ぐるっと一周、奥多摩、名栗、秩父、長瀞ツーリング ~前編~

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休みの週末、土曜の朝にベッドから顔を出しカーテンをそっと開いて外を覗いてみると昨日の夜のお天気お姉さんが言っていた通り、どんよりとした曇り空。
ぼんやりとした眼で今にも雨が降り出しそうな空を数秒眺めた後、ため息を一つついてもぞもぞとまたベッドに潜り込んでしまった。
やはりツーリングは出来れば青空の下で走りたい。

泊まりの予約とか、長期のツーリングであればどうしても雨の中を走らねばならない時もあるけど、日帰りのそしてきままなソロツーリングとくれば、自分のペースで走る日を決めたいものである。
結局この日はバイクに乗らなかった。

あくる日曜の今日、昨日しっかり予報を当ててくれたお天気お姉さんによると、関東郊外の山方面も「ほぼ一日晴れで気温も20度近くまで上がるでしょう!」という明るく弾んだ声(と、私には聞こえました)で、ブラウン管、もとい液晶画面の向こうでしゃべってました。
遠足の前の日の子供のように、翌日着ていくシャツと靴下、それに革パンツをベッドサイドに用意してあったのを抱えて、階下のリビングに降りてきた。
そそくさと着替えて勢いよくパッとカーテンを開けるとそこには青空!!。。。ではなく昨日と同じどんより曇り空!?

あれれ、ちょっと予報と違うぞ。
でもこれから晴れて暖かくなるんだろう、とあくまでお天気お姉さんを信じて出発の準備。

今日は妻は留守番なので一人でお出かけ。
そんな日の朝食は食べない事もあるのだけれど、今朝は昨日妻が作ったふわふわロールケーキをほおばりながらルンルン気分。
「ナビOK!、デジカメOK!、GPSロガーOK!、水筒OK!」指差し確認にも気合いが乗るってもんです。

朝の出発は近所に気兼ねするけど、すぐに出て行くからいいですよね。
ヒュルルル、ドコーん! 3年経ったバッテリーだけどほとんど毎週乗ってあげてるからすこぶる調子がいい。
いえホントの事を言うと、あの震災以降しばらく乗っていなかった時は、実はかかりが悪かったんだよね。
そう先週の甲府ペアライドツーリングの朝、実はなかなかエンジンが目覚めず、このままツーリングは中止かと思ったくらいだった。
それでも何とかなだめすかして「おまえはやれば出来る子だ!」とエンジンに言い聞かせてようやく出発出来た次第。
でも今朝はセル一発で始動OK、チェンジペダルを「スコーン!」とローに入れる。
ハーレーのこのギアの入る独特の感触が好きだ。

国道を流してまずは西で向かう。
そうそう今日のルートだけど、ブログのタイトルに書いたように、奥多摩、名栗、秩父と回る関東西部のお山を軽く一周するプラン。
今月始めから自動二輪の双方向での通行禁止が解除になった奥多摩周遊道路。
すぐにでも走ってみたかったけどなかなか機会がなくて今日までのびのびになっていた。
でも今日行くのは南側の檜原村から北上するコースなのでこちらは実は以前から通行禁止になっていなかった方向です。
なぜこっち向きにしたかというと、この先にまだまだ行きたい所があったから。

それは奥多摩周遊道路を抜けた後青梅街道を東に進み、途中で成木街道から名栗に抜け、さらに山伏峠超えで正丸トンネル先で秩父、そこから長瀞に至るコースを計画してみました。
それぞれ、いつも私のブログに何度も登場するお気に入りのルートだけど、これらをぐるっと結んで楽しんじゃおうという企画です。
だって今日は「天気が良くて暖かい」ってお天気にお姉さんが。。。ちょっとしつこいですね。

それはともかく、国道沿いを東から西へボクのハーレーは滑るように快調に走るのだけど、どうにも優れないのはお天気。
雲が切れることもなくさっぱりお日様が顔を出しません。
それどころか、檜原街道を進むにつれて山が見える頃になると霧がかかっている。
雨こそ降っていないもののカウリングのシールドにも細かな水滴がついてくる始末。
それに伴って路面もかなりウエットの状態になり、とうとう旧料金所に着いた頃にはこんな状態になってしまった。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

どこが「いい天気」で、「あたたかい」?
ええー!お天気お姉さん出てこんかい!!
落ち込んでいても仕方ないのだけど、ここで引き返す選択肢もありかと一瞬思ったけど、昼前には晴れる事を期待して気を取り直して前進あるのみ。

