走りながらタンデムシートの奥さんと会話が楽しめるインカム。
今使っているのは9年前の初めての北海道ツーリングの前に購入したSENAのSMH5というインカムです。
それまでの有線式に比べてブルートゥースの無線になってはるかに便利になりました。
乗り降りする際にいちいちコードのコネクターを付けたり外したりしないでいいのは、当たり前ですが手間が掛かりません。
このインカムは市街地や郊外の下道でのツーリングはもちろん、高速道路での100km/hでの走行でもきれいに音声を聞こえて会話が出来ました。
ノイズもほとんどなく、タンデムで使う分には接続が途切れることもありません。
仕様によると連続使用時間は8時間となっていますが少し長距離のツーリング、ビーナスラインにタンデムで行った時には朝?3時から日帰りで行ってきて16時過ぎに帰ってきた時は休憩時間を除いても10時間近く使っていましたが最後まで電池切れになることはありませんでした。
でもさすがに9年使ってきてそろそろバッテリーの寿命かなと思い始め、今年また長距離ツーリング行くかもしれないのでその前に買い替えることにしました
インカムを選ぶ際に、複数台でのマスツーリングでの使用と異なるタンデムならではの条件があります。
バイク用のインカムということで、「ヘルメットに装着可能」「多少の雨でも大丈夫な防水性」は最低条件なのでこれはクリアしているものとします。
それ以外では、
・音声がクリアに聞こえる事・・・特に高速道路での音量やノイズの少なさは必須です
・バッテリーの持ちがいい事・・・最低でも8時間、できれば10時間程度は使えること
・操作がかんたんな事・・・走りながら手探りで操作するのと奥さんでも使い方がわかりやすいこと
これが私の出した条件です。
最近のインカムの進化というか種類の多さには目を見張るものがあります。
特に長距離通話やメッシュによる複数台通話などの機能がありながら格安なものがネットで多数販売されています。
でも条件として出した「ノイズの少ない音声」や「長時間駆動」などを考慮するとここはやはり定番のメーカーから選択することにしました。
やはりインカムの王道はSENAとB-COMでしょう。
B-COMのインカムは2種類しか製品がなくどちらもタンデムで使うにはオーバースペックのようです。
結局使い慣れたSENAのインカムを選びました。
SENAのインカムといえばSMHシリーズでもおなじみの大きな回転ダイアル式の操作系ですが、タンデムで使用するのに最適な3ボタンだけで操作出来る「SF系」というシリーズがあります。
4台通話の「SF4」、2台通話の「SF2」とファームウェアのアップグレードで可能になった「SF1」の3機種があります。
最終的にはこの SENA SF2 を選びました。
タンデムで使うので2台購入しました。 SMH5の時はドゥアルセットで2台買うより安い設定のがありましたがSF2にはありませんでした。
SENAのインカムも並行輸入品が安くネットに出ていますが、ユーザー登録して保証を受けたり日本の正規代理店でのバージョンアップの安心感のために正規品を購入しました。
こちらが一台分のパッケージです。
箱を開けると本体とブームマイクが現れます。
内容物の全容です。
左上から、
・マイクカバー(予備1個)とベルクロベース
・USB充電用ケーブル(ACアダプターは付属していません)
・高音質用スピーカー
・薄型スピーカー(音質は多少劣りますがヘルメットへのスペースが狭い時に使用)
・クレードル(マイクとスピーカーのコネクターはSMHと互換性はありません)
・インカム本体
・貼り付け用プレート
・フルヘルメット用貼り付けマイク
・ブームマイク
必要なものはあすべて揃っています。
以前使っていたSMH5との仕様を比較してみました。
通話時間と距離が伸びています。
サイズも厚みが半分くらいに薄くなって、重さも5g軽くなっていますがクレードルはかえって重くなったようです。
充電時間も短くて済み、バッテリー切れになってもクイックチャージが可能です。 私のハーレーはリアBOXの中にアクセサリー電源があるので走行しながらチャージ出来ます。
実際に並べてみると横から見たサイズはあまり変わりませんが、SENA特有のダイアルがなくなって、代わりに大きなボタンが3つ並んでいます。
一番良く使う真ん中のボタンは一段引っ込んでいるのが間違えて押してしまうことがありません。
よこから見た時にもSMH5のボタンが目立ちます。
SF2の方は本体は薄くなりましたがクレードルの厚みが気になります。
ケーブルについてはSMH5の方は本体にコネクタで接続するようになっていましたが、SF2の方は本体とクレードルの間に接点がありクレードルの方にケーブルが伸びています。
実はこのSMH5の大きなダイアルの出っ張りには不便な点がありました。
奥さんのアライのヘルメットでは下部の部分が一段内側に曲がっていますのでクレードルで縁に挟むとボタンが下向きになります。
この状態だと奥さんが手を上げただけでボタンに触れてしまい接続が切れてしまうことが何度かありました。
SF2にするとボタンの出っ張りはないのでこんな事にはならないです。
こちらは私の KABUTO EXCEED に本体とクレードルを取り付けた状態です。
SMH5の時はビスを締めましたがSF2はただ挟むだけでした。
KABUTO はチークパッドのスナップボタンの位置が離れていてスペースがあるので大きな高音質スピーカーやブームアンテナの取り付けに苦労することはありませんでした。
外したチークパッドを取り付ける際、縁の部分を挟むこむのですが赤丸の部分に切り欠きがあるのでここに配線を逃してやればうまくいきました。
こういう所はよく考えられているなと感心しました。
取り付けが出来たKABUTOヘルメットです。
以前のSMH5の時はインカム本体が存在を主張していました。
カラーリングのおかげもあって目立たず使いやすそうです。
一方アライのヘルメットはスナップの位置が微妙でチークパッドの厚みやスペースのゆとりがないので取り付けにはかなり苦労しました。
ブームマイクはあご紐の下にくぐらせ前に付けるクリップは付けませんでした(青丸)。
スピーカーの3.5mmL型の大きなコネクターは逃がす場所が難しくあご紐の前になんとか収めました(赤丸)。
ブームマイクを希望の位置に取り付けようとするとスナップボタンに近づき過ぎて浮いてしまうので根本のプレートの厚みを削りました(黄丸)。
クレードルのクリップもあご紐の邪魔になるので金鋸で一部カットしました。
ここはクリップで挟まず貼り付けタイプにすればいいですね)
最後に配線はマイクの赤いクリップと一緒にチークパッドの後方にまとめてマスキングテープで仮止めしてカバーを元に戻して完了です。
取り付けが完了して二台で通話テストしてみました。
日本の正規代理店で購入した製品でしたが、最初にスイッチを入れた時のアナウンスは日本語では英語「ハロー」でした。
マニュアルにはありませんでしたが、SENAのサイトから SenaBluetoothDeviceManager をダウンロードしてインストールします。 その上で最新のファームウェアを落としてバージョンアップすれば日本語でアナウンスするようになりました。
実際には購入したSF2のファームウェアは既に最新バージョンになっていましたが再度同じバージョンをインストールしました。
その後、二台のインターコムペアリングを行い、さらにスマホとのペアリング、バイク用ナビとのペアリングも行いました。
FMラジオも聴けるのでそのメモリー登録や各種設定は、スマホにアプリをインストールしてもいいですが私はパソコンの SenaBluetoothDeviceManager で設定しました。
実際に走行してのレポートは。。。また後日です。
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