紙を巻きといういでたち。
それでもあまりの寒さに、ドライブインやコインスナック(当時はコンビニは無かった)で何度も休んでいたから、灯台に着いた時にはすでに太陽が昇った後だったのはご愛敬、今では笑える昔ばなし。
今、来ているウェアは国産(RS TAICHI)の冬用ウェアだが、昔を知る者にすればこれだけでかなり暖かい。
ナイロンとポリエステルという素材だが、ポリエステル中綿入りの脱着式インナーを付けていれば外気の寒さを感じない。
昔より縫製や、袖口、前ジッパーの合わせなど、風の進入防止を十分考慮して作られている。
冬にバイクに乗る時は、肌着の上にヒートテックを着て、その上に木綿のシャツ、そしてこのライディングウェアだけで十分である。
しかも肩や肘、それに脊髄パッドまで装着されていて安心感もある。
それに比べると素材的にはバイクにもっとも合うと思われる革素材は、こと防寒に関しては心もとない。
もともと「防風」や「転倒時の擦過傷」に強いが、冷たい風に対しては革自体も一緒になって冷たくなってしまうので、レザーウェアだけでは寒さ対策にはならない。
特に先日購入したハーレー純正のレザージャケットもそうだが、デザイン優先で袖口がボタン留めだったりすると最悪で、冷たい風が腕まで入ってくる。
またWBタイプのジャケットなどでは、襟周りや丈の短さから背中の寒さはいかんともしがたい。
こんなレザージャケットの場合には、インナーに薄手のダウンジャケットを着込めばなんとかなる。
↑ 上の写真は、スイスに行く時に買ったダウンジャケットです。
氷点下のモンブランやマッターホルンの展望台でもOKだったものです。
小さく折り畳めるくらい薄手なので、革ジャンの下に着てもゴワつかず、違和感もありません。
首回りはネックウォーマーが必須アイテム。
出来ればスキー用ではなく、もっと早いスピードでの防風対策が可能なバイク用がいい。
手袋、これも指先の冷えが全身に回って、上半身を冷たくする。
裏無しの3シーズン用のレザーグローブにインナー手袋を重ねるという手もあるが、ここはやはり冬用のボア裏の手袋がいい。
さらにここにインナーを重ねれば最強だが、指の感覚が鈍くなるし曲げにくくなるので、微妙はレバー操作に影響が出ない範囲に留めたい。
足については、やはりオーバーパンツが一番効果的だ。
脱ぎ着がしにくかったり、カッコ悪い等の問題はあるが、冬の高速道路を長時間走る時には必須だと思っている。
アメリカンバイクには、マフラーで溶けないよう、耐熱性が求められるのは言うまでもない。
オーバーパンツを履くまでは必要ない場合には、ヒートテックの上にレザーパンツ、あるいはその間に薄手のダウンパンツがあるといい。
安くあげるなら、ダウンのインナーウェアは保温性は若干劣るが、ユニクロのものでも代用出来る。
妻は膝上から下をカバーするパッド入りのレッグウォーマーを使っているが、これも防寒には効果があるようだ。
つま先に唐辛子を入れると暖かいと言われて昔やったが、ライディングブーツの中が汚れただけで真冬のツーリングには効果が無かったので、それ以来やっていない。
それよりスキーのように普通に靴下を重ね履きした方がより効果的。
これらの装備をして、さらに私のバイク、ハーレーFLSTCには純正の大型ウインドシールドや、後付けのヤッコカウル用のロングシールド、それに足下にも自作のソフトロアーフェアリングをエンジンガードに付けて風を防いでいる。
これだけの対策をとれば、真冬の12月、1月、2月でも高速を使ったツーリング、それもペアライドツーリングでも快適に過ごせる。
さて、今週末はどこへ出掛けようかな。
コメント
杉山一治 さんへ、
はじめまして!
あの後付のヤッコカウル(ファントムフェアリング)は、
KIJIMA製のもので、ノーマルのウインドシールドに換えて
デタッチャブルで取り外しが簡単に出来るものです。
http://www.tk-kijima.co.jp/hdparts_index.htm
08以降のFLSTC用となっていますが、
デタッチャブル部のサイズが合えば、
少しの加工でその他のハーレーにも
取り付け出来るのでは、と思います。
ヤッコカウルの後付には、
このKIJIMA以外に、HD亀有のものや、輸入品、
あるいは中古のFL用のヤッコカウル部を
オークションで買って加工されている方も多いですね。
私のは、こちらに記事があります。
http://biketoshumi.chips.jp/wp/wpcontent/2009/07/flstc_8.html
初めまして。FLSTC06に乗っている杉山と申します。後付けのやっこカウルを写真で見て凄いと思いました。ご自身で作ったのでしょうか、それともどこからかご購入されたのでしょうか?非常に興味がありコメントさせていただきました。
教えていただけたら嬉しいのですが。
杉山一治62歳。06FlSTCと03FLSTSに乗っています。
静岡県御殿場市です。
ichirou さんへ、
冬場のツーリングは、
つらい面とすてきな面と両方あります。
私は12月生まれなので、
暑いより寒い方が我慢できます。
(単に太っているから? 笑;
昔に比べるとライディングウェアの性能は
格段に進歩しましたね。
WBでも走る時は、襟を立てた方が
多少は違うでしょうね。
仙人 さんへ、
冬でも、ハーレーやオフ車で走る
仙人さんは、防寒対策ばっちりなんでしょうね。
私も昨日の初走りで、
体全体は寒さを感じませんでしたけど、
手の指先だけが寒かったです。
ここだけ対策したおですね。
ハンドルカバーとグリップヒーターの
組み合わせは最強でしょうね。
私は古い人間なので、
たぶん電熱系にはいかないと思います。
防寒は大事ですよね~
スクリーンは何にでも付けてます!
私は手元の動きが気になるので、薄手のグローブが使えるようにハンドルカバーとグリップヒーターを使ってます。
もう冬の定番スタイルです!
見た目で敬遠していた仲間も、数名やってみてその絶大な効果に、手放せなくなっています。
ハーレーに乗り出して、最初は私も少し躊躇しましたが、やはり付けてしまいました(^^
最後の問題は足先ですね~(ーー;
ヒートブーツなるものが出てたのが凄く気になっています♪
冬は冬の良さがありますよね。
空気感というか、同じ場所でも夏とは異なる印象を受けたり。
でも…寒いです(笑)寒さは布団からの脱出を躊躇させます。
そこで、僕も今年は防風・防寒インナーを買いました!
RS TAICHI製のですが、かなり期待してます。
真冬に革ジャンで走れるか?(もちろん下に薄いダウンは着ますけど)
但し、ダブルなので胸元・袖口対策は必須ですね…。