でもねぇ、どんどん霧は濃くなって前方数十m先も見えない状態。
濃霧の中のツーリング、しかも路面がびしょびしょのウエットだとかなり緊張して肩や腕に力がはいってしまう。
視界は悪く、50m先がやっと見える程度。
ハーレーのフォグランプを点けて走ります。
ようやく都民の森駐車場が(ぼんやりと)見えて、来た時には正直ほっとしました。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

この都民の森あたりは標高960mくらいです。
ツーリングに行って疲れるなんて最低です。
さらに悪いことにここの駐車場に入る時、直角に曲がりながら路面の鉄板の上でアクセルを開けたら、リアタイヤがツルッと滑って危なく転びそうになってしまった。
なんとかハンドルを当てて転倒は免れたものの、余計に慎重になってしまって肩ガチガチです。

駐車場にはバイクも何台も停まっていたけどそのほとんどが奥多摩周遊道路の解禁を心待ちにしていたSSライダーが多かったみたい。
でもこの濃霧でみんな消化不良っぽい表情でしたね。
ツーリング系のハーレーとかはいなかったですね。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

待っていても霧が晴れそうもないので出発する事にします。

ここまで来ちゃえば今来た道を戻っても、先に進んでも同じでしょうから予定どおりのコースを選びます。

でもねぇ、今年は春が遅いとはいえ東京の奥多摩でもまだこれだけ雪が残っているんです。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

奥多摩周遊道路の最高地点は標高が1200mほどあるので霧も出やすいし、気温も低い。
(この写真を撮った所は標高1,130m)
温度計を見ても3度を切ってる!
寒いはずだぁ!

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

途中の月夜見第一駐車場は進入禁止になっていた。
どうも東日本大震災の影響で、ここの駐車場端の奥多摩湖を望む展望スペースの所に地割れが起きているためらしい。

それでもなかり下ってくると霧も晴れ、ようやく見通しが良くなってきた。
奥多摩湖側に旧料金所の手前には、かつてここに奥多摩湖ロープウェイがあった名残が残っている。
数日前バイク仲間から言われ、以前何度かネットで検索して写真を見たのを思い出した。
昭和37年かた41年までの5年間だけの営業だったようなので、さすがに私がバイクで奥多摩に通っていた昭和50年代にはすでの廃線になっていたようだ。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

奥多摩湖ほとりの駐車場には相変わらずバイクがいっぱい来ていた。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

青梅街道からやってきたライダーが、他の周遊道路道路を降りてきたライダーを捕まえて聞いていたが、彼は「周遊道路は霧が深くて見通しが効かないし、路面も濡れているからお勧めはしませんよ」と言っていた。
でもそう言われても自分で確かめに走りに行っちゃうのがライダー気質なんだろうね。

なんだか寒いのでトイレばかり行っている気がする。
やっぱり革パンの下にヒートテックを履いてくればよかったかと思ったけど、今日は20度近くなるはずだったし。。。(ウジウジ、クドイ!)
通行が解禁になって二回目の日曜日、天気予報を見て繰り出したライダーは数知れず、でもこの濃霧で引き返したお利口さんライダーもいた反面、私たちのように無理に走ってしまったライダーも多かったんでしょうね。
そういえば、取り締まりでしょうか、青梅街道でパトカーと1台だけすれ違いましたけど、こんな日にかっ飛ぶライダーはいないんじゃないかな。

さて、一つ目のルート奥多摩周遊道路をクリアした後、次なる目的地名栗を目指します。
奥多摩から名栗に行くには、青梅街道を東に進み、青梅駅の手前を左折して小曽木街道から成木街道に入るルートがあるが、地図を見ると軍畑駅の所から北上してトンネルを抜けてショートカット出来る道があるようだ。
地図では細い道になっているし重たいハーレーで通れるかわからなかったけど、林道でなければなんとかなると考え、昨日の夜にナビにセットしておいた。
ところで「軍畑」って読めますか? これで「いくさばた」って読みます。 なかなかわかりにくいですね。
私は学生時代にこの地にちょっと関連があったので何度か訪れていました。
さて、ナビの誘導どおり「軍畑駅入り口」から左に折れ、ゆるやかにのぼっていきます。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

この道は「埼玉県道・東京都道193号下畑軍畑線」、通称「成木街道」というそうです。
脇道にはいってすぐのこの赤い鉄橋と桜の木、そして通過する青梅線の電車はいいカメラ被写体ですが、今日は天気が今一なのでちょっと気分が乗りませんね。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

晴れていて時間に余裕があれば、もっと近寄って写真におさめたいアングルです。
通行量の少ない道を走っていくと、こんな景色が現れました。
残り少なくなった髪の毛をいとおしむ磯野波平とおさんの頭のよう(失礼!)です。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

