6、7日目(2010年10月1日、2日)
とうとうスイスを離れる日がやってきました。
来る前は長いかなと思っていましたが、見所が多くてどこをみてもすばらしい景色に感動して、あっという間の滞在期間でした。
スイス インターナショナル エアラインズのスイスから日本への直行便は一日一便、13時チューリッヒ空港発で成田空港着翌朝の7時50分着になります。
サンモリッツのホテルからチューリッヒ空港までは229kmあります。
途中高速道路だけでなく、標高2300m近い山岳路も通りますので、バスでの移動には休憩を含めて4時間弱くらいみておいた方がいいようです。
13時発という事は2時間前に空港に入っているためには、ホテルを7時に出発します。
スイスの7時というとまだ夜明け前、しかも今日はあいにくの雨模様で外はまだ真っ暗です。
せっかくのいいホテルですが、朝食を食べている余裕は無く、サンドイッチやジュース、スナック、リンゴ等の入ったモーニングバッグを受け取り、部屋やバスの中での朝食となりました。
7時5分、バスはサンモリッツのホテルを出て行きます。
昨日と同じ運転手の方でした。
少し走るとあたりが明るくなってきました。
この素敵なスイスの景色も見納めかと思うと、朝早く起きて睡眠不足なんでしょうけど、寝てなんかいられません。
しっかり目に焼き付けておきました(ついでに写真もいっぱい撮りましたけど。。)
さすがにこれだけ高い所を走っていると、また雪が降っています。
今年の秋も終わり、そろそろスイスは冬の準備なんでしょう。
途中、木のガードレールが壊れ、谷底を見ている制服の人がいました。
どうやら運転を誤った車が落ちているようです。
昨日心配した事が現実に起こってしまったようです。
1時間50分ほど走った頃、高速道路のサービスエリアで休憩です。
看板には「Heidiland(ハイジランド)」と書かれています。
場所を見てみると、マイエンフェルトの北西に位置するようです。
マイエンフェルトと言えば「アルプスの少女ハイジ」の舞台として有名な場所です。
スイス政府観光局のWEBページによれば、
何もない素朴な村ですが、女流作家ヨハンナ・シュピーリがこの地を舞台に書き上げた児童文学の名作『ハイディ(ハイジ)Heidi』で世界的に有名になりました。ブランディス城や村役場、山へと続く小道、水飲み場などの風景は、原作に忠実につくられたアニメ『アルプスの少女ハイジ』にも登場しています。夏を過ごした山(アルム)のモデルとなったオクセンベルク(ハイジアルプ)は往復で6時間の長い道のりなので、冬を過ごした村として描かれたロッフェルス(ハイジドルフ)までハイキングしながら記念館「ハイジハウス」を訪ねるのが観光の定番コース。
と書かれています。
世界中から観光客が来るようになったそうですが、中でも日本人が多いとか。
スイスを回るツアーでも、このマイエンフェルトとその周辺をハイキングコースに組み入れたものも人気のようです。
私たちはこの高速道路のSAだけの見学です。
もともとツアーの行程表には載っていませんでしたの、ドライバーの方が時間的な配分を考えてココに寄ってくれたようです。
バスを降りて建物に入る前には、ハイジの小屋をイメージした本物のヤギのいる小屋が再現されていました。
壁の看板にも「ハイジ」が描かれています。
ハイキングで行ける実際のハイジの小屋には、ハイジやペーターやアルムおんじのマネキンがあるようですが、私たちが慣れ親しんだアニメのイメージとはかなりかけ離れた(昭和40年代の百貨店の子供服売り場のマネキンのよう。。。失礼!)イメージのようですので、却って見ない方がいいのかもしれません。
ここのトイレも有料トイレでしたが、子供だけは無料のようです。
ゲートや中がかわいかったので写真を撮ってしまいました。
スイスに来る前、いろんなガイドブックやネット情報では、「スイスには有料トイレが多いので小銭を用意しておいた方がいい」と言われていましたが、今回、私が利用したトイレの中で、有料だったのは初日と今回のいずれも高速道路のSAにあるトイレだけで、しかもレシートを見せればその金額の金券として使えるものでした。
それ以外のどこの観光地のトイレも(少なくても男性用は)、無料でしかもかなりきれいなトイレなので安心しました。
もう一つ、ここのSAにあった珍しいモノは、コレです ↓
日本にもある証明書用の顔写真を撮る機械のようですが、写真ではなく絵画風に加工されたイラストになって出てくるようです。
おもしろそうですね。 (でも自宅のパソコンでも同じような機能のソフトが入っているんですけど。。。)
お店の中にはカフェテリアのように食事も出来るところがあり、サンドイッチやケーキ、フルーツや簡単な調理をした食材がいっぱい並んでいました。
最後なので、売店の中も良く見てきました。
お土産や雑誌、スナック等、いろんなものがあります。
私はここで、さっきの有料トイレのレシートのキャッシュバックを使う為にハーレーの雑誌を買いました。
これも渡航前の事前情報ですが、「スイスは物価が高い。 日本の物価も高いけどスイスはもっと高い」という情報を刷り込まれてきました。
たしかに飲み物、特にレストランや列車の中、それにキオスクでは、ソフトドリンクやコーヒーも5フラン(450円)くらいするので高い気がしますが、考えてみれば日本でも観光地のレストランやホテルの中では、おなじような値段です。
