5日目(2010年9月30日) 後編
氷河特急でツェルマットからアンデルマットまでの景色を楽しんだ後は、一旦電車を降りバスでサンモリッツまで移動します。
山岳ルートで高いところでは1800m級の山を走ります。
山道には普通の鉄製のガードレールのところもありますが、
こんな木のガードレール(これ、絶対車を支えきれません!)や
石の小さな標識だけしかないようなところもあります。
雪が積もったらどうなるんでしょうか。
これは氷河特急の橋なんでしょう。
ここにタイミング良く列車が来てくれると、「絵」的にはいいんですけどね。
これは町に掛かる橋です。屋根がついているようです。
山のかなり上の方でも教会や、こんな十字架だけもありました。
いくつかの町を抜けていきます。
他の観光バスのようです。
ここのルートでは、バイカー達を多く見かけました。
基本的にはツアラータイプのバイクが多く、ほとんどがリアのサイドやトップにはハードケースを装備していました。
雪が降ってきました。
最初に行った、ユングフラウヨッホでは、途中の乗り換え駅のクライネ・シャイデック駅でも2061mとかなりの高所を走っていたので雪が降るのも納得出来ましたが、このあたりではこれくらいの高度でももう降るんですね。
途中で工事のために信号待ちをしています。
スイスに来てバスに乗って感心したのが、山岳路や郊外で大きくて重いバスが山道で遅くなるのは仕方ないのですが、日本のように登坂車線が無いし、基本的に片側一車線なので、後ろから来た乗用車はなかなか追い越す場所がありません。
そんな時、踏切や信号でバスが止まり後ろから車が来てるのがわかった時は、前の車や遮断機の間に乗用車三台位が入れるすき間を空けて停まります。
後ろから来た乗用車は当然のようにバスの前に出る事ができます。
なかなかいいシステムですね。
街が見えてきました。
スイス東部地区の有名なリゾート地、サンモリッツです。
今日はここのホテルに宿泊するのですが、その前にベルニナ・エクスプレスに乗って、景色を楽しみます。
ここ数日の冷え込みで少しずつ紅葉もすすんでいるようなので楽しみです。
思ったほどにぎわいの少ない駅ですが、たぶん夏のシーズンにはここにも多くの観光客があふれているんでしょう。
「サンモリッツ」と日本語でかかれています。
箱根登山鉄道から寄贈されたもののようです。
いかに日本人観光客が多いかがわかりますね。
列車が発車します。
氷河特急より混んでいないのでゆったり座れます。
内装は氷河特急の方が洗練されています。
でもこちらのベルニナ・エクスプレスの方が、登山列車と同じように山あいに近い所をはしっているので、なんとなく親しみがあります。
ポントレジーナ(Pontresina)駅に停車しました。
ここで反対車線には多くのお客さんが乗ってくるようです。
こんな二人乗りの自転車も載せてしまうんでしょうかね。
途中、駅でもないのに列車が停車しました。
後ろの車両から車掌さんが先頭の方へ走って行きます。
窓を開けて見てみると、先頭車のパンタグラフを降ろしてしまいました。
どうやら電気系統のトラブルだったようですが、5分ほど経った頃、パンタも挙がりまた走り出しました。
窓の外にはハイキングに適したコースがあり、多くの方が散策を楽しんでいました。
サンモリッツから40分ほど景色を楽しんだ頃、目的地のベルニナ・ディアヴォレッツァ駅に到着しました。
ここは何もない駅ですね。
お店もなく、近くにあるのはロープウェイの乗り場だけです。
ここから900mの標高を上がっていったところにあるディアヴォレッツァ展望台から「ベルニナ・アルプス」を眺める事ができるようですが、あいにくの天気なので私達は登らずにこのままバスに乗ります。
個人的には、今まで行った三大アルプス(ユングフラウ、モンブラン、マッターホルン)で十分満足したので、ここはパスしても残念ではありませんでした。
その三ヶ所があれだけの天気に恵まれたので、一ヶ所位こういう天気の場所があっても仕方ないですね。
もし、何年かして再びスイスの地に足を踏み入れる時が来たら、その時は行ってみてもいいかもしれません。
それまで取っておきましょう。
ベルニナ・エクスプレスでこのベルニナ・ディアヴォレッツァ駅に来る少し前から、鉄道の路線は道路と並行して走っていました。
ちょうど、私達を追いかけてきたバスが見えたので手を振ると、バスのドライバも気がついたようでした。
バスに乗り込むともう一度同じようなルートを、今度はバスの車窓から眺めます。
まもなく、バスはサンモリッツの街に戻ってきました。
今日のホテルは、今までのような山岳地のコテージ風のホテルではなく、リゾート地のホテルです。
今までのところは部屋数が30足らずでしたが、ここは200を超えています。
でも大きいせいでしょうか、ちょっとしたトラブルがありました。
ホテルのスタッフが、乗ってきたバスから各自のスーツケースを降ろして各部屋の前まで持ってきてくれる筈だったのですが、妻のケースは来たのに私のスーツケースはかなり待っていたのですが一向に運んでくる気配がありません。
念のため同じツアーの方が停まっている各階を見ても私のスーツケースは見あたりません。
フロントに行って聞いて来ようとおもった所、なんと玄関の入り口のところに置いたままになっていました。
フロントのスタッフに文句を言って、「ずっと待っていたのに何故持って来てくれないのか!」と「英語で!」クレームを付けました。
女性スタッフは、あと数分待てば別のスタッフが部屋まで運ぶから待てというので、断わって自分で運びました。
片言の英語でも、クレームは付けられるものですね。
そんな事はありましたが、部屋は今までの中では一番しゃれていました。
お風呂には窓もあり、窓からザンクトモーリッツァー湖や周辺の山々を眺める事が出来ました。
レストランも5つあり、今日はここで食事です。
サラダと魚料理、それにデザートです。
スイスのホテルでの最後の食事、おいしくいただく事が出来ました。
いよいよ明日はスイスを離れ、日本に向けて帰国の途につきます。
今回のルートは、
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