途中で左折してトンネルに入るのですが、標識も何も無いので見落としそうになります。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

これが「松ノ木トンネル」の入り口です。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

トンネルを出るとすぐに53号線、成木街道にぶつかるのでここを左折します。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

そしてもう一つのトンネル「小沢トンネル」をくぐると県道70号線に合流し、目指す名栗はもうじきです。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

いつもの有間ダムに到着です。

2011年4月奥多摩-名栗-秩父-長瀞

いつもの場所で一休みしていると、散歩中のオジサンが声を掛けてきます。
にこやかな笑顔でおきまりの質問、おきまりの回答という「儀式」をしておわりです。

さてさて、ここまで書いてずいぶん長くなったので、続きはまた後で書くことにします。
次はもっと明るい内容ですよ、きっと!

コメント

  1. ryjymmt さんへ、
    東京とはいえ、これだけ標高が高いと
    まだまだ雪が残っているんですね。
    ウチも同じく今年、自治会の班長さんになりました。
    来週、一回目の集まりがあるようで、
    妻が参加する予定です。
    今年はペアライドツーリングが少し減るんでしょうか。

    白雪猫 さんへ、
    この日、「あったかいよ、天気いいよ」という
    天気予報にダマされて奥多摩に来たライダーは数知れず。
    でもみんな不満げに帰っていきました。
    10度以上気温がずれ、天気もまったく当たらないなんて
    天気予報の意味ないじゃん、
    と怒ってみてもはじまりませんね。
    >霧って視界が悪いうえに、
    >地味~~~~~な濡れ方するんですよね・・・
    そうそう、そうなんですよね。
    上半身はカウリングお陰であまり濡れなくてすみましたが、
    革パンツの裾はドロドロでした。

    ナオ爺 さんへ、
    やっぱり山の天気は、平野では読めないですね。
    霧も困りますが、雨は憂鬱になります。
    ソロツーの私もきままなルートですが、
    ついつい予定どおり走っちゃうんですよね。

    DON さんへ、
    手術後の経過も順調なようで、よかったですね。
    TVの天気予報を見ると、北海道はまだまだ寒そうですが、
    もうライダーはいるんですね。
    私も、来年あたりは念願の北海道ツーリングを実現させたいです。

    イサカ さんへ、
    日曜の天気予報は最低でしたね。
    山方面には行かなくて正解です。
    路面が滑ってあわや転倒の大惨事になるところでした。
    軍畑のあのコースは、知っている方には有名なんですかね。
    私は今回初めて知りました。
    後編では、桜並木を気持ちよく走ります。

  2. 日曜日、私も天気予報の甘い囁きに誘われて、坂戸から越生方面を走ってました。
    山の方を見ると、真っ黒い雲に覆われてましたので、危険な天気と判断してそれ以上奥へ行く気になれませんでした。
    写真をみて行かなくて良かったと思いました。(すみません。)
    雨だとバイクは汚れるし、路面は滑るしでホント気を使いますね。

    軍畑を左に入いるコースは青梅方面への裏道でよく走りました。
    昔は住宅の間を抜けたり、道が細くなったりで走り難い道でした。

    後編も期待してますのでよろしく。

  3. ツーリングの記事を見ると、疼きますね!
    北海道もチラホラとハーレーに乗って走っている人を見かけます。
    しかし、まだまだ本格的始動は先のようです!

  4. まだまだ山は寒いようですね!
    雪も残ってるし(^_^;)

    私も3日に天気予報で雨は大丈夫とのことで
    走りに出ましたが山は雨・・・・
    根性無しの自分は予定変更行き当たりばったりツーに
    なりました^m^

  5. 霧の中お疲れ様です。
    霧って視界が悪いうえに、地味~~~~~な
    濡れ方するんですよね・・・

    ローギアに入れた時の音、私も好きです^^
    某メーカーのローギアに入れた時の音は
    「ドゴォォォン!」で有名ですがwww

  6. やはり山のほうは都市部とは気温差があるんでしょうね。
    それにしても、濃霧とはこれまた凹んじゃいますね。
    でも乗って出かけるコトができただけ、私からすればウラやましい限りです。

    なぜなら、せっかくのこの暖かい日和に、私は今年から自治会の班長にさせられてしまい(というか毎年持ち回りらしいのですが)で、今日は総会なるモノが開催されて、それに出ねばならなかったからです。
    昨日は雨で乗れませんでしたから、本来ならこんなイイ日には少しでも走るところなんですけど、結局またまた来週までオアズケです。

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