高いといえば、レストランのメニューも高い気がしました。
でも普通の生活をするのに、例えば地元の人だけでなく観光客も多く利用しているCO・OP(コープ)やMIGROS(ミグロ)で食材や飲み物、日用品をみれば、日本と変わらない値段で買い物が出来ます。
お店の中に、迷彩服を着た兵士がいました。
徴兵制度のあるスイスのバイク部隊のようです。
25分ほど休憩した後、再びバスに乗り込みます。
高速道路にずいぶん車が目立つようになってきました。
空港が近づいてきました。
10時47分、空港に着きました。
3時間42分掛かりました。 休憩を除くと3時間15分ほどでした。
スーツケースを降ろして、団体受付へ向かいます。
ここで帰りの航空券を渡されます。
スーツケースはここでまとめて預ける事になります。
成田を出る行きの時には、個人ごとにカウンターに行って計量して預かり票をもらいますが、帰りは一括預けです。
スイス インターナショナル エアラインズのエコノミークラスの場合、預けられるのは20kgまでですが、一人ずつの重量ではなく、人数×20kgを超えていなければOKだそうです。
台車に大量のスーツケースを載せたまま、計測台に載せて計量します。
この状態ですから、新品のスーツケースもボロボロになります(笑;
中には二人で一つのスーツケースとか、小さめのソフトケースの人もいるので、オーバーしても大丈夫だったようです。
出国手続きも簡単に済みました。
係官のスイス人の男性は、私たちが日本人だと思うとスタンプを押す前に、「ゲンキデスカ!!」と陽気に訊いてきます。
妻は笑いながら「ハイ、元気です!」と答えていました。
こういうやり取りは、日本の受付ではないでしょうね。
空港についてから出発まで2時間10分あったのですが、団体受付や荷物の預けにかなり時間を取られ、免税店をゆっくり見て回る時間がなかったのが残念でした。
財布に残った小銭でチョコを買うくらいでした。
ここからまたスカイメトロに乗って移動します。
残念ながら帰りは、「ハイジガールの投げキッス」ではなく「おじさんのスイス国旗の旗投げ」でした。
出発ロビーです。
いよいよスイスの地ともお別れです。
帰りの飛行機も満席状態でした。
相変わらずの、フリードリンクサービスで何度かビールやワインを飲んで、機内食を楽しみました。
帰りは五目御飯か、有名シェフのパスタ料理でした。
行きはまだこれから始まるツアーの楽しみに、長時間のフライトもなんとか我慢できましたが、帰りもまた12時間近い飛行機の狭い空間には閉口しました。
映画を2本観たり、ゲームをやったりしましたが、なかなか時間が経ちません。
時間的にも昼過ぎから夕方なので、眠くもなりません。
ようやく成田空港が見えてきた時には、正直ホッとしました。
日本に帰ってきても空港の感じはそれほど違わないので、あまり感想はないですね。
スーツケースを受け取り、そのままツアーの特典である宅配サービスの受付へもって行きます。
朝の8時過ぎに預ければ、関東なら当日の午後か夕方には自宅に届けてもらえます。
成田空港は、これから海外に向かう人、帰ってきた人であふれています。
これから旅行に行く人たちはなんとなく楽しそうですね。
機内食を食べて時間も経っていたので、少し小腹が空いています。
「日本食が恋しかった、どうしても食べたい」というほどではないですが、まあここはやっぱり軽く和食でしょう。
おなかが満ちたところで展望デッキに出てしばし飛行機を眺めていました。
帰りは、途中の駅まで高速バスに乗っていきます。
スイスのツアーを終え、あの素晴らしい景色に、晴天の青空の下、ユングフラウ、モンブラン、そしてマッターホルンに会えた事が最高のお土産でした。
海外旅行、いいもんじゃないですか。
またどこかの国に行きたくなりました。
この、「ハーレーと趣味に生きる」ブログ、しばらくバイクネタを離れ、スイス旅行記となっていましたが、長い間お付き合いいただきましてありがとうございました。
次回の記事からは、またいつものとおりの内容に戻って書いていくつもり。。。。。
おっと、ひとつだけ!
最後にスイスで買ったハーレー雑誌の内容について、スイス旅行記の番外編という事で紹介したいと思います。
今回のルートは、
↓ ↓
コメント
FLORENTIA55さんへ、
ツアーでの写真は、バスや電車の窓からのが多くなります。
ロープウェイやゴンドラに比べると
バスや電車の窓の方がキレイですね。
>ドライバーさんが窓ガラスをいつもきれいに掃除してるのがわかりました。
なるほど、そういう事には気が付きませんでしたけど、
たしかにそのとおりなんでしょうね。
お暇な時に、ほかのスイスの記事も見てくださいね。
ありがとうございました。
サン・モリッツに魅かれてきました。 でも予想以上! ツアーエスコートもするのですが
初めてバスの車窓からの写真 みました。 きれいに撮れるんですね~。 驚きです。
ドライバーさんが 窓ガラスを いつも きれいに掃除してるのがわかりました。
でも こんなに素敵に撮れてるとは思ってないかも。 次の仕事の時 見せてあげたいです。
バスの移動中の説明の仕方を 特に後方座席の方へですが 考えさせられ とても参考になりました。
ありがとうございます。
また 時々 お邪魔して 以前の記事を 拝読させていただきます。